漫画「コラソン サッカー魂」感想
スポ魂が好き!
サッカーが好き!
何よりも堀内夏子さんの書くサッカー漫画が好き!
…なんなんでしょうね。
決しておしゃれな漫画ではないですが、好きなんですよね。
どっちかと言うと、泥臭く暑苦しい漫画なんですけどね。
堀内さんの書くスポーツ漫画って。
…と言うわけで感想です。
この作品は2010年から2012年まで週刊ヤングマガジンで連載した作品です。
2年で全9巻。
程よい長さです。
物語の内容は、崖っぷちに追い込まれた日本代表に新監督が招聘され、その新監督が代表に1人のFW(主人公)を招集してワールドカップを賭けたアジア予選に挑む、と言うような話です。
まあ熱いマンガです。
ザ・スポ魂ですよ!
もうね、台詞がきつく、臭く、熱いんです。
それが凄く良いんです。
自身が「ある」「ない」でFWやってるんじゃねぇ!要は点を取ったかとらねぇかだろ?点を取った奴を「FW」というんだろ?
いちいち顔色なんかうかがうな!しっかりと「大人の喧嘩」をやってみろ!
W杯に出場するすべての国が日本のW杯出場を心から願っている。なぜなら皆W杯の予選リーグで日本と同じグループに入りたいからだ!(選手が怒る)その顔だ。その顔でピッチへはいれ!戦う場所だ!戦う顔で往け!!
「サッカー」は…賭けなんだよ。私は「試合」に「私の名前」を賭けるんだ。栄光やキャリアや私の人生が詰まった「男の名前」をBETする。
「FWの条件」とは何だと思う?「存在感」があることさ。センターバックにいかに意識させるか?技術や体格ももちろんだが、驚かせたり怒らせたり、イライラさせるのもいい。嫌われたりしたら最高だ!そして1番は「危険」であること!
1巻だけで、新監督と主人公だけでこれです。
台詞が炸裂してますねぇ。
熱すぎるというか暑苦しすぎます。
しかし。しかしですよ
それが、
良い!非常に良いです!癖になります。
個人的にツボです。
何回読んでも熱くなります。
あと登場人物のベースとしているモデルが分かるエピソードがふんだんに出てくるので、これはあの人がモデルだなとか想像しながら読めるところも魅力ですね。
まあそういうエピソードも大抵熱いんですが。
そしてこれが9巻目の最後まで続きます。
もう全篇、浪花節なんです!
お腹一杯です。マジで。
まあでも堀内さん一貫してますよね。
問題児好きなんですね。
この物語の主人公は非常に有能なFWなんですが素行不良な問題児。
暴力沙汰でJリーグ追放…。
野生と言うか、野獣と言うか、闘争本能と愚かさは紙一重的な感じが非常に上手く書かれているんですが、私このマンガを再読していて、ああこれはと思ってしまいました。
堀内さん、スアレス好きかな?
俺は好きなんだけど。
噛みついたり暴言吐いたりするアホだけど。
まあ、紙一重なんですよね…。英雄と愚か者って…。
日本にも出てこないかな…。
スアレスみたいなFW…。
無理か…。
ぎゃふん。
コラソン サッカー魂 コミック 全9巻完結セット (ヤンマガKCスペシャル)
- 作者: 塀内夏子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/02/06
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る