映画「I LOVE スヌーピー」感想。
2015年度作品。もふもふCGアニーメーション作品。
恥ずかしいがぶっちゃけよう。俺はスヌーピーが好き.。
…。そういうと若干の語弊があるのだが。まあ間違えてはいない良しとしよう。
この「ピーナッツ」と言う作品が小っちゃい頃から好きなんです。
おっさんにも小っちゃい頃はあったわけで、これっばかりは仕方がない。
はい。そーでっす。好きなんですよスヌーピー。
まあ、いい歳したおっさんが、なに言ってんだとは思うが、好きなもんは仕方がない。
だって好きなんだもの。(©相田みつを)みたいな感じっす。
より正確に言うと、この作品の主人公、チャーリー・ブラウンが物凄く好きなんですがね。
だって、凄くダメダメなんですもん。
そう、チャーリーはダメダメな人間なのだ。そこが最高なんです。
ここで決して間違えてはいけないのは、彼はダメダメな人間だが、ダメ人間ではないと言う所だ。
…ここら辺のニュアンスが難しい所なんだけれども、ここが重要なポイントなのであえてもう一度言おう。
彼はダメ人間ではない。ダメダメな人間なのだ。
彼は優しくて誠実な人間である。目標の持ち、それに向かっていくモチベーションも持てるし、努力のできる人間である。はっきし言って、同年代の模範になってもおかしくない人物なんだが、いかんせん結果が伴わない悲しい男の子なのである。
何をやっても空回りする悲しき男の子。凧あげが好きなのにまともに上げることもできない。何をやるにも一生懸命取り組むのに結果がついてこない。それどころか大抵最悪の決幕を迎える。そして人から馬鹿にされ軽く見られ馬鹿にされる。それがダメダメの国の王子チャーリー・ブラウンなのだ。
何と言うか、若干の憂鬱と少しの孤独。本当にスカイブルー。そんな色の気分…。
そういったものをまとったダメダメの国の王子。
…うーん。弱い。僕はこういったキャラに弱い。
もうお手上げです。無条件に愛おしい。もうこの時点でヤバいのにそういった状況になっても彼は曲がらないんでよ。ひねたり拗ねたりしない。もうそこら辺が最高です。
優しく思いやりが枯れない…。何とゆう出来た子供だよ。完全にやられちまうぜ。
キャラ的にはのび太とそんなに変わらないんですが、のび太にはないバイブをチャーリーからは感じるんですね。
二人ともダメダメだし共通点は多いんですが、何かが違うんです。
しいて言うなら、どんだけ成功しようと、どんだけきつかろうが慢心せず謙虚な所が、何とも言えない切なさと悲しさを感じさせるんですよ…。弱音は吐くけどもね。
もうほとんど生きざまがブルースなんすよ…。カッコいいぜチャーリー…。
後、服のセンスも良いよね。こだわりの黄色と黒のシャツしか持ってないもんね。きっとドルトムントのファンなんだね。(大嘘)俺もドルトムント好きだよう。
何十年かぶりに見たスヌーピー。正直年も食ったし、おっさんだし、何よりも子供向け映画だし、大丈夫かと思ったのだが、結果全然大丈夫でした。と言うかむしろ歳を喰ってから見た方が相当ヤバいような気がした。チャーリーの抱えている、憂鬱とか孤独とかは正直大人の方が、より感じるんじゃないかな。人生色々だもの。
…何というか、明日から、もっと謙虚に一生懸命に生きよう。そう感じさせてくれる素晴らしい作品でした。いや、マジで…。
追記
オープニングの20世紀FOXの曲がシュローダーのピアノになってる所とか凄く小ネタも多く良かった。後、ライナスだよね。この作品の良心ですよ。ライナス。凄く良い。めちゃくちゃ好き。あと妄想を趣味とする身としてスヌーピーの妄想は凄く良いと思いました。ぎゃふん。
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もふもふ感も良ーいんです。むむむ。(©川平慈英)