真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

ヒート

 

今回、初見。ゴッドファーザーを一気見した余波で、どうしようもなく観たくなってしまったので見ることにした。

ロサンゼルスを舞台に似た者同士の刑事と武装強盗団のリーダーの対決を軸にロス市警と武装強盗団の攻防を描く180分。

アル・パチーノロバート・デ・ニーロの2大スターの豪華共演作品で公開当時も相当話題になっていたのを記憶している。しかし当時から今に至るまで、全く食指が動かなかったのだ。うむ.。ゴッドファーザーの一気見がいかんかった。あんなん観たら、共演作品を見たくなってしまう。

で、観たのだが、結論から言うと面白かった。

怪獣映画的な面白さを感じた。例えるならゴジラvsガメラ的な。パチーノとデニーロの2大怪獣対決。燃える、いや、萌える。それが全てのような映画だ。実際の所、私自身もそういった映画を予想し、期待して観て萌えた。故に、他の登場人物、豪華なのだが、余分と感じてしまった。ヴァル・キルマーとかナタリー・ポートマンとかのエピソードとか、正直な所、邪魔に感じる。この作品に求めてんのはそこじゃないだろう。それ挟むならもっと怪獣対決に尺を取れよとか思ってしまった。

個人的に一番ワクワクしたのは、中盤のパチーノとデ・ニーロが、お互いを罠に嵌めようと駆け引きしてる所から、対面、対峙しての質疑応答、リスペクトの応酬から決意表明するところはスリリングで、正直、痺れた。その後の市街地での阿鼻叫喚の、殺戮の銃撃戦も最高だった。が、そこまでがピークだった。その後は完全に予想通りの展開で私の想像から1ミリもズレず、フェードアウトしてしまい少しがっかりした。

パチーノ、デ・ニーロともに50代で脂の乗り切った状態、もとい、本気で動ける最後の状態での、面白さが保障された、鉄板の競演作品としては合格点の出来ではあるが、もっとやれた感も残る。面白いんだけど少しもったいない映画に感じた。

いや、十分楽しんだけどね。

あとダニー・トレホがチョイ役で出てて、なんかラッキーな気分になってしまた。以上。