真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」(2017)二兎追う者は一兎も得ず…。

アドベンチャー魂はどうした?…マジでどうした?

 

「ミイラ再生」(1932)のリブート作。同じリブート作に「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」(1999)がある。個人的には「ハムナプトラ」の方が好み。「ロマンシングストーン」風のB級感が堪らない。後、冒険活劇に振り切ってる感が良い。凄く潔い。しかし本作は…。

 

ダーク・ユニバース。よく分からんがホラー版アベンジャーズをやりたいユニバーサルが仕掛ける作品群の第1作品目。古代エジプトで生きながらミイラにされ、遠く離れた中東の地で封印された、野心的な邪悪な王女アマネット(ソフィア・デプラ)。5000年後の現代、中東の戦闘地帯でニック・モートン(トムクル)らがそれを発見、封印を解いてしまう。「私の選びし者」と封印を解かれたアマネットから指名を受けたトムクル。逃げるトムクル。追うミイラ。それに秘密組織もかかわってきて…みたいな110分のお話。

 

エジプトモノが好きである。何となく好き。深い意味はないが好き。本作でフューチャーされるエジプトの神はセトなのだがアヌビスだったら最高だったのに。アヌビス最高。

そんなよく分からんモチベで見たのだが結構面白かった。ただ万人が面白がる映画かとと問われると微妙な感じ。何だか惜しい映画なのだ。「ザ・マミー」と言うタイトルの割にはホラー感が薄い。かといって冒険活劇に振り切っているかと言えばそうでもない。要は中途半端。ホラーかアドベンチャーかどっちかに振り切ればもっと面白かったのではないか。トムクルを主役に据えた時点で作品としての選択肢は冒険活劇一択だった気がするのだが…。ダークユニバースなる企画が足枷になってしまった感が強い。ホラーもののアベンジャーズを目指す割には第一作目からマミー滅しられちゃってるし…。なんか、もう、微妙。

 

呪われて瞳が四つになる所とか、ソフィア・デブラのミイラとか凄く素敵な感じなだけに惜しい。繰り返す。ソフィア・デブラのミイラは良い。素敵。

 

個人的にはソフィア・デプラが素敵すぎたため、ホラーに振り切った作品が見て見たかったのだが…。

 

二兎追う者は一兎も得ず。よく言ったもんである。

ぎゃふん。

 

 

 もっと振り切った、トムクルによるトムクルのためのトムクル冒険活劇にすればよかったのに…。