真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

罪と罰/コップ・カー(2015)

 

 

油断した悪徳警官と度し難い調子づいた不良少年の不運な邂逅とその結末の88分の物語である。

 

私はケビン・ベーコン氏をかなり気に入っている。

その風貌から醸し出すなんとも言えぬ悪党感が堪らず好きなのだ。

「絶対にこいつが悪者である」

一目で分かる破壊力。素敵である。

本作でも十分に氏はその魅力を発揮している。

 

犯した罪は、それ相応の罰がつきまとうものである。

「物事の事象には対価が必要である」

万物の絶対の方程式である。

本作でもそれぞれの罪に相応しい罰が支払われることになる。

 

が、別に罪を侵さなくても罰のみ与えられることもある。

「それはあまりにもボッタクリである!」

作中に出てきたオバハンに対する仕打ちに私は憤った。

「あんまりである…」

世界は不平等で無情なものだと分かっていても私は切なくなった。

 

結局、悪徳警官も不良少年もそれ相応の対価を支払いラストを迎える。

その対価が相応かどうかは別として、「油断や慢心はいかん。万事、緊張を持って細心の注意を払うべし!」見終わり私はそう思った次第である。

 

「善行にせよ悪行にせよそれが肝心である」