真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

ゴッドファーザーPARTⅡ

 

現在と過去の話。前作ラストから、唐突に亡父の若き日の回想が始まる。まるで戦国時代のような非常さを生き抜き本願を成就するまでの物語である。それと同時に現在のマイケル、アル・パチーノの修羅の道の話がクロスカッティングする構成で話は続いていく。家の事情でマフィア家業のトップに立った親父と息子。種類の違う困難と苦難が親子をシンクロさせるように苦悩させる。有能故に成功し苦悩するマイケルの物語が熱い。そしてビト、若き日のビトをロバート・デニーロが演じているのだが、これがまた当然だが格好いい。若き日のデニ郎さんの雄姿が拝める。しかしマーロン・ブランドの青年時代をロバート・デニーロが演じるというのは、今考えると相当豪華。デニ郎さんがブランドを完コピしてるのも感心する。素人目に見ても尋常じゃない。アル・パチーノロバート・デニーロ。当たり前だけど凄い。幸も不幸も家族ありきの、何とも切ない話であり、身につまされる話である。ラスト、孤独に在りし日の思い出を回想するアル・パチーノの哀愁よ。因果応報で終わる結末も最高だ。3時間超えの大作なのだが時間を感じさせない面白さ。今更ながら流石であるコッポラ。以上。