真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

記憶の記録 2020⑩

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 第1期 / 2016年 総監督・黄強華 脚本・虚淵玄

 

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 1 [Blu-ray]

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  • 発売日: 2016/09/07
  • メディア: Blu-ray
 

 

ビジュアル系武侠人形劇

おおう。面白すぎるんですけど!

その存在は開始当初から知っていたものの、機を逸して見逃してしまっていた。今回第3期が始まるのに先駆けて過去放送分の第1期と第2期をBSで再放送するとの情報を耳にし、いい機会と思い録画して取りためていた。先日第1期の放送が無事終了したのを確認し、そのタイミングで録画していた第1期分を視聴したのだが、これが想像以上に面白すぎた次第である。思わず取りためた全13話を一気に見てしまった。いやまさかの一気通貫。約6時間の長旅であった。

正直、過度に眉目秀麗な人形たちに開始当初、少々鼻白んだものの、中盤以降はそれすら気にならず、いやむしろそうあるべきだと思ってしまうほど見惚れてしまった。しかしよくぞ人形でここまでの仕草や動きを再現できるものだと感服した。ゴア表現上等な戦闘シーン。外連味溢れる戦闘表現。サイキックフォースのリチャード・ウォンの必殺技を彷彿させるVFX表現。あと普段あまり意識しない声優の技量を感じずにはいられなかった。表情の乏しい人形達の心の機微を声で補正するその能力。…心の琴線にことごとく触れるその感じ!個人的に非常にテンションがブチ上がった。

内容自体は驚天動地!超絶武侠!の番組の煽り文句ほどではないが、架空世界の武侠もので非常に早いテンポで二転三転する話の展開、それによって登場人物たちの見方が反転、逆転する様は非常に見ていて飽きなかったし楽しかった。

飄々とした主人公の殤不患や凜雪鴉を含め、登場するキャラクター全てが魅力的なのだが、そのなかでも特に殺人狂の剣客とラスボスが獅子王凱ドモン・カッシュと言う奇跡の配役。個人的にクリティカル過ぎて認めたくはないが愛さざるを得ない…。


まだ第2期、あと映画が2本と未放映の第3期がある。
楽しみは当分つきそうもない。