ミシェル・ゴンドリーの自伝的作品らしい。
コンプレックスまみれの少年が風変わりな友を得てひと夏の冒険に出かけて成長する。ミシェル・ゴンドリー版スタンド・バイ・ミー的な感じの作品である。自分の事だけで精一杯な自己中少年が友を得て世界を知り己を知るみたいな話しなのだが逆境ナインの新屋敷の「女とは追わせる者と見つけたり」と言う台詞を最後思い出してしまった。ひと夏の経験を積んで大人になるのは女だけじゃないし、性的経験だけが成長する術でも無い。ポン友とアホな事をしでかすことによって成長することもある。最後、伏線を回収する件はベタだが鮮やかでぐっと来た。ちょっと素敵な寓話だった。