真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

先立つものが無さすぎる映画。「スターシップトゥルーパーズ2」

 

2004年の映画。とにかく、金がない印象。バーホーベンが監督ではないので長い事未見だった映画を観た話。最もバーホーベンが監督だったとしても観なかった可能性は否めないが。

とにかく金がない、金がない、金がない、金がないと延々と書き続けたくなるような映画である。全編に渡って金の無さを感じるのだが、冒頭は特に酷く、バストアップのブレブレの画像&過去作(第1作目)の焼き回し映像をひたすら繋いでいる。正直観るのが非常に辛い。これは題材に対して製作費が明らかに足りてないせいで、正直何度も観るのを投げ出したくなる衝動に駆られた。Wikipediaを調べると案の定、金がない。超低予算映画でそもそも企画自体が当初はTVだったよう。詳しくはそちらを観ていただきたい。ただ中盤からはそれなりに観れるものになっておりフィル・ティペット手腕が窺える。筋は「スターシップトゥルーパーズ」meet「エイリアン」&「スピシーズ」みたいな話。前作に引き続き、英雄などというものは情報操作による政治的宣伝であると高らかに謳い、そういった欺瞞に中指を突き立てるアティチュードはベタではあるがグッときました。

お金が無いなりにフィル・ティペットはいい仕事をしたと思う。出来うるならば、ちゃんとした予算で初の長編映画を製作させてあげて欲しかった。

 

鑑賞時間92分。