突如として私の中で始まったジョセフ・ゴードン=レヴィット祭り第二弾‼‼
私は恋愛映画をそんなに見ない。皆無ではないが殆ど見ない。自発的に見ることはまずない。見た結果、それが恋愛映画だったというようなことはよくある。物語においてどんなジャンルにも絡んでくる要素だし、結果、そのジャンルよりもロマンスが最終的に勝るという映画はよくある。と言うかそればっか。
本作の存在は大分前から知っていたのが、そんなわけで触手も動かなかった。きっとジョセフ・ゴードン=レヴィットが出ていなかったらまず見なかっただろう。
結論から書くと、すこぶる面白かった。うむ。食わず嫌いはいかんね。これは痛感した。これもジョセフ・ゴードン=レヴィットのおかげだ。ビバ!ジョセフ・ゴードン=レヴィット祭り‼
物語の筋は…
ジョセフ・ゴードン=レヴィット(役名トム)とズーイー・デシャネル(役名サマー)の出会いからの500日間の物語。ロマンチストで夢見がちな男と割り切った関係を望む愛を信じない女の物語。96分。 因みに本作のジョセフ・ゴードン=レヴィットはジョセフ・ゴードン=レヴィット祭り第1弾で紹介した「50/50」の主人公とほぼ同一人物のような設定です。病を患わんだけ…。
個人的な感想…
物語の進み方が面白い。時系列順ではなくバラバラに500日を見せていく。ラブラブ時期を見せたかと思えばその直後に倦怠時期を見せたり、交際中を見せたかと思えば交際前を見せたりと手を変え品を変えケースバイケースのシチュエーションの対比が面白い。恋愛時における浮き沈みの滑稽さが恥ずかしく面白い。
一番感じたのは男女の関係性。これって男女逆なら良くある話のような気もするが、今の世は女性が強いという事なのか。主人公の男の方が健気かつ一途に女の尻を追いかける。乙女かよ!と三村風に思わず突っ込みたくなる。逆にヒロインは恋愛というものに楽しみは感じるが愛を信じない北斗の拳におけるサウザーのような思考をしている。引かぬ、媚びぬ、顧みぬ。カッコいい。個人的にそんなに魅力を感じる容姿ではないが性格はサバサバしてて男前で素敵だ。
運命は有るのか否か?この物語は有ると描いているしそれを手繰り寄せる確率を上げる術もあると語る。某ボクシング漫画のセリフとモロ被りになるが、努力する者が、必ず報われるとは限らない。しかし、成功した者は皆すべからく努力している。そんな思いが物語の根底に流れているような気がする。
妥協せず努力、精進せよ。さすれば道は開かれん。根本にあるのはそういう前向きなテーマだと感じた。
実際の所は上手くいかない事だらけなのが現実。だが物語として面白いのでこれはこれでいいと思う。要はボーとしていてても始まらない。万事、好きな事をダメもとでやれ。ダメならダメで手数を出して確立を上げろという事かな。
色々な事は置いといて、やっぱりジョセフ・ゴードン=レヴィットは良いぞ!これに尽きる。というかこればっかり書いてる気がする。まあ、そうはいっても本作のジョセフ・ゴードン=レヴィットはちょっとちょろすぎる設定の男ですが。…まあジョセフ・ゴードン=レヴィットだから許すが…な。
結論的に言いたいことは…
色々な事を書きなぐってきたが最後のこれだけは書いておきたい。というか書かねばならぬ。この作品で一番魅力的な人物についてである。それはヒロインではなく、主人公でもなく、主人公の妹であると!断言したかった。
主人公は困ると、ある人物にアドバイスを求めに尋ねに行く。それが主人公の妹であるクロエ・グレース・モレッツ(役名レイチェル)。ローティーンの設定だと思うがこの妹が兄に結構芯の喰ったアドバイスを送る。情けない兄としっかりした妹という構図で作品全篇にある、強い女性と弱い男性と言う世界観をより強調している。けれどそんなことはどうでもいいくらいクロエ・グレース・モレッツが作中の他の誰よりも男前な性格で素敵だった。個人的には1等賞のキャラだった。