人生というのはままならんもんである。勝負事も一緒。
気が付けば早くも6月である。
何も手につかない状態で5月に突入し気が付けばもう6月…。
5月は喜び、期待を経た後、絶望するというジェットコースターの様な月だった。
5月病?なにそれ状態である。
UAFAチャンピオンズリーグ2017-2018決勝が終了して早6日である。
結果は1-3でリバプールの敗北。レアルの完全勝利であった。
試合前からレアル有利の下馬評だったし、
客観的に見ても確かにそうだと思っていた。
それはそうなんだけども。
ワンチャン何か起きんじゃねーかという期待感はあった。
リバプールの3トップは強烈だし。
少なくとも勝利のチャンスを我が贔屓の赤いチームは持っていると思っていたのだが、世の中そんなに甘くないのを思い知らされる試合だった。
ポイントゲッターのモハメド・サラーは試合前半でレアルのヒットマン、セルヒオ・ラモスに潰され、その動揺が収まらぬうちにゴールキーパーのカリウスの手痛いミスからの失点。その後マネの意地ののゴールで1点を返し気概を見せるも、その後待っていたのはマドリ―WGガレス・ベイルのスーパーなオーバヘッドによるゴールと再びカリウスの手痛い判断ミスからの失点だった…。
ぐうの音の出ない完敗だった。
結果はともかく中々に消化しにくい内容だった。
特に1失点目。あれは痛いし酷い…。
2失点目のオーバーヘッドはノーチャンス。
あれはもはやアートの領域ですよ。
あれ見ただけであの試合の価値があったと思わざるおえない品物ですよ。
ど畜生。
3失点目はあの時、あの距離、あの場面でゴール狙ってきたベイルに凄さを感じた。
確かに普通なら決まんない無理めなシュートだとは思うんだけど、
あり得ないミスをしでかしたキーパーの心境を考えると打つべきだし、
止められても何かが起こる確率は高い。
結果ああなったのは必然のような気がする。
センスか経験か本能かは分からないけど確かに打つべきだし狙うべき場面だった。
けれどレアルでそれを遂行したのはベイルだけ。
そしてそんなベイルを後半頭から投入したジタン。
どんな嗅覚してんだよ。ジダーン…。
そんなこんなで日々試合を反芻しながら悶々と過ごしていたらジダンが電撃辞任。
マジかよ。勝ち抜けされちまった。勝ち逃げかよ…。
まあリーガの方が振るわなかったから、思う所があるのだろうけど。
大一番ではミスをした方が負ける。
GKの出来が試合を左右する。
試合前に耳にタコができるほどよく聞いた話のまんまになってしまった。
BBCの一角というか主役のロナウドは消せてたけど、今季イマイチだった二人、
ベンゼマとベイルに完全にやられた。
腐っても鯛ってやつか。
この大一番のあの瞬間、カリウスのスローイングをあのピッチでただ一人狙っていたスナイパー、ベンゼマ。
途中出場であの芸術的なオーバーヘッドをかまし、手痛いミスで動揺しているであろうゴールキーパーの予期せぬ距離からブレ玉ロングシュートをかましたベイル。
圧倒的な個人能力と大舞台での経験値、そしてバックアップメンバーの質…。
やはり「白い巨人」レアル・マドリードは残念ながら並のチームではなかった。
その頂は想像よりもちょっと高かった…。
しかしシーズン序盤の出来からすると今シーズンのリバプールは望外の結果を残したのではないか。
すったもんだしたけど連続でCL出場権を取り、CL決勝まで進出したのだから。
コウチーニョの去就問題に始まり、相も変わらず息を吐くように失点を重ねたDF陣でよくぞそこまで辿り着いたものだと正直感心している。
正直凄いよ。
選手は揃ってきてる。
良い監督もいる。
チームの補強の方向性は間違っていない。
あともう少しの所まで来ている。
トライ&エラーあるのみだ。
物事はその繰り返しだ。
挑戦には失敗がつきものだし大概、失敗の方が多い。
そして失敗はたいそう苦い。
しかしその果てに成功があるのだろう。
そう思う。
その果てが何時なのか?
それを楽しみにしている。
苦さには若干の感傷が付きまとうがそれでも思わずにはいられない。
来シーズンが楽しみであると。