真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

高島忠夫が若い!「キングコング対ゴジラ」

 

1962年の映画。なんといっても高島忠夫が若い!

私とゴジラ、もしくはゴジラと私

ゴジラ映画をほとんど観たことがありません。過去に観たことがあるのは「ゴジラモスラ」、「シン・ゴジラ」の2作のみ。幼少期に観たのと、おっさんになってから観た2作品だけです。正直特撮物、ひいてはゴジラという物にさほど興味もなく今日まで来たのですが、世界に名だたる数少ない日本製コンテンツの一つだし、一度ちゃんと観ておくかと思っていたのですが、なにぶん作品数が多すぎて手の付けどころがよう分からんかったわけです。で、つい先日TVで6作放映する情報を聞きつけたので、そこらへんからとかっかってみるかと思ったのですが、一番最初に手を付けた本作が一番ヤベェやつだったという話です。

感想

「何とも牧歌的な話だな」というのが率直な感想です。ゴジラキングコングが軸なのは間違いありませんが、それとは別にもう一つの軸としてTVの視聴率争いという、いかにも時代を感じさせる題材が軸になっています。まあキングコングも元々は見世物のために捕獲された件が原点にあるので、そこに話をかぶせているんでしょうね。いい意味でファニー、悪い意味でチープな造形やら、ユーモラスな怪獣の動きは正直好みではありませんが、これは完全に子供向けにシフトした映画と割り切って観ればアリなのかもしれません。しかしこれが私には辛かった。確かによく言えば子供向きなのだが、悪く言えば子供騙し…という感想がおっさんの俺には否めません。あえて語れ、と言うならば、ゴジラの出てこないドラマパートのクオリティだけはやたらと高く、とにかく高島忠夫が若かった!と言いたいことはそれくらいです。

鑑賞時間97分。