真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

肉体なんて飾りに過ぎんのですよとはならない。「攻殻機動隊 新劇場版」

 

2015年の映画。先に「ARISE」を観ていたので観ておこうかなと思ってしまった次第です。

ざっくりしたあらすじは9課創設の前日譚で首相暗殺事件を軸に草薙素子の出生とファイアスターターの謎が明かされる話ですが、そんなことはどうでも良くて今回一番興味を引いたのは第3世界というワードでした。

第3世界
個人がヒトとしてでもなくサイボーグとしてでもなく、人格をデータのみの存在に変換して生きていく世界のこと。オカルト話の一種としてサイボーグの間でささやかれている。

こういう事らしいのですが、電脳に生きるのならそれって必然的にそっちの方が自然じゃないと思ったのです。肉体(義体)からの解放=電脳の海への船出的な感じになるのが自然かなと思ったんですよ。故にゴースト=自己意識というの事なのかなと。…と思っていたのだがフィジカルの消失というのは結構でかい問題なのか。…て、確かにフィジカルの消失はでかい問題かもしれない。自分を顧みてみればこの配信やらダウンロードやら電子書籍のご時世にアナログに生きているものな。すげぇ生きにくいけど性分だしな。しかし朽ちそうな肉体、もとい義体で現実を生きるのと人格のみでデータの海を生きていくという案件は天秤にかければ結構いい勝負しそうな案件ではないかとも思うんですがね。ていうかそっちの方がサイバーパンクぽいけど。

鑑賞時間99分。