1989年の映画。平成ゴジラシリーズ、VSシリーズの第一弾にして通算17作目。
粗筋と感想
ざっくりした粗筋は、人とバラとゴジラ細胞から生まれたキメラ怪獣ビオランテとゴジラの対決を軸にゴジラ細胞から作られた抗核エネルギーバクテリアの争奪戦を描いています。今回の目玉はG細胞から作られた核物質を食べる抗核エネルギーバクテリアでしょう。核兵器を完全補完する存在として争奪戦が繰り広げられるのですが、ともすればゴジラよりもそっちの話の方がメインになってしまい、話としてはとっ散らかってしまった気がします。正直な話、ビオランテに魅力をさほど感じないのでより話が散漫になってしまった印象が強いです。超能力研究機関と超能力少女とか、陸上自衛隊最強兵器SUPERXとかの自衛隊のビックリドッキリメカのオンパレードとか個々の面白さはあるものの、二段階変身するビオランテの造形に全く魅力を感じなかったのが個人的には致命的でした。むしろ怪獣の対決よりも最終的に三田村邦彦と外人ヒットマンとの格闘戦が脳裏にこびりつく展開は一体俺は何を見てんだという気になってしまいました。いや、ある意味、面白かったけど。一体誰得な話だったのだろう…。
鑑賞時間105分。