2020年の映画。エドワード・ノートン最高映画の話。原作は未読なので映画の感想を。
1957年のニューヨークを舞台に障害持ちの私立探偵ライオネル(エドワード・ノートン)が師であり友であり、命の恩人であるフランク(ブルース・ウィリス)の死の真相を追うハードボイルド映画。
エドワード・ノートンがトゥレット障害持ちの私立探偵役を演じている。落ち着きなく頻繁に自身の意思に関係なく、思いついた悪態やら意味のないことを口走らなくてはいられない難役を演じているのだが、序盤は観ているこっちのほうが慣れず、それを非常にノイジーに感じてしまい雑味にしか感じなかった。思ったことを躊躇なく叫び、首をカクカクするムーヴを繰り返すのだが、まるでビート・たけしの形態模写のよう。正直、「何やってんだよノートン」って感じだったのだが、中盤あたりで慣れてくると、エドワード«ビート»ノートンみたいな感じに見えてきて「あれ、これ、ひょっとして良くない?」とか思い出し気にならなくなってきた。最終的には「なんだよ、ノートンもっとやってくれよ」とか思い出し、もはやエドワード«ビート・たけし»ノートンにしか見えなくなった。
ブルース・ウィリスとかアレック・ボールドウィンとかウィリム・デフォーとか結構脇も豪華俳優陣なんだけどエドワード«ビート・たけし»ノートンが一人居ればそれで良い。そんなエドワード«ビート・たけし»ノートンのエドワード«ビート・たけし»ノートンによるエドワード«ビート・たけし»ノートンのための映画だった。
ちょっと長いがな。
鑑賞時間144分。