2024年製作の映画。99分。
ヘルボーイ。原作未読ながらアメコミヒーローの中では一番好きなヒーローかもしれない。映画の方は過去作全て観ている、はずである。で、新作公開とのことで、急いで馳せ参じて鑑賞したわけなのだが、これがどうして、正直いまいちだったよう感じた。なぜなのか。ヒロイック怪奇ホラーなのだが怪奇ホラー色がかなり強い。が、その肝心の怪奇ホラーがあんまり怖く無いと言う所が、そう思った原因だと思われる。キャラの造形、物語の設定、雰囲気、全て悪く無いのだがどうにも怖くないのだ。…まあ、だって、主人公がアレじゃん。故に、もう悪魔だの、魔女だの言われても…なあ、っていうのが正直な感じなのだ。しかも今回、お話の中心は途中で知り合った旅の道連れで、ヘルボーイ自体はオブザーバー的な立ち位置であり、完全なる中心では、ない。ヘルボーイと銘打ている割に焦点がずれ気味。そこらへんが個人的に乗れなかった原因と思われる。そうやって考えるとデル・トロ版の特撮ヒーロー的なアプローチは、本シリーズの方法論として正しかったような気がする。まあこれは個人の趣味の問題かもしれないが、そう思った次第である。本作の原作「捻じれる男」というのは屈指の人気エピソードらしい。確かに物語としてはしっかりしているし、映画としては丁寧な作りでつまらなくはない…のだがね。個人的にはもう一ひねり、何かパンチが欲しかった所である。以上。