不覚にも熱いものがこみ上げてきた話
試合自体はかなりスリリングな打ち合いでした。
終了スコア、3対3。
かなり面白く、早起きして観た甲斐がありました。
と言うか、あり過ぎた。
今年最初のツボと言うか、心の琴線に触れる試合だった。
私は、年々歳追う事に涙もろくなっているのだけれど、この試合は本当にヤバかった。
泣きそうになった、て言うか泣いた。
泣いちゃったのだ。
…試合に感動したわけではない。
まあ確かに最近のリバプールの試合の中ではベストバウトであったとは思うのですが、それが理由じゃない。
私が思わず泣きそうになってしまったのは2点取ったフェルミノの活躍でもなく、試合終了間際に同点弾を叩きこんだ髭面の小っちゃいピルロことジョー・アレンでもなく、やっぱりの我々のベンデケ師匠でもなく、チームのために献身的に走り回るミルナーやヘンダーソンやララーナでもなかった…。
私の心の琴線に触れたのは、
コロ・トゥーレさんでした。
超大マジです。
特にジルーにやられた3点目のシーンで私はやられました。
ペナルティーエリアでパスを受けたジルーがナイストラップ、ワンタッチでコロさんを華麗にかわしてのビューティフルゴールを決めたシーン。コロさんはもう完全に逆をとられてバランスも崩れ、足ももつれてボールも見れない状況。でもハートは、気持ちは負けていないコロさん、頭から体を投げ出してシュートブロックに飛んだんです。全然掠りもしないんですが。
客観的に見れば、
不格好、無様、かっこ悪い。
でも、なぜだか私は熱くなってしまったんですよ。
マジです。
涙が出るほど感動した。
往年の力はもはや無い。スピードも、フィジカルそんなにない。足技なんか殆どない。ボールを持っても繋げない。良くて大きくクリアか、悪けりゃ相手にナイスパスをする始末…。
でも良いとは言えないし言わない。
それでもである。
なぜか彼のプレーは心に響くものがあるのだ。
無様だろうが、不格好だろうがコロさんは戦っているのだ。
そう、戦っているからだと思う。
私は戦っている人間に弱い。
すこぶる弱いのだ。
無様に足をもつらせようとも、頭を蹴られる恐れがあろうがコロさんはその身をチームの為に投げ出せハートがあるのだ。
そうコロさんは、
無様カッコヨイのである。
あえてもう一度言おう。
無様カッコヨイのである。
もう件のシーンから私の眼はコロさんに釘付けだった。
結局その後もコロさんは、終始足をもつらせながら、チームの為に無様に奮闘した。
もうおなか一杯である。
大満足だった。
…本当に格好良かった。
皮肉ではない。まごうことなく本心である。
大真面目な話である。
野戦病院化しているチーム事情から今後も出番は結構回ってくるだろうと思うと、楽しみで堪らない。
若干、ホラー映画を見る感覚にも似ている気がしなくもないないが…。
いや本当に好きなんですけどね。
コロ・トゥーレさん。
共感する人、いるんじゃないかなぁ…いないか?
ぎゃふん!