真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

正直予想外。真田丸。

f:id:G029:20161021001037p:plain

真田丸の中盤戦を一気に見た。結論から言うと面白かった。いや、それでは足りない。凄く面白かった。本当に。

 

序盤の上田城攻防戦ぐらいまでの感想は以前書いたのだが、正直イマイチだった。

その評価は今も変わらない。どーにも軽い物語。うすら寒い笑い。ちんけ過ぎる殺陣とアクション。時折、面白い所もあったが、正直キツイし辛かった。唯一の救いは草刈正雄さん演じるところの昌幸だけだったんですが…。

 

これがどうして、その後面白くなっちゃった。吃驚である。

 

軽い会話は相変わらずなんだけど、情報量が多くなった。これは、登場人物の増加も関係してるんだろうけど、かなりいい感じだった。テンポが序盤よりもかなりいい感じ。まあ、いろんなイベント満載の時代なので、矢継ぎ早に起きる出来事と軽い会話が何かかなりマッチしていい感じ。それでも色んなイベントを相当端折っちゃってるんっだけどこれが相当イイテンポ感を出している。最高です。

 

戦国歴史ものなのに合戦を全く描かないというのも功を奏していると思う。正直へっぽこなアクションやショボい合戦シーンを見せられるより、テンポのいい会話劇の方が全然良い。というかホントにそれが面白い。関が原が一瞬で終わるんだもの。この潔さとスピード感。何というか、それが非常に良いんです。正直これは会話群像劇としてかなり秀逸なんじゃない。いやそれくらい面白かった。

 

やっぱり秀吉と光成の登場がデカいような気がする。人たらしの老害狂気の猿と、官僚堅物融通の利かない堅物と言う、濃すぎる二人は相当いいキャラだった。そういったキャラのおかげでようやく信繁が生きてきたような気がする。それまで微妙な感じだった(何かくせが強い感じだった)のだが、この濃い二人のキャラに振り回されることによってやっと素直に感情移入して主人公として見れるようになった。というか、主人公よりも、先の二人の癖が強すぎた。もっと言うとそれ以外も癖のあるキャラだらけになったため、主人公の方が普通になってきてしまった。慣れって怖い。まあ、面白くなったのでオールOKなんですがね。

 

個人的に中盤で一番熱いなと思ったのは、北条氏政に秀吉に詫びを入れて命乞いをしろと説得に、徳川家康上杉景勝真田昌幸小田原城で一堂に会する場面。この面子が一堂に会するっていうのは相当妄想が捻りますね。最高でした。

 

とりあえず、昌幸の死ぬ回まで見たんだけど、この後も楽しみだ。ただ、さすがに大坂の陣は合戦も描くんだろうな。あえて合戦をすっ飛ばしてきたことにより面白くなってきた感があるののだが…。うーん。大丈夫だろうか?まあ期待しよう。