本来なら始まらなくてもいい物語である。
なぜ遅効性の毒などをステイサムに打ったのか?
ホームランを打つほどの襲撃を成功させたのならなぜそこで止めを刺さなかったのか?謎である。このハゲ相手に何故なのか?.
正直、私には解せない…。
ネタバレありの感想なのでご注意を願いたい。
「そんな野暮なことを言ったら、物語が始まらないではないか」
私はそんな思考の持ち主である。
故に話しが面白ければ統合性や必然性が無くともそれはそれでOKなのである。
「無理が通れば、道理が引っ込む」
私にとっては「面白さこそが正義」なのだ。
正直、話の筋はあって無いようなもので、端的に言えば興奮し続けなくては毒で死ぬステイサムが飲んで、打って、犯って、殺す話である。
まるでGTAのようにゲーム的なアンモラルな展開が、あるいは悪趣味なシュチエーションコントのようなお話しが延々と続く。
いやはや…最高か。
なんとアホで素敵な話なのだろう。
公衆の面前で彼女と青姦しながら「俺は生きている!」とのたまい握りこぶしで万歳する場面などはアホの極みにあると思われる。
…断っておくが、そんな願望は私には全くない。
ただ、面白いとは思った。
今回久しぶりに本作を見直したのだが、やはり突き抜けてアホでよかった。
これはステイサムの代表作一つであるとかってに私は確信している。
なにも考えず、87分のステイサムの饗宴に酔いしれるのが正しい鑑賞法なのではないかと私は思っている。
私は本作を本当に面白いと思っている。が、中途半端に近しい人にはお薦めはしない…。
察すべきである。そういう映画である。