真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

「スパイダーマン ホーム・カミング」(2017)ちょっぴりナードで相当ギークな能天気なスパイダーマンは魅力的だった。

スパイダーマンは好き。だが東映のヤツね。「チェンジ・レオパルドン!」のヤツ…。

 

六度目の映画化らしい。みんな大好きスパイダーマン

冒頭でも書いたが私も好き。スパイダーマン東映のヤツ。しかしよく考えると映画はライミ版の1しか見たことが無いのだ。2も3も、アメージング1も2も見たことが無い。嫌いではないが縁が無かったのだ。

 

ハッキリ言ってアメコミに疎い。キャラ自体は分かるが作品自体は詳しくない。私はのレベルはそんなもん。しかし興味はあるので見てきたのだがこれが面白かった。ライミ版も面白かったけど、あっちが陰とするならば、本作は陽。ポップでパンクな明るく楽しいスパイダーマンだった。因みに133分の作品。

 

マーベル・シネマティック・ユニバースMCU)」と言うクロスオーバー作品としてリブートされた本作。俺祭りの社長とかも出てくる。マジンガーにグレンダイザーが出てくるような興奮感を味わうアベンジャ―ズ作品自体一作品も見ていない。残念!という事で本作品がMCU初体験となるわけだが、やはり気分は上がるね。スパイダーマンに社長(ロバート・ダウニー・Jr)が出てるだけでちょっと気分は上がる。良いね。物語はアベンジャ―ズ作品の時系列に組み込まれた形になっており、その中で、定番のスパイダーマンの物語が展開される。しかし結構話に改変が多いので新鮮な感じで楽しめた。因みにスパイダーマンになる件とかは端折られている。蜘蛛にかまれて特殊能力云々と言うのはもはやこの映画を見る者にとって常識という事なのだろうか。序盤の説明、紹介と言うのがほとんど端折られている。これが物語のテンポを速めてて展開が早い。凄く良い。

 

ナードでギークな主人が良い。基本イケてないけど明るい所が魅力的。しかしやたらと社長から認められたいらしい。確かに俺祭りなんかやるような人間に認められたら誇らしいかもしれない。私は嫌だが本作の主人公ピーター・パーカー(トム・ホランド)はとにかく社長に承認されたい欲求が強い。健気ななまでに社長に「俺はやれるっぜ」アッピールをする。しかしなかなか認めてもらえず頑張り過ぎてドジってしまうという超ベタ展開もツボを押さえている。高校生ヒーローの悩みや葛藤を上手い事バランスよく描いていると思った。青春物の側面が若干強いがそこらへんの好みで評価が変わるかもしれん。個人的には面白かったが。

 

ヴィランのヴァルチャーの造形も非常にカッコ良くて良かった。何よりもマイケル・キートンが良い。バットマンにしてバードマンにしてヴァルチャー。凄くゴロが良い。なんか配役に意図的なものを感じるが「食うために悪やってます」ていうのが良かった。大企業の圧力で仕事を無くして中小企業が悪の道に走る。ていう設定が結構リアルで芯を食っている。生活の為に悪に走るのと、夢や憧れの為に正義を目指す。悪と正義の対比が興味深い。きれいごとでは生きていけない現実と理想と夢無くして生きる意味のない現実のせめぎあい。なんか悪の方に絶対的シンパシーを感じてしまう。これは私が年を食ったという事なのだろうか、それとも元からろくでなしの甲斐性なしだからだろうか…。ぎゃふん。

 

しかし何より良かったのはラモーンズ!これに尽きる。久しぶりに聞いた。高校生ぐらいの時、ラモーンズしか聞いてない時期があったなぁ…。この映画自体、Blitzkrieg bopみたいなノリで凄く良かったのだがラモーンズは良い!良いよ!それをチョイスしたこの作品はそれだけで好いよ!とにかくラモーンズは良いぞ。

 

 

  

過去作のスパイダーマンに アヴェンジャーズ作品…見るか…。長い戦いになりそうだな…ぎゃふん!

 

 

ラモーンズの激情+8

ラモーンズの激情+8

 

 潔い良いまでの8ビート。全曲ほぼ2分弱の曲構成。ひつこいけどラモーンズは良いぞ!