前作は視聴済み。本作もリアタイで視聴済み。しかし、もうさっぱり憶えていない。故あってもう一度見る機会を得たので、せっかくなので忘備録というかメモ。チラシの裏側に書いてしまう落書きみたいな感想です。
「♯1 正義の天秤〈299/300〉」
久しぶりに凛として時雨。犯罪を減らす為のシステムがより過激な犯罪を発生させる。ディストピア世界での社会への復讐の話。一番強く感じたのは面倒臭い先輩も後輩もノーサンキューな感じ。しかしドミネーターは格好いいのだが、人が爆ぜる怪光線ってどういう仕組なんだ。私にはよく分からん。
「♯2 忍び寄る虚実」
謎の暗号WC。私が最初に頭に思い浮かんだのはトイレだった。人によって対応を変えるのは処世術の基本だが好きになれない。無論、現実の私はバリバリに対応を変えますがね。日本人しか出てこないディストピア。鎖国しているのか。スポーツジムで喫煙出来る素晴らしき世界。なんか世界線が違ったらドミネイトされそう。1話の薬の件が伏線ぽっいが…。全く憶えていない。
「♯3 悪魔の証明」
状況がどうあれ、ひと目見てやべー奴の言うことは聞かないと思う。自分の色を問う透明人間というのはシャレオツな表現だが、暗号をアルファベットで書くというくだり、よくある描写なのだが、日本が舞台の作品そこまで頻繁に使われるものかね。ドロップアウトした宜野座が一番自由で大人という皮肉。
「♯4 ヨブの救済」
禍々しすぎる、生きてるって素晴らしいって台詞を吐くパワー型救世主願望ジジイの話。反動って怖い。ストレステロ怖い。思考停止して寄るべき正義の危うさよ。もはやホラー。
「♯5 禁じられない遊び」
上昇志向と自意識高めの後輩or部下って扱いが難しいですね&リアルFPSの話。
「♯6 石を擲つ人々」
簡単にハックされる国防省のざるシステムとか執行官、監視官狩りの話。そのゲームのクオリティーでゲーマーがそこまで食いつくのか非常に疑問である。しかし無自覚なものに自覚を叩きつける良い話だった。
「♯7 見つからない子供たち」
人口問題。ドローンに頼らなければ成り立たない世界。これは現実世界と地続きの問題。詰将棋の様に積み上がっていく犯罪計画。身内に迫る危機。盛大なフラグです。不穏です。システムのバグって絶対あるからね。一番のワクワク回かも。
「♯8 巫女の懐胎〈AA〉」
人工的に生み出されたシステムのバグ。バグのアイデンティティの話。点と線が結びつくターニングポイント回。システム側の思惑も垣間見える展開に上がる。
「♯9 全能者のパラドクス」
あくどい話がオープンになって来た。胸糞案件の連続。目には目をの報復。話が転がり始めてるね。
「♯10 魂の基準」
黒色にこだわるのは非常に趣味の悪いことなのではと常々思っていたのだが、それは間違いではなかったのかも。怪光線を打ちすぎる事で処理落ちするシステムとは。死んでないのに守護霊の様に時折現れられる狡噛が素敵です。結局何が怖いって、狂信的なマザコンが一番怖い。
「♯11 WHAT COLOR」
マザコンは怖い。でも信念を曲げない奴のほうがもっと怖い。言い換えると、質が悪い。しかし、反省と学習する奴はもっと質が悪い。「賢い奴は嫌いだよ」と言うやつだ。復讐は少なくとも正義ではない。これは殉教者の話だった。
感想
結論から言うと相当面白かった。しかし、1と比べれば少々のスケールダウン感は否めない。狡噛の不在。敵役の劣化感。何よりシュビラシステムの仕組みをバラした後の話なので、物語としてのカタルシスが足りてないのだ。致し方ないとはいえ1以上の衝撃と隠し玉はなかったな。ストーリーもほぼ1のフォーマットの踏襲だし。まあ個人の趣味もあるのでなんとも言えないところだが。それでも十分面白かったのだけど。後、東金朔夜役が藤原啓治なのをすっかり忘れていた。久しぶり声を聞いて少し悲しくなってしまったよ。以上。