2003年。ブライアン・シンガー監督作品。
2つの敵対する勢力の攻防を描く映画の続編を作る場合、一体どんな続編を作るのか?安直に考えるならば第三勢力を出現させ、敵対していた勢力同士が手を結び共闘を図る…。はっきし言って手垢がつきまくったこの誰もが考えるような展開を、恥ずかしげもなくやってしまってます。もはや安直とか、ベタだとか、恥ずいとかを振り切っちゃってもはや清々しい感じの作品となっております。
でもこの作品。捻られるよりも安直、単純、ベッタッベタな展開の方がしっくりくるのもまた事実。何といてもこの作品の肝は二人のおじいちゃんのブロマンスなのだから。今作でも期待を裏切らぬ、マグニート—のツンデレぶり。炸裂してます。そしてそんなマグニートーと敵対しつつも溢れる友情を隠し切れないプロフェッサーX。どんだけマグニート—好きやねん…。いや、その関係が素敵なんだけどね。もうこの二人だけの話でいいんじゃね?と思うくらいこの二人の絡むお話は素敵ですです。
しかしこの作品、サイクロップスは何処まで行っても可哀想な残念キャラですね。ほんとはリーダー格のキャラだと思うんですが扱いが酷い…不憫です。
ウルバリンはもみあげが成長した以外まるで成長していない…。
人類共存派と人類抹殺派とミュータント抹殺派のそれぞれの思惑を抱きつつ物語は進んでいくわけなんですが、冒頭でも書いた通り、ベッタベッタの、見ているこちら側の想像を超えるような展開は1ミリたりとも起こらない、本当に素晴らしき予定調和な物語が最後まで展開されます。うん。キャラムービーに変な捻りはいりません。ベタ最高!
いや、ディスってるわけじゃなく本当にそう思う。ビバ!ベタ!車田正美イズム!
ただ、ジーンの件はちょっと突っ込みたい!あれって外に出る必要あったの?艦内でもできたんじゃね?…ただ単にドラマチックに盛り上げんがために外に出させるというのは何か納得できないんだなぁ。ああモヤモヤする。
まあでもマグニート—とプロフェッサーXさえいれば俺的にはOKなんですがね。
要はパトリック・スチュワートとイアン・マッケランは最高だってことで。
おあとがよろしいようで…ぎゃふん。
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とにかくジジイが最高です。