真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

 

 

 イカれたバンク映画である。一言で言い表すなら、カオス。もしくは愛か。

 

 性転換ロックシンガーのヘドウィグの地獄のドサ回り、愛の物語。ロックンロールにハートを撃ち抜かれたホモセクシャルの東ベルリン出身の少年が、自我を開放し愛の片割れを探す過程をロックンロールナンバーと共に語って行くのだが、これがこれ以上なくキツくキモい。本当にグロくキモいのだけど、エモい。本能に忠実、故に嘘がない。何故だか誠実で、不思議と美しいのだ。凄まじくキモいけど。曲、歌は素晴らしく、控えめに言って最高、最高だった。

 

 しかし何に対して怒ってるのか長年謎に思っていたタイトル名だったのだが、そうゆう意味だったのね。結論から言うと面白かったです。キモい(褒め言葉です。悪しからず)けど。エモい。以上。