真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

記憶の記録 2020① 

 

KUBO/クボ 二本の弦の秘密 [Blu-ray]

KUBO/クボ 二本の弦の秘密 [Blu-ray]

  • 発売日: 2019/04/02
  • メディア: Blu-ray
 

 最大の何故は?何故、名前が「クボ」なのかということ。名字ではないのか。
しかし、そんな事はどうでもよろしい。ストップモーション・アニメという一点だけで尊敬に値する作品である。その手間を考えると私は本作を尊敬するしかない。
映画の筋は竹取物語を換骨奪胎させたような物語で正に王道の物語ではあるのだが…。竹取物語の帰らなかったバージョンみたいなお話だが、正直、冗長で退屈に感じてしまった。まあ子供向きだし…ドンマイ!な感じ。何かパンチが私には足りなかった。

 

 隣の質屋の優男が舐めてたら実はとんでもない戦闘機械だった。韓国版「ジョン・ウィック」もしくは「レオン」といった本作。作中でもやたらとイジられていたが、とにかく主人公のウォン・ビンが男前すぎる。昔、巷でワーワー言われてたけど、なるほどいまさらながら納得した次第です。物語は、馳星周ばりのゴリゴリのダークノワールでかなり良いのですが、終盤、人質を確保する前に主人公がぶち切れてファタリティが炸裂するのはエモーションではあるけれど論理的にいただけないでしょう。まず人質の安否を考えないと…それはアカン。惜しい。

 

本作を見た教訓としては、対面を取り繕って欲しい物を手に入れても上手く行くとは限らないということ。もとい下手を打つ可能性があることを常に考慮しなくてはいけないといった所か。
クズとサイコの痴話喧嘩。こいつは怖くて笑える凄い作品だ。

 

 緩い、にわかエジプト好きなのでずっと気にはなっていた作品。しかし若干地雷臭も漂っていたので少々腰が引けていたのは否めない。リュック・ベンソン監督作品ということで更に腰が引けていたのだが辛抱たまらなくなって見てしまった。これは面白い方のリュック・ベッソンだった。
よかった…踏み込んでよかった。頭空っぽにして見るタイプの作品で考えるな、感じる系。何の脈絡もなく魔法が使える学者がいるとか…。考えたら負けだ。理屈とか細かいことはいいんだよぉぉぉ。

 

十三人の刺客

十三人の刺客

  • 発売日: 2017/01/20
  • メディア: Prime Video
 

 丹波哲郎がセクシー。西村晃がワイルド。そして里見浩太朗がかっこいい作品。
三池版もいいのだが、個人的にこちらの方がより好みです。
しかし昔の俳優は所作が美しい。そして(物理的な意味で)顔がでかい。
女性が殆ど登場せず、非常にオッサン臭が高い作品となっております。

 

 

スターリンの葬送狂騒曲 [Blu-ray]

スターリンの葬送狂騒曲 [Blu-ray]

  • 発売日: 2020/02/04
  • メディア: Blu-ray
 

大粛清後に亡くなったスターリンの跡目争いをブラックユーモア全開で描いた本作。
しかし跡目争いにエントリーしている奴にろくな人材がいない。大粛清の後だから!もう有能な人物は皆殺しの後だから!37564!の後だから!二枚舌か脳筋な奴しか残って無いから!
もう笑うしか落し所がなく、本作もコメディーにするしかない筋立てです。リアルに描くと陰惨で憂鬱でおちないから!そしてコメディにしても結局憂鬱で空しいラストで…。罪深いぜヨシフ。

 

スプートニク2号ライカ犬の逸話が印象的な本作なのですが正直主人公の自己中心的な性格(視野の狭さ)が子供っぽさが辛すぎて個人的にはいまいちでありました。まあ子供だから無邪気で残酷と言うのは充分承知。しかし境遇ゆえの自己憐憫であったり自己中心的な行動と言うのも理解の範疇なのですが…。それでも「貴様ディケンズ読んで出直してこい!」と言いたくなる感情が勝る。これは己の性根の問題(心が貧しいor狭い)なのだろうな…。

 

 

2020年現在 私的映画ベスト

 1 ゴーン・ガール NEW! 
 2 アジョシ NEW!