真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

この頃のロシアは遠くなかった…のか?。「ユーリ!!!on・ICE」

 

2016年のTVアニメ。全12話。リアルタイムに話題になっていた時は観ていなかったが、なんとなく観てしまった…。

 

題材が題材で、BLテイストなフィギアスケートのアニメであることは、事前から分かっていたで何となく敬遠していたのだが、観てみたら思いのほか面白かった。

本作はBL的な要素をちりばめた作品ではあるが、そんな余計な澱を沈めたれば最後、上澄みに宿るのはまごうことなき古き伝統の熱血スポコン物だったりする。しかも「あしたのジョー」とか「はじめの一歩」とかのボクシング系に近い感じ。減量。反復練習。特訓。強豪との試合。ルーティーンが真にそれ。

故に物語の前半は大いに楽しんだ。ただ、正直、話の半分ぐらいで飽きてしまった。色々理由はあるのだが、決定的なのは、中盤から後半にかけて、作画の乱れを感じるようになって急速に冷めてしまった。正直、眉目秀麗が売りの作品で、作画の乱れはかなりのノイズになるし減点ポイントだと思う。あと、話の展開も前述した通り一定のルーティーンの連続ということで、同じような話の繰り返しになってしまい新鮮さが失われて辛くなった面もある。登場人物の数でカバーしようにも競技の性質上どうやってもやること変わらないし。表現型のスポーツ競技のマンネリ化は球技とか対戦系のスポーツものよりも如何ともしがたいものがある。

結論としては、物語中盤までは十分に面白かったが後半は、個人的には少々くどすぎたという感想でした。

しかし、この設定。今では作るのを憚れる話だよな。10年も経っていない作品なのに世の中は様変わりしたなぁと、ちょっと時代を感じてしまった。

 

鑑賞時間約290分。