マシュー・ヴォーン監督作品。
新三部作第1作目。まず最初から書いてしまうけど、この作品が個人的には新旧三部作で1番面白いと思った。何つ~か一言で言えば、最高である。
時系列で言うと、物語の一番最初に当たるのが本作。若かりし頃のプロフェッサーとマグニート—との出会いから、袂を分かつまで、そこにキューバ危機を絡めて、突然変異者達の暗闘を描いている訳なんですが、これが良いんです。特に暗躍する突然変異者の親玉がケビン・ベーコン。これが最高です。好きなんだな、ケビン・ベーコン(笑)。見た瞬間、どんな映画でも一発で悪者だってわかっちゃうんだもんなぁ(笑)。そんだけ俳優としてのキャラが濃いんですけど、今回はナチスの残党の突然変異者(かなり強力)を演じています。ケビン・ベーコン、素敵です。
今作で一番危惧していたことは演者が変わることでした。なんせ、若かりし日の物語という事で、お爺ちゃんズでは無理。パトリック・スチュアートとイアン・マッケランからジェームズ・マガヴォイとマイケル・ファスベンダーにバトンタッチとなったわけなんですが、これが不安だったんです。だって、基本X-MENって=ジジイ二人のブロマンス映画でしょ!
…要はジジイ二人が魅力的過ぎたんですよ!その二人を外して大丈夫なのかよ…と。
でもそれは杞憂でした。いや、マグニートーのマイケル・ファスベンダーは正直、可もなく不可もなくなんですけど、プロフェッサーXのジェームズ・マガヴォイは相当イイです!いやぁ、正直1番不安なのがプロッフェサーだったんですが、そのプロッフェサーが今作一番キャラがたってます。知性があり勇敢で最強のテレパス、しかもイケメンで強メンタル。ほぼチートです。ヤッハー!でもそこが良い。ビバ!プロフェッサー!フォーエバー、パトリック・プロフェッサー!…。
しかし、一体どんな艱難辛苦をな舐めたのだプロフェッサーよ…。マグニート—の老いまでの変貌も大概だと思うけど、そんなの比べ物にならないくらいの変貌だろ…。ジェームズ・マガヴォイからパトリック・スチュアートって…。その変貌を妄想するだけで、どんぶり飯50杯はおかわりできるぜ!って、私だけか?
どうしてもシリーズ第1作という事で、顔見せ興行的なストーリや、若干物語のテンポの緩さがあるものの、旧三部作からの繋がりや、今後の展望を匂わせる丁寧で濃厚な物語を展開させる手腕も見事だと感じました。いい仕事してるぜ!マシュー・ヴォーン!
これを見ちゃうと、マシュー・ヴォーン監督の続編が正直見たかったなと思ってしまいました。…まあ次からまたブライアン・シンガーに戻るんだけどね…。
ぎゃふん!
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…結局、プロフェッサーとマグニート—の物語なんだよな…。いや、好きだけどね。