真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

面白かったんだけど…「シン・ゴジラ」

2016年作品。総監督・庵野秀明。監督・樋口真嗣

 

実は公開して1週間目の日曜に観に行った。

結構時間がたってしまったが、何となく感想を記す。

 

まず最初に記しておくが、俺はあまりゴジラ映画を見ていない。頭から結まで見たのはゴジラモスラのみである。因みにザ・ピーナッツが小っちゃい妖精を演じていたやつ。はるか遠い昔、近所の映画館でリバイバル放映されていたものを母親に連れられて観に行った記憶がある。内容は正直覚えていない。しかし母親に映画館に連れて行ってもらった、俺の人生で最初で最後の映画という事で覚えている。因みに母はまだ存命である。が、今後一緒に映画館に映画を見に行くという事は無いという意味です。まあ、どーでもいい情報ですが。俺にとってのゴジラはその思い出よりもさらにどーでもいい程度の思いしかない。あとは、TVで放送されていたものをちょこっとづつ見たくらい。殆ど記憶に残っていない。と言うか平成ゴジラシリーズは正直見るのがしんどい。そんな印象。

 

ゴジラ素人、な分けです。

でも怪獣映画がまるで嫌いなわけでもない。と言うか平成ガメラシリーズにはやられた口なので、今回のゴジラはちょっと期待して観に行った。

 

で、シン・ゴジラなのだが相当面白かった。

 

もしも怪獣が発生したら、と言う体のシュミレーション映画と言う作りで、節々に総監督である庵野さんの手癖と言うか趣味と言うか好きな物のオマージュの万華鏡みたいな作品になっていた。俺は熱心な信者ではないのだけどナディアとかトップとかエヴァとかで感じた印象がこの作品からも感じた。テロップの使い方だとか、絶望感漂う討論シーンとかどーでもいい笑いとか、この人昔から変わんねーなと思った。それが俺的には良い感じでした。

 

一つ気になったのは、前半と後半では何だか作品のテイストが違う感じがした。

 

正直前半から中盤までは本当に素晴らしいと感じていた。ゴジラ出現から、対策会議の連続。そして度重なる対策の失敗の繰り返しと、政府のウロウロぶりは近年まれにみる秀逸なドラマだったと思う。愛だの恋だの家族愛だけがドラマでは無かろう。多少の寒い笑いはあったかもしれないけど群像劇をしかりしていた。キャラも立ってた。感情移入しにくい嫌な奴や、エキセントリックなキャラばっかだけど、それが良かった。

 

ただ個人的には中盤から終盤は若干乗れなかった。物語的に終盤に劇的に盛り上げていかなくてはならなかったのは分かる。本来俺もそういう燃える展開が好きなのだが、今回は駆け足過ぎた印象を持った。まあ尺的な問題もあるのかもしれないけど、この映画の問題点と言うか突っ込みどころが終盤に集中しているように感じる。(最後の作戦とか…お前死んで来い。そんな命令はこの国では絶対無理。だって人間一人の命が異様に高い重い(建前上)この国は…とかetc…)。

 

まあ、怪獣映画である。野暮な突っ込みを抜きにすればガメラ以来の傑作だと純粋に思う。今年映画館に観に行った中でも、それだけの価値のある作品だったと思うよ。

…て、何さまやねん俺!ぎゃふん。

 

 

シン・ゴジラ音楽集

シン・ゴジラ音楽集

 

 ちゃんと過去作の音楽を使ってた点が、地味にポイントが高いのです。はい。

 

くるりを見るために久しぶりにMステを見ようと思った話

結論から先に言うと無理だった。

仕事が早く終わったので、くるりが出演するという事でMステの視聴を決意(それ位の覚悟が必要。少なくとも俺にとっては…)してテレビの前でスタンバイ

で、番組が始まって5分で挫折した…。

辛い。キツイ。苦痛。

正直くるりを見るためとはいえ、とても耐えられないと悟りそっとTVの電源を落とした…。

 

興味の全くない音楽やその情報を聞いたり読んだりするのはもう無理だ。

精神が耐えられない。

だって、もうおっさんなんだもの。(©相田みつを

 

…。

若い頃はもう少し耐えれたんだがなー。覚悟は完了してたんだが耐えれんかった。

 

で、録画したものを後で視聴。

うーん。やらかした感じですなー。正直あまり出来の良い演奏ではなかった。

特にボーカルが。サビとかで歌詞が何だか危うい感じだった。

でも地上波で「東京」を聞けたのは単純に嬉しかったよ。

まあリアルタイムでは見れなかったんですがね…ぎゃふん

 

 

さよならストレンジャー

さよならストレンジャー

 
東京

東京

 

 今の俺のモードだと、9番ピッチャーです。…結構重要です。

 

 

g029.hatenablog.com

 

 

 

突然変異体の超人バトル「X-MEN」

最新作「X-MEN アポカリプス」を見たのだが、実はこのシリーズ、ほかの作品は何一つ見ていない。なのになぜ見たのかと言うと、たまたま映画の予告編を見た際に、古代エジプトから物語が始まるということを知ってしまったからである。

ここで告白するが、俺はエジプト絡みの話が好き。その昔「アヌビスの門」と言うスチームパンク小説(内容にエジプトが深くかかわっていた)を読んで以来、盲目的に好きなのだ。内容はともあれ舞台にエジプトを使うのならば、内容はどうであれ見ねばなるまい!と、吉村作治先生的義務感でとにかく見たくなってしまったのである。

殆ど病気である。

 

…あと丁度アーパー系のあほな映画を見たい気分だったので見た。

 

故に期待はしていなかったのだがこれが意外と楽しめた。

期待値のハードル(エジプトモノを見るときは最初から覚悟完了しているので)が低かったこともあったのだが、本当に面白かった。で、これは過去作も見ねばと思い立ってしまい第1作目から見ることにした。そこで、ここに感想を記す。

 

俺の中のX-MENの知識は、非常に薄っぺらい。

その昔、カプコンから出てた格ゲーの知識(キャラの名前と特殊能力、簡単な生い立ち)くらいしかなく、ほぼ0の状態に近いとこから映画を見た。しかし十分楽しめた。第1作って2000年の製作なんですね。16年前…。その割にあまり違和感なく見えた。結構お金を賭けた大作だったと思われる。多分。

 

ウルヴァリンが主人公っぽい立ち位置なのかな?

もみあげMAXのベアークロウ持ち。無意識に狂気を繰り出す…。迂闊に声を掛けるのもヤバい男である。怖い。初期ウォーズマン並みに怖い。

このデンジャラスな野生児の失われた記憶の謎とプロフェッサーX率いるX-MENとマグニート率いる悪のミュータント軍団の抗争を軸に物語は描かれている。…基本、ただそれだけの話。

 

ウルヴァリンの件は個人的にはさほど面白くなかった。異能に悩む少女と異能のおっさんの(しかも、もみあげMAX!)心の交流と言うテンプレ気味の話。それに引き換え、おじじたちの話は面白かった。まあこっちもテンプレ気味の話なんだけど、おじじたちが魅力的過ぎた。光ってます。役的にも、物理的にも。特にプロフェッサーX。カッケーぜ。

 

基本対立してる二人なんだけど、結構マグニートはプロフェッサーに甘えている感じがするし、プロフェッサーXもマグニートに甘い。何つ~か仲良しな感じなんだよね。おじじたち。基本この二人、考え方も方法論も違うけど、ミュータントのため、と言う同じベクトル上に立っている。片や人間との共存を、片や人間を滅ぼしてミュータントの王国をと言った感じで相いれない中のはずなのだが、とにかく仲がいい感じに見えてしまう。何かおじじが凄い能力(片や最強のテレパス。片や最強の磁力の力を持つ)を使っていても何か強大な力の印象よりも、おじじたち、ガンバってるねー的な、孫のために頑張りますばい的な感じに見えちゃうからかもしれん。

しかしこれが俺にはつぼっだった。おじじ萌えである。もっとジジイやババアのミュータントが沢山出てきた方が面白いんじゃないかなーと思ってしまうぐらいぐっと来た。いや他の若いミュターント達の対決も面白かったけどね。

 

後見ていて何だかモヤモヤしてたんだけど、見ている最中にこのお話、ずっと何かに似ているとずーと思っていたのだが、これって山田風太郎忍法帖シリーズとほぼ同じということに見終わってから気が付いた。

忍者がミュータントになっただけ…。

そりゃー面白いよね。なるほど面白いわけだ。

 

…しかし山田風太郎凄いな。発想がX-MENより跳んでる気がする。

 

…が、

ただそうすると忍法帖シリーズと一緒でこの後、このシリーズも基本同じような話が続くんだろうなと気づいてしまった。

まあ多少のバージョン違いはあると思うが…。

 

あと4作もある…。ぎゃふん。

 

 そう、この作品は山田風太郎、菊池秀行と連なる超人バトル作品なのだ!…エロは無いけどねって、残念!…かどうかは各々の趣味による。俺的には…内緒にしとく。

 

今年の夏のBGMは「くるり」だった。

何となくこの夏はくるりばかり聞いていた。

車で。通勤途中で。部屋で…。

特に意味は無い。

ただ、むしょーに聞きたくなってあほみたいに、エンドレスで聞いていた。

 

…。何となく打線を組むよ。

別に意味は無いけど組みたくなった…よ。

 

1(中)「ブレーメン

2(二)「リバー」

3(右)「ロックンロール」

4(一)「奇跡」

5(三)「春風」

6(左)「青い空」

7(遊)「SUPERSTAR]

8(補)「ホームラン」

9(投)「東京」

 

打線に組み込みたい曲がもっとあるけど打順に限りがあるのでこんな感じ。

この夏はこんなモードでした。

あえて補欠を上げるなら「everybody feels the same」かな。

考え出すときりが無いから.本当に。

 

うーん。こうやってみると結構協力な打線だよ。「ばらの花」とか「ワンダーフォーゲル」とか抜きでこれだよ。

正直凄いね。いい曲多いよ、くるり

結構強いんじゃない?(何基準だよ)

ぎゃふん!

 

 

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またベスト盤が出るそうです…。正直、新譜が欲しいです。(切に願う…。)

試合のない週末は何か物足りない…。

プレミアリーグの話です

と、言ってももう第3節まで終了してるんですが…。

我が愛しのリバプールはここまで1勝1分け1敗…。

可もなく不可もない成績。序盤、順位は11位。やるせないよ…。

 

ここまでの対戦カードの並びは、

アーセナル。バーンリー。トッテナム

俺の予想は今の成績と同じ予想だったので、まあ妥当。しかし俺的予想の勝敗の並びは…。

引き分けか負け。勝利。引き分けか負け。の並びの予想だったのだが、さすがは我が愛しのリバプール。予想の少し斜め上を言ってます。

 

第1節アーセナル戦は敵地での試合。4対3の乱打戦を制し勝利。因みに後半頭の段階で4対1の状況から最終スコアに至る…。

 

まるで成長していない…。(©安西先生

 

いや、成長はしているか。昨シーズンだったら同点、もしくは逆転されててもおかしくはない!(威張ることではないが…)怪我人だらけのアーセナルとはいえ勝ちっ切ったのは成長の証と言うことにしとこうよ。

 

しかし、新加入のマネは物凄いね。特に4点目は圧巻だったね。右サイドから中にスピードを生かしてのえげつないカットイン。そこからの深い切り返しからの左足ズドン。それでゴールキーパーの取れないゴールサイドネットだもんね。いい買い物したね。マネ。半端ないですよ。

 

第2節は今季昇格組、バーンリー。確かチャールズ皇太子がファンなんだよね…。

どーでもいいけどもう、完敗でしたよ。2対0。

因みにこの敗戦、プレミア史上最もボール保持率の低い勝利(ちなみにバーンリーのボール支配率19%、リバプール81%…ほぼ一方的なのになぜに…)だったそうです。…。やったね!また一つ、銀河の歴史に1ページだよ‼( ;∀;)

 

しかし開始早々の失点はいただけないよ…。開始直後と終了直前の失点はどんな形であれ、チームとして失敗だよ。凡ミスだよ。万死に値するよ…。どうにかしろよ…。

けど正直バーンリーはこの試合に関して言えば相当割り切って勝負してきていたので仕方がないとも思ったよ。特に最終ラインの4人とその前の4人のラインが試合開始から終了まで見事に等間隔で保たれていたのは本当に見ていて敵ながら見事だと思ったよ。

最終ラインが綺麗に下がっていくのと同時にその前のラインが等間隔で下がっていくのを見た時に、あっ、これあかんと思たよ。そしたら案の定カウンター喰らったよ…。終わったよ…。

…。新加入のクラバンのパスからのピンチで先制点入れられたけど、地味に良い選手だとは思ったよ。パスも出せるしね。けどTPOを考えてプレーして欲しいよ…。あの時間帯はまず大きくクリアが正解だと思うよ…。取返しつかないよ。というか、いきなり勝ち星、取りこぼしたよ…。

 

第3節は、昨シーズン3位トッテナム。やっぱり敵地。結果は1対1のドローだよ。けど試合は前半から後半、半ばくらいまではリバプールのペースだったように感じたよ。得点機も多かったよ…。でもモノにできなかったよ…。そうしたらやっぱり追いつかれたよ。こっちの得点はPKでミルナーが決めたよ。けどあっちの得点は右のサイドバックが上げたクロスに左のサイドバックがゴールエリア内で受け取って角度のない位置から豪快に決められたよ…。サイド攻撃の理想形だったよ…。カッコよかったよローズ。

怪我明けの新加入のマティプがリーグ戦初スタメンだったよ。惜しいヘディングシュートもあったしパスも精度が良かったよ。何となくファーストチョイスのDFなんだろうなって感じがしたよ。

 

うーん。上手い事いっていれば2勝1分けで行いけたと思うんだけど、迂闊な所は相変わらずだよ…。バーンリー戦も開始直後の失点が無ければ展開は分からなかったと思うよ…。ほんとだよ(# ゚Д゚)!!!

 

昨シーズンは最後までカップ戦とか決勝まで行って楽しめたよ。その分ショックもデカかったし最後の最後は負けっぱなしで終わったけどよ!(・д・)チッ!!!。順位も8位で何もかも逃したよ‼どーにもやるせないし釈然としない気持ちを抱えっぱなしだったので昨シーズンを総括もせず振り返らずにここまで来たよ…。けれどそれも過去の話だよ!どーでもいいよ!今があれば。

 

代表戦明けは昨シーズンの覇者、レスターと対戦するよ。もう待ちきれないくらい楽しみだよ。

 

今年もシーズン最後まで楽しめると(・∀・)イイ!!なあ。

ぎゃふん。

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現状チームに足りないのは昔ながらのトップ下だと思う…。王様タイプのプレイヤー。

コウチやフィルミーノはアタッカー寄りすぎるんだよなあ…。ハジとかアイマールみたいなプレイヤーが見たいなぁ。(願望…。)

この歳になってこんなに心を揺さぶられるとは思わなんだ…。「アルスラーン戦記15戦旗不倒」

5月に新刊出てたんですな。

全然知らなかった。

本屋でたまたま発見したのだが、最初新刊なのかどうかよくわからなかった。

あれ?これ俺、持ってる?持ってない??。本当に分からない。

てな感じだったのだが本の帯を見て持っていないことを確信。

ああ、アニメと連動して出たのね。持ってないわ、では買わねばっという感じで買って読んだんですが…。

何と言うか、忍ともカンとも言えない気分になってしまった。

とりあえず書きたいことを書き記す。ネタバレ有りなので未読の方はお気をつけて。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から書くと、ああ田中芳樹だなと言う展開だった。

分かってはいた。分かってはいたのだよ。…前の巻から雑にガンガン物語からの退場者が出始めたので、うっはー、いよいよだなと。そうは思っていたのだが、まさかナルサスが死ぬとは思わなかった。いや、正確には死ぬとは思っていたのだが、その死を受け入れがたい自分がいたその衝撃。『ええ…。マジか…。』思わず呟き、同じシーンを、同じページを、同じ言葉を、同じ文字を、ひつこいほど読み返してしまったよ。何と言うことだ。いい歳したおっさんが小説の、空想の登場人物の死にこれほどショックを受けるとは…うわ、痛いぜ俺。ちなみにこの時のショックは今年正月明けにに亡くなったボウイの死と同等の衝撃だった。っておいおい、ボウイとナルサスが同様かよ。ボウイは実際の人物で、ナルサスは架空の存在だろうがよー。スペースオディティで地球に落ちて世界を売るぞコルぁああと突っ込まれたら、間髪入れずに、「若干ナルサスの死の方が俺ン中では大きいわい突撃!」と言いかえしそうな自分が怖いし痛い。ボウイに夢中になったのは中二の夏。ナルサスに出会ったのは小6の冬。角川文庫からの付き合いのナルサスの方がデカいわな、と俺の中では結論づけられている。(ホントか)

いやーしかし、もう死亡フラグしかたってないんだもんなー。読めば読むほどベッタベッター。ああ駄目だ。これはいかん。死ぬわー。覚悟を決めるわーと言うような怒涛の死亡フラグ乱立展開だったので覚悟はしてたんだけども、ああそれでもこれはやるせない。まあでも死ぬとしたら、ナルサスダリューンだろうと思っていたので予想の範疇なんだけど、まだまだ覚悟が完了していない状態だったので辛いっす。しかもアルフリードもセットで黄泉の旅路へレッツらゴーだもんな。たまんないよなきついっす。次巻で予定だと完結のはずなんだけどこれホントに終わるのかと首をかしげたくなるこの流れ。広げた風呂敷は包めるのか?そうは思えないんだけどなー。

しかし終わるにしても大円団はなさそうな気配。と言うか、旧世代の人間が総退場しそうな気配がする。ところどころにフラグも立ってるし…。って、まあどんな展開でも、どんな悲惨なラストでも望むところっつーか、とにかく生きてるうちに(作者よ)頼むから終わらせてくれぃ。と切に願う。ぎゃふん。

 

 

戦旗不倒  アルスラーン戦記15 (カッパノベルス)

戦旗不倒 アルスラーン戦記15 (カッパノベルス)

 

初出は1986年…。30年前だよ…。 今度は何年待たされるのか…。それが問題だ。

いかん。この展開はツボ過ぎる…。『ヴィンランド・サガ18」

面白い。面白すぎる。なんてことは俺なんかが言わなくても読んでる人は皆知ってるってことは分かってるんだけど、あえて言いたい。いや本当に面白い。

前の巻まででも十分すぎるほど面白かったのだが、この巻はもう反則級の面白さだ。

 

本作品の今までの流れは、

父の仇を追いかけた悪鬼羅刹編(勝手に命名)。

仇の死とともに人生の諸行無常を知り悩み悩んだ廃人編(また勝手に命名

そんでもってブッダのように悟って、理想の未来へレッツゴー編(またまた勝手に命名)←今ここ!

 

いやー。ほんとにここに至るまでの話も十分に面白かったんですが、もう本当にこの巻は最高ですよう。最終解脱した、ブッダ顔負けの悟りの境地に達した我らが主人公トルフィンさん。糞ったれたこの世界からの卒業ならぬエクソダスを決め込もうとした矢先、トラブルトラブル虎舞竜。まあ問題だらけなんです。ッて当たり前。悪鬼羅刹時代の業がこれでもかこれでもかとブーメランのように帰ってくるこの因果応報な感じ。まあ、いじめ(そうゆうレベルでは無くほとんど畜生の所業を行ってきた)た方は覚えてなくてもいじめられた方は覚えてる、つーか忘れない、忘れられない、忘れるわけがない。で、利息込の借金が次から次へと降りかかってくるこの悪夢。返せ返せ祭りですよ。借りるときは良くても返す時は地獄だよね。足をいくら洗ってもそんなレベルじゃ拭えないぐらいの業を背負ってしまっててるトルフィンさんの明日はどっちだ!と言うこの展開。美味しすぎます。

 

キャラクターもいいよね。グズリーズ、ヒルドの女性キャラも魅力的だし、エイナル、

レイフ、ギョロの男性陣もいい味出てる。赤ん坊のカルリを含めパーティー感が出てきてて俺はこうゆう呉越同舟、一蓮托生(違うか)ものに弱いかもしれんと思う今日この頃。個人的にはヒルド押しです。女狩人アベンジャ—!て、ごろ良すぎ、もうツボっす。痒いとこにも手が届きMAXな所に、戦争狂トルケル!いかん!とどめですよ。もう十分すぎるほどお腹一杯になったところに腹黒サイコロ頭フローキ…。ヨーム戦士団にヴァグン…。キャラ立ちすぎだろ。最高かよ…。

 

いやー次巻が待ち遠しいですねぇ。

とにかく今回書きたいことは、ヴィンランド・サガ18は面白いゾ!ってこと。

これに尽きる。…ひつこいって?ぎゃふん!

 

 

 早く19巻でないかな…。

 

 

「I LOVE スヌーピー」ダメダメの国の王子の話

映画「I LOVE スヌーピー」感想。

2015年度作品。もふもふCGアニーメーション作品。

 

恥ずかしいがぶっちゃけよう。俺はスヌーピーが好き.。

…。そういうと若干の語弊があるのだが。まあ間違えてはいない良しとしよう。

この「ピーナッツ」と言う作品が小っちゃい頃から好きなんです。

おっさんにも小っちゃい頃はあったわけで、これっばかりは仕方がない。

はい。そーでっす。好きなんですよスヌーピー

まあ、いい歳したおっさんが、なに言ってんだとは思うが、好きなもんは仕方がない。

だって好きなんだもの。(©相田みつを)みたいな感じっす。

より正確に言うと、この作品の主人公、チャーリー・ブラウンが物凄く好きなんですがね。

 

だって、凄くダメダメなんですもん。

そう、チャーリーはダメダメな人間なのだ。そこが最高なんです。

 

ここで決して間違えてはいけないのは、彼はダメダメな人間だが、ダメ人間ではないと言う所だ。

…ここら辺のニュアンスが難しい所なんだけれども、ここが重要なポイントなのであえてもう一度言おう。

彼はダメ人間ではない。ダメダメな人間なのだ。

 

彼は優しくて誠実な人間である。目標の持ち、それに向かっていくモチベーションも持てるし、努力のできる人間である。はっきし言って、同年代の模範になってもおかしくない人物なんだが、いかんせん結果が伴わない悲しい男の子なのである。

何をやっても空回りする悲しき男の子。凧あげが好きなのにまともに上げることもできない。何をやるにも一生懸命取り組むのに結果がついてこない。それどころか大抵最悪の決幕を迎える。そして人から馬鹿にされ軽く見られ馬鹿にされる。それがダメダメの国の王子チャーリー・ブラウンなのだ。

 

何と言うか、若干の憂鬱と少しの孤独。本当にスカイブルー。そんな色の気分…。

そういったものをまとったダメダメの国の王子。

 

…うーん。弱い。僕はこういったキャラに弱い。

もうお手上げです。無条件に愛おしい。もうこの時点でヤバいのにそういった状況になっても彼は曲がらないんでよ。ひねたり拗ねたりしない。もうそこら辺が最高です。

優しく思いやりが枯れない…。何とゆう出来た子供だよ。完全にやられちまうぜ。

 

キャラ的にはのび太とそんなに変わらないんですが、のび太にはないバイブをチャーリーからは感じるんですね。

二人ともダメダメだし共通点は多いんですが、何かが違うんです。

しいて言うなら、どんだけ成功しようと、どんだけきつかろうが慢心せず謙虚な所が、何とも言えない切なさと悲しさを感じさせるんですよ…。弱音は吐くけどもね。

もうほとんど生きざまがブルースなんすよ…。カッコいいぜチャーリー…。

 

後、服のセンスも良いよね。こだわりの黄色と黒のシャツしか持ってないもんね。きっとドルトムントのファンなんだね。(大嘘)俺もドルトムント好きだよう。

 

何十年かぶりに見たスヌーピー。正直年も食ったし、おっさんだし、何よりも子供向け映画だし、大丈夫かと思ったのだが、結果全然大丈夫でした。と言うかむしろ歳を喰ってから見た方が相当ヤバいような気がした。チャーリーの抱えている、憂鬱とか孤独とかは正直大人の方が、より感じるんじゃないかな。人生色々だもの。

 

…何というか、明日から、もっと謙虚に一生懸命に生きよう。そう感じさせてくれる素晴らしい作品でした。いや、マジで…。

 

追記

オープニングの20世紀FOXの曲がシュローダーのピアノになってる所とか凄く小ネタも多く良かった。後、ライナスだよね。この作品の良心ですよ。ライナス。凄く良い。めちゃくちゃ好き。あと妄想を趣味とする身としてスヌーピーの妄想は凄く良いと思いました。ぎゃふん。

 

 

 もふもふ感も良ーいんです。むむむ。(©川平慈英

 

「夜を乗り越える」どうやって乗り越えるかが問題だ…。

夜を乗り越える 又吉直樹著 感想

又吉直樹さんに非常に興味を持っていた。いや、過去形ではなく現在進行形だな。

興味を持っている、だ。

テレビ等の媒体で見かける際に、その独特なブラックユーモアだったり、陰のある自虐ネタや一発ギャグだったり、芸人なのにイマイチ弾け切れないような性格だったりが、意外と心の琴線と言うか、ツボだったりするので、非常に興味を持っている。

しかも本が好き。好きなジャンルは近代文学…。

うーん。興味深い。

僕も本は好きなのだが、近代文学、純文学と言うのは何となく敬遠しがちのジャンル。それが好きと言える人、しかも太宰治がフェイバリットと言えちゃうような芸人さんと言うのはホントに興味深い。いや、本当に。厭味ではなく純粋に。

なのでその著書を、どこかのタイミングで読んでみたいなとは思っていたのだが、そうこうしている内に「火花」で芥川賞作家になってしまわれた。このタイミングで買って読んだら完全にミーハーじゃないすっか、てな感じになり(…まあ、ミーハー気質ではあるんですが)さすがにちょい恥ずかしいんで文庫にらるくらいまで待ちの姿勢で行くかと思っていた所に、タイミング良いのか悪いのかは分からないんだけれども本書「夜を乗り越える」が出たので辛坊出来ず、猫まっしぐら(©カルカン)の猫の如く、思わず買ってしまった。

 

まず、何といってもタイトルが良いですよね。

「夜を乗り越える」

本当に良いタイトルですな。実際本の内容にちょっと係っているんだけど良いです。

多分、書いてる人が他の人でも買っちゃうくらいタイトル名が良い。

 

内容は、幼年期から現在に至るまでの人生と、それにまつわる本との出会い、本に対する思いが綴られているんですが、本に対する又吉さんの指向性や考え方が垣間見えて非常に面白く、興味深かった。しかし予想以上にひねた思考をしてますね又吉さん。いやいい意味で。面白いっす。

何と言うか、この手の話って、年を食ってくるとあまりしなくなるというか、基本頭が硬直してきて凝り固まった人が多くなるのでどこに地雷があるのか分からないのでできない、と言うか聞けない。

怖いよね。しかも話したら、賛同どころか否定やら上げ足の取り合いになる可能性非常に大で、やっぱし怖くて聞けないし話せないのだけれども、やっぱりこういう話は良いね。

人の好きな本を聞くと、読んで見たくなっちゃうし新たな世界が開けるかもしれない。少なくとも普段は読まないであろう本との出会いがあるし、それが面白かったりした日にゃ最高だもんね。

 

…うーん。近代文学。純文学。久しぶりに読んでみるかな。

…俺って良いお客さんだな、おい…。ぎゃふん。

 

 

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

 

 

 

 

そして信長の野望。

 そうだ、ゲームをしよう…。

パソコンが壊れた。そして修理され帰ってきた。

そして大分、時がったったのだが、なんだかおかしい。

パソコンではなく、扱う本人が、だ。

何だか何もやる気が起こらない。やる気無男くんである。

WHY?一体、どうしちまったってんだい?てな感じである。

元々、無気力やる気無しの方だが、本当に何もやる気が起こらなくなってしまった。

 

ふーむ。困った。

 

そんな時、衝動的に「そうだ、ゲームでもやろう」と思った。

なんでやねん。

しかしそう思ってしまったので仕方がない。バッグってハニった状態になってしまったのだ。

ようするに衝動的かつ刹那的にそんなJR東海のキャッチコピーみたいなことが頭に浮かび、抑えきれずゲームを買ってしまったワケなのだが。

ダウンロード全盛のこの昨今に、近所の家電量販店でポイントを使用して実質ダメージ0で買ったった。

そのタイトルは「信長の野望・創造」…。

…いや、別に決め打ちでこれが欲しかったわけじゃないんだけど、思わず買ってしまった。何と言うか店頭に並べられているタイトルが少なかったのもあるが、光に吸い寄せられる蛾の如く無意識に手に取ってしまった。

パッケージには30周年記念作品とある。

そういえば、パソゲーで一番最初にハマったのは「信長の野望」だったことを思い出す。

うーん、このノスタルジック。やるせないぜマンダム。

ちなみに私が最初にやったのは「全国版」である。中学生の頃、当時の友人の家で、FMNEW7なるパソコンで日々、天下不武しまくっていた日々の事を思い出した。

懐かしい。

で、この一か月、ほぼ暇な時間は信長ってた。

うん。久々の「信長の野望」は面白かった。本当に。

序盤はアイドル国家育成ゲームとして、中盤は至高の陣取りパズルゲームとして、そして終盤は苦痛の作業ゲーとして、全くもって「信長の野望」でした。

凄い。ある意味、いい意味でも悪い意味でも全く進歩していない。

中学生当時のあの面白さをおっさんになってからも味わえるとは思わなんだ…。

まあ、自分自身が進歩してないだけかもしれんが…。

 

とにかく安定の「信長の野望」でした。ブレないねコーエー

とりあえずシナリオを3つほどクリアー。最初は信長で、2回目は偏狂の島津示現流軍団で、3回目はレッツパーリー伊達巻き卵軍団で…。

うーむ。PKキットとか戦国立志伝とか…あこぎな商売してますなぁ…。

ちょっと、欲しい…。

 

 

うーん。時間と金を浪費しているなあ…。

ヤバい!バマイ!ぎゃふん。

 

 

 

 

 

 

信長の野望・創造

信長の野望・創造

 

 

 

 

 

 

 

 

季節の変わり目は色々な物が壊れる…。

たんなる感想、または戯言…。

パソコンが壊れた。季節の変わり目、春から夏にかけてのこの梅雨時に見事に壊れた。

電源は入るものの全く立ち上がらない…。

購入して3年前後。保証期間はどうだったけと思い調べると丁度、保証期間を1週間過ぎていた…。

絶妙なタイミングである。売り手側としては…。

買い手側としては最悪にして絶望的な状況。結果3万弱の修理費がかかり手痛い出費となった。

ショックである。うーん、マンダム…。この梅雨時の空模様と同じく、晴れない気分である。いやむしろ雨降りもような気分である。

しかしすごいタイミングである。本当に保証期間から7日はみ出したタイミング。まるで狙ったかのよう…。まあ、狙ってやれたら、大したもんなのだが…。

 

しかしよく考えると、昨年から季節の変わり目でよく物が壊れている。昨年も丁度同じ時期にエアコンが壊れた。こちらは二年と三週間目のギリギリ保証期間内で無償修理だったので事なきを得たのだが、この時期は何か物が壊れやすいいんですかね?

それともメーカーさんの凄まじい計算の上に成り立った技術力?

だったらすげぇが。

湿度とか関係あるのかなとか思ってたら、今度は洗濯機が壊れた。

「ご、ご、ご、ご、ご!」というまるで爆撃機が空を飛ぶような、あるいはJOJOの擬音のような音を立てて最終的に動かなくなった…。

ご臨終…。まあこちらは10年越えの物だったのでそれほどショックは無かった。

ただ買い替えで出費が痛かった。先立つものばかりで嫌になるね…。

 

予期せぬ出費は財布に相当大きなダメージを与える。気分も滅入る。

修理から帰ってきたパソコンと新しい洗濯機を見てふと思った。

 

ついに人からだけでなく、物からもぎゃふんと言わされるようになってしまった。

ええい!忌々しい!

 

ぎゃふん!。

 

 

判断が難しいね…。『真田丸』

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ドラマ『真田丸』感想

今年のGWは暦通りの休み。三つ休んで一回働いて、また三つ休み。

…休みなんかなく、全部仕事と言う人も居るのでなんですが、

正直ビミョー。

そんな感じ。

 

まあ、まとまった休みになってても、金もないし気力もないし体力もない…。

 

(ヾノ・∀・`)ナイナイナイ…。

ナイナイずくしでどうしようもないのが現状…。

 

仕方ないので、部屋の掃除でもしながら撮り貯めてたHDDを見ることに。

で、見始めたのが大河ドラマ真田丸』…。

 

とりあえず1話から16話まで鑑賞。感想をここに記す。

 

正直、世間の評価はどうだか知りませんが、個人的な見解では、可もなく不可もなく正直微妙な感じ。

100点満点で言えば、大体60点~40点ぐらいの出来か?

 

これホントに微妙

 

つまらなくはないけど面白くもない…。

いや、ちょこっとは面白いが…。

まあ普通には見れるんだけど何だか軽すぎる。

 

うーん。

 

笑いがうわ滑ってる感じ。

ハマると面白いんだけど、外すと寒いこの感じ…。

そして結構外している…ように私は感じる。

これが三谷幸喜さんの話の持ち味なのかもしれないが、大河にそれはいらなくね?

もっと重厚感があるものが見たい気がするんだけどもどうなんでしょう?

特に序盤はきつかった。

 

会話がキツイ。これって現代劇?て、思うような現代語の時代劇…。

狙ってるのか?そうであってもキツイ。

 

戦闘シーンがキツイ。

正直テンションが少々下がるくらいキツイい。

とても命の取り合いには見えない。

正にチャンバラごっこ。そのレベルでしかない。

もう少し何とかならなかったのか…。

上田城攻防戦の時も色んな意味でショボい…。

それでいいのか?

いいのか…。そうですか…。

 

後、主人公信繁役の堺雅人さんの演技も正直…。どうなんですか(笑)。ギャグですか(笑)。

 

大河って言うか、歴史コメディになっちゃってる。

そのパートが強すぎて、シリアスなパートが凄く滑稽に見えてしまうんですが…。

本当にこれでいいのか…?。

 

…。

多分いいんだね。

 

まあ、大体が大河ドラマなんて最近殆ど見てないので、自分の中の大河ドラマに対するハードルが高すぎたのかもしれない。

 

多分こんなもんでいいんでしょう。

歴史コメディとしてはそこそこ面白いしね。

でも想像とはちょい違う面白さなんだよな・・・。

 

もう、佐助とか出すんだったら、史実とかもうブン投げて振り切った方が面白いんじゃないかい?もっとエンターテイメントしていいんじゃない?これなら…?

 

正直、これじゃない感が半端ないっす。

 

真田幸村は、戦国最後の仇花的ヒーローで、やっぱり講談物『真田十勇士』なんかのイメージがあって、期待度がデカかった故に、と言うのもあるのだけど…。

 

うん。好きなんですよ。真田幸村物。

柴田錬三郎の十勇士とか読んでたもんで。

 

どんだけ凄惨でエロくてカッコいいか期待したんだけどなぁ…。(。-`ω-)

 

無理か!地上波でNHKだものね!

 

ぎゃふん!

 

 

 

追記

草刈正雄さん演じるところの真田昌幸が、今の所唯一の救いであり、継続視聴するたった一つの理由です。昌幸が主人公だよね。ここまで…。

とにかく格好いいです。

さすが草刈り、正雄なだけのことはある。カッコ良いぜ正雄さん!

 


草刈正雄 紅蘭 親子共演  「ニッポンの草刈だ!」 マキタ TV CM

 

 

 

子供の時に感じていた不穏さ…『ぼくだけが知っている』

漫画『ぼくだけが知っている』感想

訃報を聞いて、何か書きたくなったので、ここに記す。

 

吉野朔美さんが亡くなられた。

大変ショックだ。

享年57歳。まだ若い…。

…冥福を祈る。

 

一時期、吉野さんの書く漫画にはまっていた時期があった。

多分、誰かに勧められたと思ったのだが、もう誰とか全然思い出せない。

ただ最初に読んだのが『僕だけが知っている』だったのは覚えている。

確か2000年前後の事だったように思う。

…まあ、どうでもいいことだが。

 

本作に限らない話だが、何と言うか、その何だか重い作風が気に入った。

どの作品も、人間関係のしがらみの煩わしさだとか重さがテーマだったように思うが、自分にとってはこれが新鮮で面白かった。

何より、その話に必ず、何とも言えない毒が含まれており,話のオチでそれを中和するという物語の構造自体が気に入ったのだ。

 

…たまに毒々しく終わるけど、そこもまたイカシた。

 

端正な絵柄だったり、非常に繊細な心象表現が、今まで読んできた青年、少年漫画とは違いそのギャップを面白く感じた。

なるほど、少女漫画とはこういうものかと感心して、開けなくても良い扉をこじ開けられ、それ以降、私は少女漫画も分け隔てなく読むようになった。

 

エポックメイキング的作家さんが吉野さんだったのだ。

 

…若干、白状するのが恥ずかしい。…羞恥プレイ。

んで、少女漫画の洗礼を受けることとなる。

まだ見ぬ強豪を探すために。

 

…少女漫画全部がそうではないとすぐ後で思い知るのだが。

 

ぎゃふん…。

 

 そんなこんなで吉野さんの作風と言うか作家性に痺れてしまった私は、その作品をむさぼり読むことになってしまった。

結局最新作、period(ピリオド)以外の作品はすべて読んだし、手にも入れた。

しかし何分、本は荷物になるので、引っ越とか蔵書の処分の際、人にあげたり売ったりしたのだが本作品だけは手放す気になれなかった。

 

とにかく気に入っていたのだ。

 

内容は小学生の日常もの。

小学校4年生の夏目礼智は顔は可愛いが他は凡庸。

成績は40人中38番、運動神経もけっして良くない。

ただ意識だけは大人で自然を愛する。

彼を中心とした、性格に問題の多いクラスメートや家族との日常を描くのが本作だ。

 

恋愛要素がほとんどなく、まあ、あっても小4レベルの物で非常に敷居が低く読みやすかった。

しかしよくよく考えると、全然少女漫画っぽくないし子供の話でしょ、ってなもんなのだが、最初がこれで良かったんだと思う。

でなければ挫折した可能性が高い…。

 

自分は特別。

自らをスペシャルワンであると自覚しつつも、それが意味がないと悟る。

そんな自分自身が、実際はバカだ。

とか非常に洒落と皮肉が効いてて面白い。

 

少年少女時代の不穏な悩みや葛藤は結構、大人の悩みとそう変わらず、普遍的な物が多い。

そのシチュエーションが大人の世界の縮図のようにも見えて面白くし、少年少女時代特有の悩みも多く、その年代の記憶を懐かしくよみがえさせられた。

 

非常に魅力的で素敵な作品でした。

 

 

 

追記

 

魅力的な登場人物が多い本作。

私の1番のお気に入りは主人公のお母さん。

結婚したいくらい凄く好きです。

 

いじめられている主人公に、母が言ったセリフ。

死ぬ気があるなら いっそ殺しておいで

 

主人公が、もしも僕が死んだら泣く?との質問に母が言ったセリフ。

泣かないわよ 気を済ませたくないから 

 

凄まじく切れ味鋭い返し!このインパクト!すこぶる素敵です!素晴らしい!👍

 

と、言う訳なのでその訃報を聞いても私は泣きませんが、こういった機会を機に氏の本作い限らず、その作品全てがもっと多くの人に読まれればいいなあ、と陳腐な感想を持ちました。以上。

 

 

 

ぼくだけが知っている 1 (マーガレットコミックス)

ぼくだけが知っている 1 (マーガレットコミックス)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポンコツでボンクラ。だけどサイコー。『死霊のはらわたⅢ キャプテンスーパーマーケット』

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映画『死霊のはらわたⅢ キャプテンスーパーマーケット』感想

昨日「アメージング・スパイダーマン2」がテレビでやっていたのを知り、記したくなったのでここに記す。

因みに「アメージング・スパイダーマン2」は見ていない。

いや、嫌いではないですよ「スパイダーマン」。

僕が一番好きな「スパイダーマン」は東映のやつ!

 

展示‼レオパレスならぬチェンジ‼レオパルドンのほうです。

 

君は~なぜ~、君は~なぜ~、

戦い続けるのか命を賭けて~、の方です、はい。

 

って、違う、そういう話ではなく、所謂「アメージング」よりも前シリーズの「スパイダーマン」が好きだったと言うか、本当の所、その監督だったサム・ライミが好きだったと書きたかったのだ。

まあその割に、前シリーズの「スパイダーマン」も1しかちゃんと見ていないのだがね。

 

ぎゃふん!

 

と言う話は置いといて、本当にサム・ライミが好きなのだ。

日本の地上波でも流れてた、「アメリカン・ゴシック」とかも製作総指揮がサム・ライミってだけで見てたもんなぁ…。テレ東系列でやってたやつ。知らない?内容も悪くなかったけど見てない…?

 

さて、『死霊のはらわたⅢ キャプテンスーパーマーケット』の話を書こう。

前述で白状したように、僕はサム・ライミの作品を全部鑑賞している訳ではない。

が、あえて書こう!

 

サム・ライミ作品のベスト・オブ・ザ・ベストが本作品であると!真剣‼

 

異論、反論は認めるが、私個人の中では間違いなく傑作であり、金字塔作品であると信じて疑わない。

 

一応本作は、前作『死霊のはらわたⅡ』の続編であり、そのラストからつながった作りになっているのだが、この作品単体だけで十分に楽しめる。

 

簡単な粗筋はウキぺディアより抜粋する。

 

前作で中世にタイムスリップしたアッシュ(ブルース・キャンベル)は、元の世界に戻るべく『ネクロノミコン』を探し出す。しかし、いつものように失敗。アーサー王(マーカス・ギルバート)とともに蘇った死霊軍団を相手に戦う。

 

こんな感じ。

重要な所は赤文字の所。

 

———しかし、いつものように失敗。…て、もしかして…

 

そう、アッシュはかなりのポンコツくんなのだ!しかしその生存本能と、バイタリティ、戦闘能力は半端ではないのだ!お馬鹿だけど‼(笑)

 

まあこの作品、ジャンル的にはホラーなんだけど、アクション、コメディ要素が非常に強く見やすい作りになっている。

まあ、コメディは凄まじくブラックなんですが…。

 

とにかくこの作品の面白さは、そのシチュエーションであったりホラー的な要素だったりするのだけど、何よりもブルース・キャンベル演じる主人公アッシュのお馬鹿全開なヒロイックさだと思う。

 

アナーキーでパンク過ぎるんだもん!しかもポンコツ‼反則だろ‼‼

 

ちなみに僕はこれを高校性の時に友人に勧められて見てしまい、その後の映画鑑賞にえらく影響を受けてしまった。

何か映画を見るときとかのチョイスが少しおかしくなったような気がする。

開けなくてもいい扉を開いっちまった感じですかね。いひっ!

 

けれど私の中では、非常に重要な映画であり、映画としての基準を考える作品の一つだ。

 

それぐらい好き。なんか恥ずかしいけど。…羞恥プレイ。

 

 

ぎゃふん!

 

追記

ディレクターカット版だとエンディングが変わるんですが、私はあえて劇場公開版のエンディングを強くお勧めする。

要はハッピーエンドバージョンなんですが、凄くイカしてる。

超ロックでエンターテイメントしたカッコいいラストで痺れますから!はい‼

 

 

 

 

真新しさがない?それがどうした!『クロムクロ』

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アニメ『クロムクロ』感想

何と言うか、非常に好みのアニメだったのでここに記す。

 

まず初めに、私の好みを白状しよう。

…うーむ。羞恥プレイ…。

 

基本原作付きのアニメよりアニメオリジナル作品を好む。

原作付きにはない、先の分からない未知の期待感があるからだ。

原作付きであっても、オリジナル展開はある?

そういったものを見た時に私はちょっと引いてしまう傾向がある。

まあ、原作とは違うと言ても面白いものならば、万事問題なしなのかもしれないが、正直そんなものは殆どお目にかかったことが無い。

大抵、原作付きのアニメオリジナル展開はクソのようなものが多いように思う。

そういった作品を見た時の、私の率直な感想は、

 

詐欺なんじゃね?(・・?

 

と思ってしまい、いたたまれない気分にさせられるのだ。

いや、面白いものも中にはあるんだろうけれどもね…。

 

どうしたって原作付きの場合、のちの展開が分かるためイマイチ乗り切れないところがある。

観かたも減点方式で見てしまう。

これはしょうがない。

まだ原作が、小説ならまだ良い。

脳内で補完していた映像の実現と言う感動があるからだ。

…もちのロンで脳内補完と現実的映像化の落差での落胆もあるのだけど…。 

漫画が原作だとよりその傾向が強くなる。

もう絵的に原作で示されちゃってるしね。

まあ絵が動くって感動もあるけど、やっぱり落胆も半端なくあるわけで…。

 

結果、自分のイメージが100点として基本そこから減点したものが作品の点数になる。

その場合大抵100点は越えない場合が多いように思える。

まあ中には例外*1もあるが…。

個人的に低空飛行の得点の作品が多いような気がする…。

 

…まあアニメオリジナルもどうしようもないものや個人的に低得点の物が多いんですがね。

 

とにかく、そんなこんなで先の分かっているマンガ原作付きのアニメは極力避けるようにしている。

 

まあ読んでいても、原作の内容自体を忘れていたりすると普通に見れたり*2、原作自体を読んでないと気にならないのだけれど*3...。

 

話を戻そう。

 

そういうわけで、私はアニメオリジナル作品の方が楽しめる人なのだが、この作品はどストライクだった。

内容自体は、この手のロボットものの設定では、よくありがちなものだとは思う。

 

舞台は富山県

なぜなのか?と思ったら、制作会社が富山だからなのねん。

納得。

 

大まかな1話粗筋はウキぺディアより。

 

2016年。日本の富山県には国連主導の「黒部研究所」が置かれ、過去に発掘された「アーティファクト」と呼ばれる遺物の研究や、人型兵器の「ジオフレーム」の実験が行われていた。ある夏の日、研究所所長の娘である白羽由希奈は、母が忘れた携帯端末を届けようと友人の荻布美夏と二人で研究所を訪れる。だが、突然現れた謎の飛行物体が富山周辺へと落下。落下地点から多数のロボットが出現し、研究所を襲撃する。守備隊が相手を迎撃する中、由希奈が触れたアーティファクトの一つから正体不明の男が飛び出し、彼女を「姫」と呼んで敵に立ち向かうのだった

 

うーむ。

何つ~か、古き良き時代のサンライズ的な作品だなと思ったのだが、どうも作ってるとこはサンライズではない模様。

以外、っていうか、今、何やってんだサンライズ*4

 

まあ、見た率直な感想を。

表題でも書いた通り、真新しさは無い。

 

しかし、それがどうした!*5

 

新しさは無いが、安定はある!

その代わり内容やストーリーは想像の範疇を一歩も出ない!

しかし作画は安定*6しているし、主人公もカッコいいし*7ヒロインも可愛い!*8

 

よく言えば王道であり、悪く言えばテンプレ気味のSFロボットものではある。

けど、ちょっと奇抜な物に食傷気味な自分としては、これが非常に見やすいし心地よい。

 

個人的にちょっと先が楽しみな作品が増えてうれしく思う。

来週が待ち遠しい。

 

 

追記

第三話の冒頭のネタは素敵!禁断のカレーとウン〇ネタ!下品ではあるが笑いました!

 

うーん。精神年齢低すぎるなぁ。俺…。

 

ぎゃふん!

 


TVアニメ「クロムクロ」PV第1弾

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:アニメ『進撃の巨人』、『黒子のバスケ』等の明らかに原作の作画を超えてるもの

*2:今期だと、うしおととら

*3:ジョジョ4部、原作3部までしか読んでおらず(自分の中では3部で完結した作品だと思ている)、素直に楽しめる。

*4:ガンダムUCのTVバージョンをやっているらしい…

*5:英伝アッテンボロー風に読んでね

*6:重要

*7:まあまあ重要

*8:凄く重要