真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

「キングアーサー」(2017)物凄く、凄くエクスカリバー。

クライブ・オーウェンじゃない方。ガイ・リッチーの方の126分の物語。

 

 

 アーサー王の物語が好きである。

これは幼稚園に通っていた遠い過去、燃えよアーサーなるテレビアニメの弁当箱を持たされていたことによる刷り込みだと思われる。

何となく好きと言うやつだ。

それから小学校ぐらいまで何となくアーサー王的な物語が好きという感覚が続く。

その何となく好きが凄く好きに変わった瞬間は忘れもしない。

今は無き日曜洋画劇場で、ジョン・ブアマンの「エクスカリバー」を見てからだ。

初見は小学生の時だった。幻想的でエロくおどろおどろしい…。

もう夢中であった。

それ以来、私はこの題材に目が無いのである。

無論同名の過去作のキングアーサーも見ている。

で本作なのだがこれはかなり頭が悪い感じの作品である。

冒頭から頭が悪い。

スケール感をガン無視したパオーンを見た瞬間、これは頭悪い映画と分かってしまった。

そして困ったことに私はこの手の頭の悪い映画が嫌いではない。

と言うか、大好物だったりする。

いかにもガイリッチーが造形しそうな市井で擦れた悪がきアーサー王の物語で、ご時世なのか黒人や東洋人まで出てくる。

中々辟易となる所も満載の困った作品ではあるのだが、ただ一か所突出して他のアーサー王の作品よりもいいなと思ったのは、エクスカリバー

この作品のエクスカリバーはかつてないほどエクスカリバーしている。

そう!これだよ!こういうエクスカリバーを欲していたんだよ‼

細けぇこたぁ気にせずエクスカリバーエクスカリバーたる所以を満喫し、その能力に、威力に酔いしれる作品なのではないだろうか。

 

他は、目をつむれ…。

 

エクスカリバー好きは見た方が良い。エクスカリバーは良いぞ。