真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

狼男アメリカンの続編だけど、全く続きものではない。「ファングルフ〜狼男アメリカンinパリ〜」

 

1997年の映画。wikiで調べたらタイトルが「ファングルフ/月と心臓」に変わっている。なんかよく分からんがそんなに狼男アメリカンの系譜から抹消させたいのだろうか。いいや、そうはさせん。当方、忘れないように喧伝していく所存です。

粗筋と感想

ざっくりとした粗筋は、パリに旅行に来ていたヤンキー3人組が深夜のエッフェル塔で身投げを試みる一人の女性を救ったのですが、その女性は訳ありな問題を抱えていて…みたいな話です。

冒頭にも書きましたが一応「狼男アメリカン」の続編ということになっていますが基本的に引き継いでいるのはタイトルだけです。狼男というアイディアと少しなぞった筋立てを拝借した全く別の作品です。

この映画の一番良いところは主人公を含むヤンキー3人組がアホなところです。特に主人公は頭の固いただのアホではなく、ヒロインの悩みのために奔走しドツボにはまりつつも投げ出さずやり遂げる一本筋の通ったアホなんですね。その友も気のいい奴やら、いきっているけど面倒見のいい奴やらで、愛すべきアホしか出てこないんです。見返りに対して奉仕の割合が尋常じゃない気もするのですがそんなこと気にしてはいけません。狼男化したり、死んだり、文字通り十字架を背負ってパーティー会場を逃げ出す羽目になったりしますがヒロインはこの作品で唯一の有名どころ、ジュリー・デルピーなのです。気にしてはいけません。命を懸けて奉仕するべきでしょう…。

個人的には本当に好きな作品なのですが現在ソフトはDVDでしか出ていません。ポップで軽くていい感じの作品だと思うんですがね。タイトルの狼男アメリカンin○○の○○の都市名を変えれば無限に続編作れると思うし。誰か更なる続編を作らないかな、と、かれこれ20年くらい思っているのですが…なかなか夢は叶いませんなぁ。せめてBlu-ray化を望みます。

鑑賞時間105分。