真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

「ローガン」(2017) さようならジャックマン=ウルヴァリン。

忙しくて観れなかったやつ。

 

少数精鋭の西部劇テイスト。老兵はただ消え去るのみ的な137分。

ボケたジジイと老いたおっさん。

暴走する最強サイキックぼけ老人と自然治癒しなくなったもみあげウォーズマン

滅びゆく古い魂と新時代の新しい魂との邂逅。

愛に飢えた寂しき獣が人生の最後に愛に満ち溢れて逝く物語。

何という素敵な鎮魂歌。

少数の登場人物で展開される逃避行。

R指定でグロ上等なファタリティ表現。

その全てがツボ。凄く良い。

シンプルな物語で凄くわかりやすく突っ込み所も多い。

そこは御愛嬌。

特に国境超えればオールOK的な発想は何なん?とか突っ込んでは負けだ!

正直ヒュー・ジャックマンをカッコいいと思ったことは一度たりともなかったのだが、本作のジャックマンは凄くカッコいいと言わざるおえない。

無様でキレが悪い。

しかし、いい感じで抜けていて、その背中には滅びの美学を背負っていて不覚にもカッコいいと思ってしまった。

劇中でも「シェーン」の一場面が流れるが、正しくそれをX-menでやりたかったのだろう。

消えゆくガンマンと滅びゆくX-MEN。見

事にX-MEN風に完コピしている。

これは相当カッコいい。

正にジャックマン=ウルヴァリンの最後に相応しい作品となっている。

始まりがあれば終わりもある。終わり良ければ総て良し。

これはいい最後だったのではないか?私は良かったと思う。

ゆえにリメイクだとかは当分見たくないし作って欲しくない。

当分はジャックマン=ウルヴァリンのその最後の勇姿を瞼に刻んでおきたい…。

そう思える作品でした。

 

グッバイ!ジャックマン=ウルヴァリン