真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

知り方も千差万別。/SFのSは、ステキのS

 Sが素敵のSならば、Fはなんなんだろうと悩む。不思議か?。

SFのSは、ステキのS

SFのSは、ステキのS

 

 若い頃は小説ばかり読んでいたが、年を喰ってきて、エッセイをよく読むようになった。これは若い頃と違い、読書に時間をなかなかさけないこともあり、区切りやすく、読みやすく、読み終わりやすいためだったりする。あと年齢を重ねて角が取れて丸くなり、人の話を聞いていてもあまり腹が立たなくなってきたためだろう。そう思われる。

で、本書であるが、正直な所、タイトル買いである。私は突発的に、普段決して手に取らないような本が読みたくなる発作(衝動)に襲われることがある。まあ、たいていジャケ買いが多いのだが本書はタイトル買いである。いや、素敵なタイトルではないか。素敵なタイトルだと個人的には思っている。本書は作者の読書にまつわるエッセイ集である。作者の池澤春菜氏が作家の池澤夏樹氏の娘で声優を生業にしている、と言うことぐらいは知っている.。が、具体的に何やってるかは知らないぐらいの状態で読んだ。読了後もこの方の代表作が何なのかはよくわからなかったのだけど、調べたらレッツ&ゴー‼の人だった。本書を読んで、少なくとも私よりずっと沢山のSF本を読んでいる、ということは理解できた。あと一番印象に残った話は、飛行機がなぜ飛べるのかの件。本書ではオサレな友人とのエピソードでその件を知ったことが紹介されているが、私の場合「逆境ナイン」で知ったんだったけ…。いや。断じて恥じてはいない。むしろ、新たな知識をありがとう島本先生という感謝の念しかありません。

 

そんな感想…。なんだこの感想。