真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

「DAYS(25)」相変わらず中澤先生がイイ話。

発売間隔が短くていい。

 

内容は梁山戦の続き。3点先行されて後半残り20分。いよいよ反撃の狼煙が上がる的なお話。

 

この巻の最大のエピソードは一番最後のエピソード。

何も持っていない中澤先生の苦悩が語られる回。

才能の無い者が才能ある者を指導する、教育するという事の難しさについて中澤先生が独白するエピソード。サッカーの腕前は下手糞ながら聖蹟と言うチームに大人になっても憧れを抱く。かつて末席とはいえそこに籍を置いたものが現実を知りつつも、時を経て大人になっても憧れを持ち続けるという事は正直凄く純粋な事だと思う。中々ないし出来ない。いい意味でも悪い意味でも人と言う物は変化し続ける生き物である。その中で変わらなもの、揺るがないというものは本当に純粋なものであり、その人間の根っこ、芯になるものだろう。中澤先生の中心に存在する感情は、聖蹟と言うチームの強さ、かっこよさに対する憧憬なのだろう。そしてその憧れの存在を勝たせてやれないもどかしさを独白していくわけですが、これが本当にエモかった。自らチームを構築する難しさと喜びに溢れたお話で素晴らしかった。

 

 

続きも楽しみである。