真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

「デスレース」(2008)モトローダーを思い出す。

JKと言えば女子高生らしい。しかしJSと言えばジェイソンステイサム。

もはや常識である。

 

「デスレース2000年」のリメイク。オリジナルは相当チープでヒャッハーなディストピアB級映画だったけど本作はJS主演のデスマッチレース映画になっている。監督はバイオハザードのポール・W・S・アンダーソン。B級である事に変わりはない110分のお話。

 

カーレースを見るのが嫌いではない。ただ若干退屈に感じる事もある。カーレースで盛り上がるのはやはりオーバーテイクの瞬間ではなかろうか?しかしレースにおいてその瞬間はそう頻繁に訪れる物ではない。ましてや上位集団ではその瞬間が訪れるのはまれである。周回を重ねるほどその頻度は減っていく。由々しき事態である。どうすればいいのか?いやそれが普通であると考えるならば「赤いペガサス」的な物語になる。もっとマシンに焦点をとなれば「よろしくメカドック」的なものになるのではないか。未来をと願うのならば「サイバーフォーミュラ」になる。本作はそのどれも選択せずより攻撃的に解釈したカーレース物である。妨害攻撃OKみたいな。一般的には人殺しOKなダークなマリオカートと言った説明がしっくりくるのではないか。個人的には今は無きPCエンジンの「モトローダー」を思い出させる作品だった。より正確には「モトローダーⅡ」の方。分かる人にはわかる。と思う。

 

JSが出てなかったら多分観なかったであろう作品なのだがこれは結構面白かった。リメイク作ではあるが内容は全く別物で妻殺しの汚名を着せられ投獄された元レーサージェンセン・ジェームズ(JS)の復讐譚。オリジナルの交通弱者をひき殺すほど高得点的なアンモラルなヒャッハー感は削られ、レーサー達の命の削り合いに焦点を絞ったアクション作品になっている。レースについての見解も、面白くより過激にの行き着く先は結局の所、闘技場で戦う剣闘士を見るのと変わらないとの皮肉ともとれる。そういえば物語の構造も「グラディエイター」に何となく似てる。しかしそんなこと関係なしにJSの活躍を脳を無にして楽しむ作品なのは間違いない。安定のJS作品だった。

 

 

シリーズは3まである。 2以降はJSが出演していないそうなので見るつもりはない…。ぎゃふん。