実物を直に目にしてみたかったので行ってきた。
奈良美智と言えば目つきの悪い女の子の画で有名だ。
私が最初に意識したのは少年ナイフのCDアルバムのジャケットの画だった。
率直に良いなと思ったのを覚えている。
ポップでキュートで不穏。どことなくパンキッシュ。そんな印象だった。
今もそう感じる。
正直な所私には芸術が何たるかは分からない。
しかし感覚的に良いと思ったので実物が見て見たかった。
重要なのはそれ。フィーリングである。
そんなわけで豊田市美術館まで行ってきた。
私の住む所から車で高速を使い50分ほどの距離だ。
結構遠い。
初めて訪ねたのだが結構大きい立派な建物だった。
日曜日の午後4時ごろに訪ねたのだがかなり人が多い。
夏休みという事もあるのだが、かなり人気のようだった。
子供も多く賑わっている。
そんななか、1時間ほど展覧会を見てきた。
結論として見てきてよかった。
一見すると漫画チックで記号的な感じに捉えがちだが、実物を見ると細部の細かな淡い色使いやら書きこみに気づく。
細かい技術や技巧の結晶だった。
「神は、細部に宿る」と言う言葉があるが、なるほどと思わせる作品群だった。
難しい事を簡単に見せる、思わせるというのがプロの仕事だと個人的に思っている。
これは正しくそれだった。
実物は凄いよ。満足した。
思わずポスターを買ってしまったよ。