最近、髪の毛がやばい。若い頃は固すぎて腰のあった髪が柔らかくなってきている。洗髪時の抜け毛も半端ない。そうハゲの世界の引力に完全に持っていかれている。ああ悲しき万有引力。どんどん引っ張られて抜けてゆく。ヤバい。
要因はある。沢山あり過ぎる。まずは老化。これはどうしようもない。時が前へ進むのは何人にも変えることのできない不変の法則。どーにかできるのはフィクションの世界だけ。現実に生きるこの身ではではどうにもできぬ。諦めるしかない。合掌。
次にストレス。仕事。私生活。生活環境。心配性。ありとあらゆる事象にまつわるetc…。これもどうしようもない。改善すれば変わるのか?答えはNO。改善したところでまた違う悩みを生み新たなストレスが発生する。一度その沼に足を踏み入れれば抜け出すことは皆無に等しい。何という負のスパイラル。アウチ!
最後に遺伝。こればかりはホントにどーしようもない。うちはハゲてる人間が父方にはいないが母方の親族にいるのでハゲの因子はあると思う。頑張れ父方の遺伝子!これこそ髪ならぬ神に祈るのみである。信仰心のかけらもない無神論者なのだが…。
ああ、ハゲるのやだな。まず「ハゲ」という言葉が強すぎる。
ハゲ。すごく強い。言葉尻につけるだけで強烈な侮蔑の言葉と化す。
「黙れ。はげ。」「失せろ。はげ」「死ね。ハゲ」
うっはー。強いしキツイ。前の言葉がキツイからだよ、という意見があるかもしれないが、しかしである。
「おはよう。ハゲ」「こんにちは。ハゲ」「さようなら。ハゲ」
強すぎんだろ。どんな言葉につけたって強烈なのだ。例え身目麗しきご令嬢に言葉を賭けられても死にたくなるほどの侮蔑の、いやもはや呪いの呪文の様だ。
そうやって考えると剥げてる人と言うのはメンタルが、剥げてない人より確実に強い気がする。というか弱い人間でも強くなるような気がする。という事は豆腐メンタルなこの私も、ハゲれば少しはメンタル強くなるのかしらん、と思うと悪い事ばかりでもないかも。いやいやそれでもハゲたくない。
それに世界にはカッコいいハゲもいる。漫画「怒りのロードショウ」でも語られていた話だがジェイソン・ステイサムみたいなカッコいいイケメンハゲだっている。
時代の頂点。ステイサムさん。
「カッコイイハゲは歴史とともに世代交代していくんだ」と語られていたが、今はステイサムさんが世代のトップオブハゲらしい。私も好きな俳優さんなので異論はないが、カッコイイハゲという言葉で真っ先に思い浮かんだのは、世界一ついてない警察官だった…。うむ確実に歴史は進んでいる。
ハゲと言えば。ウィルスさん。
「ダイ・ハード」の頃はもう少しベジータ的だったんだけど完全に歴史の荒波にもまれて消えてしまった。私はこの方が真っ先に浮かんだんだが。もはや古いらしい。他にはどんなハゲがいるかと考えると…。
元祖イケメンハゲ。ユル・ブリンナー。
007ハゲ。ショーン・コネリー。
教授ハゲ。パトリック・スチュアート。
ゲーマーハゲ。ヴィン・ディーゼル。
…あとはジュード・ロウとかニコラス・ケイジとか。思いつくハゲ界の頂点の面々はこんなところか。
うーん。みんな好きな俳優さんだし、作品も結構見てる。
ハゲてても全然カッコいい。
しかし間違ってはいけない。ハゲがカッコいいのではない。ハゲててもそれがハンデにならないほどの魅力を兼ね備えているだけなのだ。当たり前だが。
まあ要はハゲ云々にかかわらず、人間としての魅力の土台次第という事なんだろう。
選ばれし、トップオブハゲ。神々しい。というか輝かしい?。
はっはっは。けれどそういった土台の無い人間としては、最後の最後まで足掻くしかない。ハゲ無いように頑張ろう。何を頑張ればいいかは分からんが…とりあえずわかめでも食うか…。
ぎゃふん!