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真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

誰でも少し狂っている。頂点にいる者達は、相当狂ってる。「WILD FOOTBALL サッカー界の暴れん坊たち」(2017)手原和憲

漫画

本作の作者である手原さんの書くサッカー漫画が好きなんです。短編集「68m」で初めて知ってファンになり、前作の「夕空のクライフイズム」も相当良かったんですよ。特別ではない高校生フットボーラー達の情熱、もがきとかあがきを上手い事描いていて相当良かったんだけど個人的には本編よりも、もっと楽しみにしていたものがありまして、後書きの漫画が正直本編よりも面白かったんです。本末転倒かもしれないけど本当に好きだったです。サッカーに関する四方山話のエッセーテイストの漫画なんだけれど、これが抜群に面白くて楽しみにしていたんです。もういっそのこと全篇これを書いてくれればいいのにと思っていたら、そんな夢のような漫画が本作だったりするんです。意外と思ってることは皆一緒なのね…。めっちゃ嬉しいんですけど。

 

本作では過去の伝説的な選手から現役の選手まで、その選手にまつわるワイルドなエピソードを紹介していくだけの漫画なんですが、これが面白いんです。ほとんど知ってるエピソードばかりなのに面白いんです。何なんでしょう?この感じは。同じ漫才や落語を聞いてるのにずーっと楽しめるあの感覚に近いのかな。話の筋としてはサラリーマンの男がスポーツバーのメガネ美女にサッカー選手についてのエピソードをレクチャーされるという体をとったお話です。有名な選手、監督、経営者が紹介されていくわけなんですがワイルドですよ。まあアクの強い人間をチョイスしている訳なんで当然と言えば当然なんですが…それでも濃いです。

 

個人的にサッカー界のワイルドな人間と言われて思い出す人物が二人います。エリック・カントナズラタン・イブラヒモビッチの二人です。暴君の双璧です(笑)。嬉しいことにこの二人も本作で紹介されています。奇しくも二人ともマンUの選手なんですね。私はマンUファンでは無いのですがこの二人、凄く好きなんです。生粋のCFタイプで俺様体質、エゴイスティックなまでのゴールハンター。パスは二の次でとにかくゴールを狙うその姿勢。素敵です。そしてその二人のエピソード、クレイジーです。イブラは自伝も読みました。やはり可笑しいですこの人。まあ言動は完全に痛い人なんですが、その能力は折り紙付きで規格外の選手なんですよね。ロナウド(大五郎のほう)と対戦した時のエピソードとか最高です。そしてなんといってもキング、エリック・カントナ。もうカンフーキックのエピソードが全てを物語ります。完全に規格外すぎます。最近この二人、マンUのキングの称号をめぐってマスコミを通じて論争してましたが、存在感が似てますよね。タイプは違いますが。まあ二人とも遠くで眺めている分には面白いけど、近くにいたら厄介過ぎるんでしょうが…。実力があって頼りにはなるんですが、それゆえ扱いが難しく厄介な所も似ている…。類は友を呼ぶとはよく言ったもんですねぇ。

 

…でもそんな選手が好きなんだなぁ…ぎゃふん!