真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

リーサル・ウェポン

 

事件は大抵クリスマスに起きるという定番。この頃のメルギブが凄く好きだった記憶がある。私の中でメルギブ=リッグスで、リッグス=メルギブだった。エキセントリックにイカれた感じが好きだった。死にたがりの人間最終兵器リッグス(メルギブ)と実直、剛直、誠実なマーフス(ダニー・グローヴァー)のバディ物。性格が真逆の二人の刑事が娼婦の飛び降り事件の捜査を進める内に友情を深めていく110分。相当久しぶりに見たのだがめちゃくちゃ面白かった。思い出補正は多分にあるが、それでも十二分に面白かった。何と言ってもメルギブである。神々しいまでに格好良い。やたらと喫煙するメルギブ。銃を打つ時に思わず目をつむるメルギブ。ラストバトルでサブミッション決着のメルギブ。そのすべてが愛おしい。ショーン・ブラックのシナリオも素晴らしく、話が転がる度にどんどん雪だるま方式で事件がデカくなっていく所も見事な感じ。ただ最後の大風呂敷の畳み方は少々カタルシスが足りないように感じた。それでも個人的にはこの作品が刑事バディ物映画の面白さの基準となる作品であることはこれからも変わらないだろう。それくらい好き。以上。