真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

誰も救われない世界。「不死の稜線 2」

一つ疑問がある。非モテで童貞で、女から誘われて、がんがん腰を振っちゃう男子高校生でも相手を愛さない奴はいるんじゃなかろうか?などと野暮なことを考える私がいる。

 

 

不死の稜線 2 (ハルタコミックス)

不死の稜線 2 (ハルタコミックス)

 

 不死の世界。FPSにおけるコンティニューに似ている。死ねばフルリカバリーでの復活。リザレクション。ゲーム感が強い。死ねば復活する。それが重要な世界。

 

不死の世界での愛とか死とか人間の暗黒面をこれでもか!と見せつけてくれる本作ですが、次巻で完結との事。その後新シリーズが始まるのか、「猟犬」に戻るのか。まだ話しを畳めないと思うというか畳まないで!と願う次第です。

 

ラストの場面。主人公の頭で理屈は分かっていても、感情がそれをゆるるさん感じは分からんこともないがそれを言っちゃあ御終い感が強い。大体自分でけしかけておいてそれはない。一番辛いのはヒロインでしょと全力の突っ込を主人公に入れたくなる。独善的な童貞高校生の論理って客観的に見ると小さい。でもそれが若さってやつなのかも。時の涙は見えんがな。もっとも達観しすぎの若年寄でもし引くが。要は恋が冷めてからどう転ぶかが勝負な訳で、その着地点がどうなるのか凄く気になる感じ。拗らせるのか悟るのか、それが問題だ。ぐう楽しみ。