やっと見たんだけど期待したのと違う。
しかし面白かったというジレンマ…。
ザ・プレデター 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント
- 発売日: 2019/01/05
- メディア: Blu-ray
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プレデターの面白さとは何か?と問われたならば、主義とか思想とか目的だの理論だの理屈はどうでも良くて、とにかく強い獲物を狩りたい。ただ狩りたい。狩猟本能の赴くまま、己の命や危険を顧みず獲物を狩猟し続ける狂気の様が、怖くて恐ろしくて可笑しかったのではないかと思う。確かに科学力、火力で勝るとはいえ明らかにやばそうな個体、シュワルツネッガーやエイリアンを、自らの保身を考えず躊躇無く狩りにいくさまは理屈や常識を超えた怖さがあり、その無鉄砲さが最大の魅力だったように思う。同胞が狩られても狩った者こそ正義的な、常識の境界を越えた基準で思考する戦闘狩猟宇宙人という孤高のキャラが私の心の琴線に触れていたく惹かれたわけなのだが…。
1・2作目までは正にその点を満たした満足のいく物だったのだが、スピンオフやらシリーズを重ねるごとにその魅力が少なくなってしまった感は否めない。
ゆえに本作には相当期待したのだが、残念ながら間逆の方向に行ってしまったようである。本作のプレデターは相当に考えてしまっているし、どうやら思想も目的も意思あるようだ。嗚呼、これは私の求めたプレデターじゃない。
これじゃない感がすごく強いんだが、しかしつまらない訳でもない。
腕は立つけど頭のイカれたポンコツ独立愚連隊のノリが何ともチャーミングで私の望みとは違うベクトルで面白いのだ。やるなシェーン・ブラック。というかここ最近の、ダメなおっさん達が意地と筋を貫き通すという手癖の強いシェーン・ブラック節だった。
うーん。面白かったんだけど、これじゃないんだよなぁ…。
いや面白かったけども。