真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」とはフィリップ・マーロウの有名な台詞だが、そもそもその覚悟をしなければ良かっただけの話ではないのか?「コードギアス 反逆のルルーシュⅠ與道」「コードギアス 反逆のルルーシュⅡ叛道」「コードギアス 反逆のルルーシュⅢ皇道」

 

 

 

2017年から2018年の映画。バンダイさん得意の総集編映画を見た話。

そんなにコアなファンではないがコードギアスは結構好きな作品で、TV版は1期、2期ともほぼリアタイ視聴した。その後のOVAまで見るぐらいには好きな作品である。新作劇場版公開の情報を聞いた際、何となく観たいと思ったのだが、TV版の続きではなく、その前に公開される総集編劇場3部作の続きとの情報を小耳の挟んでいたので正直どうしたもんかと迷っていた。如何に追加の新規カットや内容の変更点があろうと、正直もう一回、見返すのは億劫だったのだ。で、長い間、熟成させてしまったのだが全ては杞憂だった。恐ろしいことに、話しの筋をほとんど見事に忘れてしまっていたのだ。老いって怖い。故に真っ新な気持ちで視聴できてしまった。素晴らしい。ただ、何が新規カットで何が変更されたのかサッパリ分からず、唯一分かったのはシャーリーの顛末の件だけという始末。いや、面白かったからいいんだけども…。

見返して凄く思ったのは作品の事ではなく自身の記憶力の事であり、つまりは老いって怖いってことだった…。全く困ったもんである。

しかし、この話よくよく考えると、主人公が母親の死の復讐という暗い野望さえ諦めて、その与えられた能力を妹との隠遁生活に全振りすれば、最大の目標である「妹の安全と幸せ」は容易に達成できた話ではないのか。行動を起こしてしまったばかりに不幸を雪だるま式に倍増させ、しなくてもいい紆余曲折をしてしまったのではないかとふと思ってしまった。

…まあ、それではお話にならんのでしゃーないのだけど。

 

鑑賞時間135分(第1作)133分(第2作)140分(第3作)。