真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

魂のゆくえ

 

イーサン・ホーク。久しぶりに見たが、老けたな。それが第一印象の作品であった。

 

現状を見て、未来を予測し、世界に絶望する。希望など無い現実。色々こじらせてしまった、外見はまとも中身は完全無欠な破戒僧イーサン・ホークの不穏な物語。

 

先の事を考え始めれば切がなく、お先真っ暗なんて話は日常茶飯ではないのか?気を抜けばすぐにそんな気分に襲われる私にとって実に興味深い話であった。これは現在進行形の全く嫌な話である。滑稽ではあるが今をよくとらえた、そして純粋すぎる人間達の話であった。

 

勇気や愛だけが絶望や死を忘れさせる?否、それだけでなく老いも絶望を忘れさせるのだ。感度が鈍っていくからね。

 

あと本作的には酒と薬か…。

 

結論としてニール・ヤングは最高なのである。以上。