1975年の映画。
なんだか1年に1回は観たくなる衝動に駆られるが
最近テレビでやらないので少々寂しい。
今でもたまにテレビでサメ物が放送されることがある。
首が増えてくやつとか、飛んでくやつとか、賢くなってるやつとか。
それも悪くはないが、
やはりサメ物で視聴した際、個人的に幸福度が高いのは「ジョーズ」である。
内容は至極、単純である。
ビーチに人食いサメが現れ、人々がその餌食になり、有志がそれを退治する。
以上である。
…よくよく考えると、ズピ氏の前作に当たる「激突」のフォーマットを
海に置き換えただけという感じもしないではない。
コミュニケーション不能の怪物に襲われる恐怖という共通項、
荒野のハイウェイから、リゾートのビーチの海に置き換えての
阿鼻叫喚の地獄絵巻。
これを見た後だと、後続のサメ映画は全て蛇足に感じてしまうほど
異様に高い完成度である。
思えば、俺はジョーズ=サメの事と勘違いしていた馬鹿な子どもであった。
中学生になり英語を学び、ジョーズ=顎ということを知ったが、
それでもサメ=ジョーズの方が正しいのではないかと思っていた。
そして中年になった今も、割と本気でそう思っている。
それぐらいには好きで視聴した際の幸福度が高い作品だ。
鑑賞時間124分。