真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

「ホワイトハウス・ダウン」(2013)名は体を表す…。

 タイトルのまんまの内容。ダイレクトで分かりやすい。突っ込み所多し!好感度高し!

 

ローランド・エメリッヒ監督作品。はっきり言って嫌いじゃない。好きなのはユニソルことユニバーサルソルジャーとかインデペンデンス・デイとか…。あれ…あれ…それ位しか見てない…。ごめん。よく考えたらほとんど見てない。けど本当に嫌いじゃない。むしろ前述した映画は個人的には傑作認定してるくらい好き。でも評判の悪いGODZILLAからそれ以降の作品は全く見てない。何というか食指が伸びない題材が多いのでスルーしてきたのだが久々に本作を手に取ってしまった。

 

主人公のジョン・ケイルチャニング・テイタム)は元軍人で現在は議会警護官を務めているバツイチの子持ち。彼にはエミリーという名の10代前半くらいの娘がいるが現在その中はあまりよろしくない。この娘は政治オタクで現職大統領のジェームス・ソイヤー(ジェイミー・フォックス)の大ファンなオタク。ジョンはそんなエイミーとの関係を修復するため色々と奔走する。しかしそんなに簡単に事は進まない。大統領付き警護官への転職を希望して面接を受けるも過去のしがらみで上手くいかない。大統領付き警護官の面接失敗の失意の中、ジョンはエミリーとホワイトハウス見学ツアーに参加する。その時、ホワイトハウスで予期せぬ事態が発生する…みたいな131分のお話。

 

ローランド・エメリッヒと言うとパニック映画という印象が個人的に強い。まあインデペンデンス・デイしか見てないんですけどね。でも厭味抜きに面白い作品だった思うんだよインデペンデンス・デイ。何というか笑える展開が素敵だと思うし、インデペンデンス・デイでは切れたウィル・スミスがエイリアンをどつきまわす所なんか最高だと思う。抜けてる真面目な笑いっていうのは個人的に凄く重要なポイントで、そんな演出を恐れずにかます監督を信頼するし凄くリスペクトするわけなのだ。ベタって重要だ。そんなわけできっちりベタな話を作れるローランド・エメリッヒって監督は良いと思う。ユニソルとインデペンデンス・デイ作った時点でもう無条件に良い監督だと思う反面、外した時の破壊力も洒落にならないところもあり、微妙に手を出しづらい監督だったりする。本作は公開当時、類似作品「エンドオブホワイトハウス」と被ってることで結構話題になっていて気にはなっていた。とはいうものの当時は時間も精神的な余裕もなくスルーしていたのだがついに見てしまった。

 

結論から言うとこれは凄まじく面白かった。だってまんまダイ・ハードだもの。いや、まんまと言うと語弊がある。ダイ・ハードでありリーサルウェポンでありエアフォース・ワンでありザ・ロックだった。個人的に好きな映画のチャンポンで想像を軽く超えてきた。何たるミクスチャー!何つーか、ローランド・エメリッヒのアクション映画愛が大爆発した映画だった。特にエメリッヒさんダイ・ハードが好きなんだろうなという内容だった。主人公が最終的に白いランニング姿になった時は思わず吹き出してしまった。まんまじゃねーかよと。ジョン・マクラーレン再びである。軽妙な掛け合いとか、けれんみ溢れるアクションとか凄く良い。突っ込み所が多いのも非常に良い。個人的にツボで凄く楽しめた。

 

興行的には振るわなかったそうで「エンド・オブ~」のように続編はなさそう。まあ突っ込み所やあほすぎる登場人物が多かったからなぁ…。個人的にはこっちの方が面白かったので残念である。チャニング・テイタムジェイミー・フォックスのコンビは相当格好良いと思ったのだが…。

 

 

ちなみに一番印象に残っている場面は、娘のあまりのオタクっぷりに若干引いた主人公が娘の身を案じて「お前、学校に友達いる?」って尋ねたところが凄くほっこりした。あと娘が可愛い。確かに嫌われたくない。