真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

この歳になってこんなに心を揺さぶられるとは思わなんだ…。「アルスラーン戦記15戦旗不倒」

5月に新刊出てたんですな。

全然知らなかった。

本屋でたまたま発見したのだが、最初新刊なのかどうかよくわからなかった。

あれ?これ俺、持ってる?持ってない??。本当に分からない。

てな感じだったのだが本の帯を見て持っていないことを確信。

ああ、アニメと連動して出たのね。持ってないわ、では買わねばっという感じで買って読んだんですが…。

何と言うか、忍ともカンとも言えない気分になってしまった。

とりあえず書きたいことを書き記す。ネタバレ有りなので未読の方はお気をつけて。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から書くと、ああ田中芳樹だなと言う展開だった。

分かってはいた。分かってはいたのだよ。…前の巻から雑にガンガン物語からの退場者が出始めたので、うっはー、いよいよだなと。そうは思っていたのだが、まさかナルサスが死ぬとは思わなかった。いや、正確には死ぬとは思っていたのだが、その死を受け入れがたい自分がいたその衝撃。『ええ…。マジか…。』思わず呟き、同じシーンを、同じページを、同じ言葉を、同じ文字を、ひつこいほど読み返してしまったよ。何と言うことだ。いい歳したおっさんが小説の、空想の登場人物の死にこれほどショックを受けるとは…うわ、痛いぜ俺。ちなみにこの時のショックは今年正月明けにに亡くなったボウイの死と同等の衝撃だった。っておいおい、ボウイとナルサスが同様かよ。ボウイは実際の人物で、ナルサスは架空の存在だろうがよー。スペースオディティで地球に落ちて世界を売るぞコルぁああと突っ込まれたら、間髪入れずに、「若干ナルサスの死の方が俺ン中では大きいわい突撃!」と言いかえしそうな自分が怖いし痛い。ボウイに夢中になったのは中二の夏。ナルサスに出会ったのは小6の冬。角川文庫からの付き合いのナルサスの方がデカいわな、と俺の中では結論づけられている。(ホントか)

いやーしかし、もう死亡フラグしかたってないんだもんなー。読めば読むほどベッタベッター。ああ駄目だ。これはいかん。死ぬわー。覚悟を決めるわーと言うような怒涛の死亡フラグ乱立展開だったので覚悟はしてたんだけども、ああそれでもこれはやるせない。まあでも死ぬとしたら、ナルサスダリューンだろうと思っていたので予想の範疇なんだけど、まだまだ覚悟が完了していない状態だったので辛いっす。しかもアルフリードもセットで黄泉の旅路へレッツらゴーだもんな。たまんないよなきついっす。次巻で予定だと完結のはずなんだけどこれホントに終わるのかと首をかしげたくなるこの流れ。広げた風呂敷は包めるのか?そうは思えないんだけどなー。

しかし終わるにしても大円団はなさそうな気配。と言うか、旧世代の人間が総退場しそうな気配がする。ところどころにフラグも立ってるし…。って、まあどんな展開でも、どんな悲惨なラストでも望むところっつーか、とにかく生きてるうちに(作者よ)頼むから終わらせてくれぃ。と切に願う。ぎゃふん。

 

 

戦旗不倒  アルスラーン戦記15 (カッパノベルス)

戦旗不倒 アルスラーン戦記15 (カッパノベルス)

 

初出は1986年…。30年前だよ…。 今度は何年待たされるのか…。それが問題だ。