真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

これは怖い。「それでも僕はやってない」(2007)

周防正行監督作品。

 

私は好きな物を最後の最後にとっておくタイプの人間である。

しかもダメなタイプのとっておき型だったりする…。

 

要は、大抵、失敗するのだ。

 

時機を逸し、機会を逸し、旬を逃すのである。

 

全くもって、あほである。

 

しかし、そんなことは重々承知しているのだが治らない。というか治せない…。

如何し難い人間なのである。それが私だ…。ぎゃふん…。

 

 

周防正行監督の撮る作品は相当面白い、そういう印象がある。

 

ファンシィダンス→しこふんじゃった→shall we ダンス?

 

凄い流れである。

 

何たる高水準、高打率!もう最高である。

しかもだんだんとメジャー指向になっているにもかかわらず、どれもこれも面白い。

まるで出世魚のようにグレードアップしているじゃないか!

しかもエンタメ指向!素晴らしい。

 

個人的にはファンシィダンスが超ツボで、後にも先にも漫画原作でこれほど面白く感じた作品は他には無かった。当時はまだビデオテープだったんだけど、比喩表現なしで録画したテープが擦り切れるまで何度も見てた。それくらい超好き。

 

それから、周防監督作品を追っかけるようになったのだが、shall we ダンス?からのインターバルが長すぎたため、ちょっと熱が冷めた。まあそれでも面白いんだろうなと思い、いつか見ようと思っていたのだが、まさか公開してから9年たってから見ることになろうとは思いもしなかったよ。

 

結論から言うと、凄く面白かった…。

 

ああ、しまった!もっと早く見ればよかった。

痴漢冤罪物の社会派映画との触れ込みを聞いていたので、今までのエンタメ指向と若干毛色が違うのかと思っていたのだが、そんな題材にもかかわらず、十分エンタメしてた。

 

うおー‼‼‼‼。私は間違いなく損してる。返す返すも、もっと早く見ればよかった‼‼‼と、思った…。

 

映画は、まの悪い主人公が、電車で痴漢と間違われてからの顛末を描いているのだが、何とも不条理な物語である。

 

無実の主人公は最後の最後まで報われない。

 

不条理であり、不平等であり、最終的には滑稽ですらある。

無実の人間が、最後まで報われないという事は、何ともやるせなく、切なく、虚しい事か。色んな意味で日本の司法制度というものを考えさせられた。

 

しかし、よくある話でもある。

現実社会も、往々にして不条理で、不平等で、滑稽なものだ。

社会に出ると、大人になるとホントに感じさせられるよね…。こん畜生…。

 

よくよく考えると、これは怖い話でもある。

いつ自分の身に降りかかて来てもおかしくない話だ。

満員電車で、まが悪ければ、男であれば起こりうる事態なのだから…。

 

それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD]

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…ってそういや私は、社会人になってから電車通勤したことない…。ぎゃふん! 

 

 

 

 

 

魔の屋敷との対決。「双亡亭壊すべし2」 藤田和日郎

 

双亡亭壊すべし 2 (少年サンデーコミックス)

双亡亭壊すべし 2 (少年サンデーコミックス)

 

 あかん。面白いい!!ってこればっか書いてる気がするが仕方がない。事実面白い。やるなサンデー、小学館!!

 

藤田さんと言えば、血みどろ、スプラッター、怪異の三点セットが定番で、これまた期待通りの物語でぃーす!(シマリス風)

 

ホラー・オカルト物の定番、館モノで内容は題名の通り、「双亡亭」と呼ばれる幽霊屋敷とそれの破壊を望む人間との攻防を描いているんですが、いよいよ本巻では、双亡亭の破壊作戦が始まります。そして衝予想通り、早くも暗雲が立ち込める悪夢的展開になっております。

 

しかし怖いですな。何というか館、屋敷って、古いものになればなる程、その存在に何とも言えぬ迫力を普通に感じますもんね。そこに幽霊とかお化けとか言うキーワードをつけちゃうともう恐怖しか感じないもんね。根源的な恐怖ですよ。そんなんだからオカルト・ホラーものではど定番ジャンルなんですが、そのど真ん中ジャンルを藤田さんがどう描くのか非常に楽しみです。…まあ血で血を洗うホラーアクションものになるんでしょうけど(笑)楽しみです。

 

因みに個人的には宿木さんが1番気になるキャラクターです。もっと活躍すると良いな。いや、ヒロインの紅も良いんですけどね。

 

 

自分を探す不思議な美少女「柊様は自分を探している。2」

 

 あかん。面白い。

西森さんの代表作と言えばデビュー作「今日から俺は 全38巻」なのだが、それ以来コンスタントに良作を作り続けている印象が強い。まあ、若干外し気味の作品もありますが、私は結構好きで、ほぼ全作品を読んでいる。個人的には特に「お茶にごす。全11巻」がクリティカルに面白く、再注目して、その後の作品を楽しみにしていた。でもその次の「鋼鉄の華っ柱 全9巻」も面白かったんだけど、クリティカルとまではいかなかった。で、本作である。クリティカル!いやもう西森ワールド全開である。ストーリーテリングの妙は相変わらずで、ヤンキーも相変わらず(笑)。個人的には伝奇チックなストーリも気に入ってます。何よりも主人公である柊様がいい!黒髪ロングで能力者で美少女でちょっと邪悪って最高ですか!ひょっとすると今一番次が楽しみな作品かもしれない。最高!

週末が近づくとワクワクするね。プレミアリーグの話。

それに尽きます。

もう週末にプレミアリーグが無い生活は耐えられないのです。

 

あ、フットボールの話です。

 

しかし、月曜のリバプール対ユナイッテド戦は何だか上手い事やられた感じですね。

 

さすがモウリーニョと言ったところでしょうか。

 

リバプールの良い所を完全に潰しに来てましたね。攻撃は放棄してましたが…。勝ち点1をきっちりアウェーで奪う守備的戦術。ズラタンのワンパンにかけてました。まあ、そこさえ潰しとけば良いんでリバプールの守備陣でもなんとかなりましたが(笑)。今季初のクリーンシートですよ。めでたい。

 

今節はウエストブロウィッチ戦ですが、JSPORTSさん今季は生放送が少ないのでリバプール戦は録画放送です…。悲しいなあ。待ち遠しいなあ…。

 

 

レスターの奇跡

レスターの奇跡

 

 昨シーズンのプレミアの話題を総ざらいにしたのは間違いなくレスターシティーだろう。開幕前からそのチーム自体は知っていた。ゲーリー・リネカーの出身チームであり、岡崎慎司の移籍先のチーム。しかしまさか優勝するとは露ほども思わなかった。本書はレスターの3部時代から取材し続ける番記者が綴った公式ブログを一冊にまとめたもの。…しかし優勝オッズが5001倍のチームが優勝って…。エルビス・プレスリーが生存している確率も5001倍の模様…。想像を絶する奇跡だね。うらまやしいぜ…。

 

 

君はひとりじゃない スティーヴン・ジェラード自伝

君はひとりじゃない スティーヴン・ジェラード自伝

 

 リバプールでのラストシーズンを中心に過去、現在、未来をリバプールのレジェンド、スティーブン・ジェラードが語る自伝。私がリバプールを好きになったきっかけの人。結構、正直に気持ちを綴っている印象を受けた。ああ、やっぱり我らが誇り高きレジェンドはホントはもっと勝って勝って勝ちまくりたかったんだろうなぁという気持ちがひしひしと伝わってくる一冊。本国で発売したときから欲しくてたまらなかった本。発売日に買ったものの、すぐ読むのがもったいなくてずっと積読していた。何たる本末転倒…。いや面白かった。最高です。レッズファン的には一家にに一冊の必読書。

 

 

プレミアリーグ観戦レシピ

プレミアリーグ観戦レシピ

 

 プレミアのトリビア本。私は基本リバプールの事しかよく知らないことが本書を読んで発覚。プレミアファンではなくリバプールファンな模様…。

 

 

ヨハン・クライフ「美しく勝利せよ」

ヨハン・クライフ「美しく勝利せよ」

 

 因みに私が持ってる本の帯には、この本を読まずしてフットボール&Wカップは語れないとのコピーが…。いや!語れるだろ!と思わず突っ込んでしまいますな(笑)…しかし本書を読んで確信しました。遠くで見ている分にはカッコいいし面白いしイカしているが、実際近い所にこんなんがいたら厄介過ぎる(笑)。天邪鬼でアー言えばこー言う天才。カッコいいが厄介。それがヨハン・クライフと思い知った一冊。

 

 

という事で、試合観戦までにテンションを高めるため、いろいろフットボール関連の本を読んじまったぜ…。そんだけの話。ぎゃふん。
 

 

 

正直予想外。真田丸。

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真田丸の中盤戦を一気に見た。結論から言うと面白かった。いや、それでは足りない。凄く面白かった。本当に。

 

序盤の上田城攻防戦ぐらいまでの感想は以前書いたのだが、正直イマイチだった。

その評価は今も変わらない。どーにも軽い物語。うすら寒い笑い。ちんけ過ぎる殺陣とアクション。時折、面白い所もあったが、正直キツイし辛かった。唯一の救いは草刈正雄さん演じるところの昌幸だけだったんですが…。

 

これがどうして、その後面白くなっちゃった。吃驚である。

 

軽い会話は相変わらずなんだけど、情報量が多くなった。これは、登場人物の増加も関係してるんだろうけど、かなりいい感じだった。テンポが序盤よりもかなりいい感じ。まあ、いろんなイベント満載の時代なので、矢継ぎ早に起きる出来事と軽い会話が何かかなりマッチしていい感じ。それでも色んなイベントを相当端折っちゃってるんっだけどこれが相当イイテンポ感を出している。最高です。

 

戦国歴史ものなのに合戦を全く描かないというのも功を奏していると思う。正直へっぽこなアクションやショボい合戦シーンを見せられるより、テンポのいい会話劇の方が全然良い。というかホントにそれが面白い。関が原が一瞬で終わるんだもの。この潔さとスピード感。何というか、それが非常に良いんです。正直これは会話群像劇としてかなり秀逸なんじゃない。いやそれくらい面白かった。

 

やっぱり秀吉と光成の登場がデカいような気がする。人たらしの老害狂気の猿と、官僚堅物融通の利かない堅物と言う、濃すぎる二人は相当いいキャラだった。そういったキャラのおかげでようやく信繁が生きてきたような気がする。それまで微妙な感じだった(何かくせが強い感じだった)のだが、この濃い二人のキャラに振り回されることによってやっと素直に感情移入して主人公として見れるようになった。というか、主人公よりも、先の二人の癖が強すぎた。もっと言うとそれ以外も癖のあるキャラだらけになったため、主人公の方が普通になってきてしまった。慣れって怖い。まあ、面白くなったのでオールOKなんですがね。

 

個人的に中盤で一番熱いなと思ったのは、北条氏政に秀吉に詫びを入れて命乞いをしろと説得に、徳川家康上杉景勝真田昌幸小田原城で一堂に会する場面。この面子が一堂に会するっていうのは相当妄想が捻りますね。最高でした。

 

とりあえず、昌幸の死ぬ回まで見たんだけど、この後も楽しみだ。ただ、さすがに大坂の陣は合戦も描くんだろうな。あえて合戦をすっ飛ばしてきたことにより面白くなってきた感があるののだが…。うーん。大丈夫だろうか?まあ期待しよう。

 

 

 

 

いよいよラスト「X-MEN アポカリプス」(2016)

ブライアン・シンガー監督作品。

 

 遂に新3部作完結編。原始にして原初のミュータントの没落から復活、そして破滅の物語...が添え物の物語。実際はプロフェッサーXとマグニート—との熱いブロマンス物語だ!(それっばっかでごめんなさい)でも、それが最高だ!

 

私のX-MEN映画の視聴の時間軸で行くと実はこの作品を1番初めに見ている。つまり1~5をすっ飛ばして、この最新作から見始めたのだが、結論から書こう。この最新作のボス、先にも書いたが、多分、人類で一番初めに誕生したであろう、ミュータントが本作のラスボスなのだが、これがシリーズ最もショボいボスなのではなかろうか?と思うような微妙なラスボスなのだ。

 

見た目は青く、ごつく凶悪そうなのだが、何だかショボい。やることなす事、何だかな~…。とつぶやきたくなるショボい奴なのである。何というか、能力も、結構シリーズ中でもかなり強いはずなんだけどやってることの印象がショボいんすよ。

大体こいつ、古代エジプトでその能力で世界を支配してたらしいのだが、能力のない人間たちの反乱であえなく封印される。命自体は手下のミュータントに守られ事なきを得たが、長くエジプトの地下深くに封印されることになってしまうのだ。

…もうこの時点でショボい。たとえ周到な計画がされていたとはいえ、特殊能力を全く持たぬ人間にいいようにやられるって…。しかも古代エジプトの民に…。これはミュータントを落とすべきか、古代エジプトの民を上げるべきなのか、何とも判断つけかねるんだけど、どっちにしろやられちゃってるミュータント、ショボ!という印象しか持たない…。

 

そんなこんなでなぜだか現代で復活する機会を得たわけなんですが、多分シリーズ最強の能力者なんだろうけど、その能力を最後まで発揮することなく滅せられる。一応見せ場はあるものの、結局の所、マグニートツンデレぶりを遺憾なく発揮させるための手段に過ぎず、プロフェッサーやジーンの引き立て役で終わってしまう。切ない。切なすぎるだろ!南無ぅ~…。

 

…だが、まあ仕方がないね。このX-MENと言う物語は、結局の所、プロフェッサーXとマグニートーの物語だからね。色んなキャラがいっぱい出てきても、最後は結局2人で締めちゃうもんね。まあ、好きだから良いんだけど…。

 

しかし、この作品最大の見せ場はロン毛のイケメン、プロフェッサーXがなぜイケメンスキンヘッドになったのかについての答えがあることだ。結論的にい言うと、後天的なものだったのね。可哀想に…。でも前作で、時間軸がちょっと変わってるはずなのに、このままでも第1作につながるって…。行き着く先は一緒なのか?ロードトゥーハゲなのか?まあカッケーから良いのか…。

 

 

 

長かった…。やっと私のX-MEN祭りが終わろうとしている。総評としては、プロフェッサーとマグニート—さえいればオールOK!みたいな。そんな感じの作品でした。というか他のキャラいらなくね?その分の尺をもっと二人に与えていればもっと最高の物になったのではなかろうか?などと妄想する今日この頃でした。

 

え、スピンオフ?

 

私はウルヴァリンって、もみあげの長さくらいしか興味持てなかったんだよな~…。

ぎゃふん!

 

 

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大したこと書いてないのに、記事を書くのに相当時間がかかってしまいまった。作品自体は2日で全て見てしまったんですが(笑)。 嵌り過ぎか?キャラ的には、プロフェッサーXが1番好きですね。新旧ともにね。フォーエバー!プロフェッサーX!

 

 

まさかのターミネーターネタ…。「X-MEN フューチャー&パトス」(2014)

ブライアン・シンガー監督作品。

 

いや。まさかのである。もうタイトルで書いたのがまんまなのだが、まさかのターミネーターネタである。本作は時空を超える時間軸改変の物語、所謂ターミネーターまんまな物語なんですがもはや、恥ずかしいとか、臆面もなくとかそんな言葉を超越して清々しく、潔い感じの作品となっている。いや、面白さこそが正義である。その姿勢は正しいよ。さすがだよブライアン。

 

もしも「X-MENの世界観でターミネーターをやったら~」ドンドンパフパフ!という事をやってのけている。現在、過去、未来~🎶とどこぞの歌謡曲のような展開なのです。

 

マジです。あほです。最高だぁ!…。

 

何よりそんなあほな話を旧三部作、そして前作の収束点にしてしまおうとする力技。剛腕過ぎるストーリーテーラーぶり、不覚にも胸をときめかせてしまいました。点と点が線になっていく。この作品ですべての物語がリンクしていくのは結構痛快です。

 

相変わらずプロフェッサーとマグニートーのブロマンスは健在ですが、養分は少なめでちょい残念。しかし今回はその内容から、新旧のキャスティングが入り乱れるため、ファン的にはおいしいです。特にジジイな二人を再びこの目で拝めて幸せです。あと本作は、X-MEN史上、最もヘタレなプロフェッサーの姿を拝める最初で最後の作品であり、これまで出てきた伏線(はげるネタ以外)をすべて回収して、プロフェッサーが最強のテレパスになる過程が楽しめます。最高です。

 

ただ個人的に1番カッコいいと思ったのは、ミュータントたちを撲滅していくセンチネルだったりする…。

 

 

本来はウルヴァリンが…主人公だし、現在過去未来と行ったり来たりで大活躍っだったはずなのだが、まるで印象に残っていない…。あ、もみあげは相変わらず凄かった…よ。

 

ぎゃふん。

 

 

どんな苦難が彼の容姿をあそこまで変えたのか・・・。「X-MEN ファーストジェネレーション」(2011)

マシュー・ヴォーン監督作品。

 

新三部作第1作目。まず最初から書いてしまうけど、この作品が個人的には新旧三部作で1番面白いと思った。何つ~か一言で言えば、最高である。

 

時系列で言うと、物語の一番最初に当たるのが本作。若かりし頃のプロフェッサーとマグニート—との出会いから、袂を分かつまで、そこにキューバ危機を絡めて、突然変異者達の暗闘を描いている訳なんですが、これが良いんです。特に暗躍する突然変異者の親玉がケビン・ベーコン。これが最高です。好きなんだな、ケビン・ベーコン(笑)。見た瞬間、どんな映画でも一発で悪者だってわかっちゃうんだもんなぁ(笑)。そんだけ俳優としてのキャラが濃いんですけど、今回はナチスの残党の突然変異者(かなり強力)を演じています。ケビン・ベーコン、素敵です。

 

今作で一番危惧していたことは演者が変わることでした。なんせ、若かりし日の物語という事で、お爺ちゃんズでは無理。パトリック・スチュアートイアン・マッケランからジェームズ・マガヴォイとマイケル・ファスベンダーにバトンタッチとなったわけなんですが、これが不安だったんです。だって、基本X-MENって=ジジイ二人のブロマンス映画でしょ!

 

…要はジジイ二人が魅力的過ぎたんですよ!その二人を外して大丈夫なのかよ…と。

 

でもそれは杞憂でした。いや、マグニートーマイケル・ファスベンダーは正直、可もなく不可もなくなんですけど、プロフェッサーXのジェームズ・マガヴォイは相当イイです!いやぁ、正直1番不安なのがプロッフェサーだったんですが、そのプロッフェサーが今作一番キャラがたってます。知性があり勇敢で最強のテレパス、しかもイケメンで強メンタル。ほぼチートです。ヤッハー!でもそこが良い。ビバ!プロフェッサー!フォーエバー、パトリック・プロフェッサー!…。

 

しかし、一体どんな艱難辛苦をな舐めたのだプロフェッサーよ…。マグニート—の老いまでの変貌も大概だと思うけど、そんなの比べ物にならないくらいの変貌だろ…。ジェームズ・マガヴォイからパトリック・スチュアートって…。その変貌を妄想するだけで、どんぶり飯50杯はおかわりできるぜ!って、私だけか?

 

どうしてもシリーズ第1作という事で、顔見せ興行的なストーリや、若干物語のテンポの緩さがあるものの、旧三部作からの繋がりや、今後の展望を匂わせる丁寧で濃厚な物語を展開させる手腕も見事だと感じました。いい仕事してるぜ!マシュー・ヴォーン!

 

これを見ちゃうと、マシュー・ヴォーン監督の続編が正直見たかったなと思ってしまいました。…まあ次からまたブライアン・シンガーに戻るんだけどね…。

ぎゃふん!

 

 …結局、プロフェッサーとマグニート—の物語なんだよな…。いや、好きだけどね。

 

 

 

 

 

旧三部作完結編。「X-MEN ファイナル ディシジョン」(2006)

ブレット・ラトナー監督作品。

 

 本作は旧三部作のラストに当たるが、監督が交代している。なんでもこれまで監督を務めたブライアン・シンガー監督が、「スーパーマン リターンズ」の監督を務めることになり途中降板したらしい。まあ元々大味な作品なのでそこまでの違和感はない。ただネタを詰め込み過ぎて焦点がボケてると言うか、軸が何かぶれてる感じがした。

 

本作の最大のテーマ。突然変異は人としての進化か、それとも人としての病なのか。本作では「キュア」と呼ばれる突然変異の能力を無効化する特効薬が作られ、突然変異者たちに、その選択を迫る。能力のない人に戻るか、能力を持った突然変異者として生きるかと言うのがテーマの一つ。それとは別にシリーズ最大の力を持った突然変異者の覚醒とそれとの対決がもう一つのテーマなんですが、どっちも消化不良気味なんですよね。単純に尺が足りないというか…やっつけ感がありありです。特にサイクロップスとローグの件はもう少し何とかならなかったのか…。第1作から登場しているキャラなのに、…不憫です。いつもの事なのですが…。

 

人間と共存派のプロフェッサーX率いる一派は、キュアの使用を自由意思に任せる。そして、人間を撲滅して突然変異者達の世界を創造するマグニート—の一派は不満分子を集め、キュアの製造元の破壊と人類との決戦を挑む。それを向かい打つX-MEN達…。キュアーの秘密とシリーズ最大の能力者の覚醒が絡んでと…まあそんな感じの話。

 

完結編という事で画は非常に派手でカッコいい。非常に満足の出来である。しかし個人的には旧三部作でこの作品が一番楽しめなかった。私の中でX-MENとはプロフェッサーXとマグニート—とのブロマンス映画との認識があるので今作は少々、消化不良気味です。出番が若干少ないっす。ああ、プロフェッサー…。

 

しかし、少ないながらもやっぱり濃いのはお爺ちゃん二人なわけで、相変わらずこの二人はキャラがったってます。つくづく表裏一体と言うか、陰と陽と言うか、月と太陽と言うか、どこまでも2人で一セットな感じですねぇ。いやそこが堪らなく、ぐっとくるとこなんですが。…こればっか書いてるような気がするが、ホントにそこがこのシリーズは良いんです。

 

ところでこの二人の関係性って何かに似てるなとずーっと思っていたんですが、これってガンダムにおけるシャーとアムロの関係ですよね。マグニート—(シャー)とプロフェッサーX(アムロ)。…アムロに、より寛大な父性を持たして鋼のメンタルを装備させたハイスペックキャラがプロフェッサーXなんですが・・・。うーん、こうやって書くとプロフェッサーX、半端ねえな。ニュータイプと突然変異を変えてもシックリくるし、人類と地球を置き換えてもやはり同一の問題定義をしてると思うんですよね。人に絶望したマグニート—(シャー)と人に望みを賭けるプロフェッサーX(アムロ)。何かテーマが完全に逆シャーと被ってる感じなんですよね。まあそー言う話が好きなんで良いんですが。

 

ラストまで見ると、完結編と銘打ちながら続編作る気満々の終わり方。うーん。きっちり終わるのも一つの美しさだと思うですがね。本シリーズが気に入ってる方としたら妄想捻る感じで悪くないのかな。まあこの落ちで続編を決して作らないというのも結構美しい終わり方かもしれないと思いますが…。まだあるし続編…。なげーよ…。

 

しかし最後の最後で主人公ポジのウルヴァリンが活躍するするのは滾るね。

相変わらずもみあげスゲーし。って関係ないですか?そうですか…。

 

ぎゃふん!

 

 パトリック・スチュアートイアン・マッケランが最高でした。

 

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今度は共闘だ…。「X-MEN2」

2003年。ブライアン・シンガー監督作品。

 

2つの敵対する勢力の攻防を描く映画の続編を作る場合、一体どんな続編を作るのか?安直に考えるならば第三勢力を出現させ、敵対していた勢力同士が手を結び共闘を図る…。はっきし言って手垢がつきまくったこの誰もが考えるような展開を、恥ずかしげもなくやってしまってます。もはや安直とか、ベタだとか、恥ずいとかを振り切っちゃってもはや清々しい感じの作品となっております。

 

でもこの作品。捻られるよりも安直、単純、ベッタッベタな展開の方がしっくりくるのもまた事実。何といてもこの作品の肝は二人のおじいちゃんのブロマンスなのだから。今作でも期待を裏切らぬ、マグニート—のツンデレぶり。炸裂してます。そしてそんなマグニートーと敵対しつつも溢れる友情を隠し切れないプロフェッサーX。どんだけマグニート—好きやねん…。いや、その関係が素敵なんだけどね。もうこの二人だけの話でいいんじゃね?と思うくらいこの二人の絡むお話は素敵ですです。

 

しかしこの作品、サイクロップスは何処まで行っても可哀想な残念キャラですね。ほんとはリーダー格のキャラだと思うんですが扱いが酷い…不憫です。

 

ウルバリンはもみあげが成長した以外まるで成長していない…。

 

人類共存派と人類抹殺派とミュータント抹殺派のそれぞれの思惑を抱きつつ物語は進んでいくわけなんですが、冒頭でも書いた通り、ベッタベッタの、見ているこちら側の想像を超えるような展開は1ミリたりとも起こらない、本当に素晴らしき予定調和な物語が最後まで展開されます。うん。キャラムービーに変な捻りはいりません。ベタ最高!

 

いや、ディスってるわけじゃなく本当にそう思う。ビバ!ベタ!車田正美イズム!

 

ただ、ジーンの件はちょっと突っ込みたい!あれって外に出る必要あったの?艦内でもできたんじゃね?…ただ単にドラマチックに盛り上げんがために外に出させるというのは何か納得できないんだなぁ。ああモヤモヤする。

 

まあでもマグニート—とプロフェッサーXさえいれば俺的にはOKなんですがね。

要はパトリック・スチュワートイアン・マッケランは最高だってことで。

 

おあとがよろしいようで…ぎゃふん。

 

 

 とにかくジジイが最高です。

 

 

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SFと言うよりオカルト・伝奇ものと言った方がしっくりくる。「君の名は。」

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2016年公開、新開誠監督作品。

 

夏休みが空けた9月最初の週の月曜日、仕事があまりにも早く終わり映画でも見に行こうと思い立ち足を運んだ。実はリブート版のゴーストバスターズを見たかったのだが、その時間では吹き替えしかやっていなくて断念した。私は映画館では俳優さんの肉声まで楽しみたい派。最近は吹き替え版の方が放映回数多いんだと痛感しつつ別の映画を選択することにした。で、あとは何があるかなという事で選択したのが本作なのでした。

 

興味がまるでなかったわけではなかったが、積極的に見るつもりもまるでなく、何の気なしに見たのだが、結論から言いうと相当楽しめた。本当に面白かった。

 

これは私的にも意外であった。と言うのもこの作品、公開前に予告である程度の内容を知っていた。所謂人格入れ替わり(イケメンと美少女)もので青春恋愛もの…。切ないオブザ切ない。そんなんが売りの映画なんだろうなと予想できた。で、音楽がRADWIMPS。もう中2病全開の切ないオブザ切ない映画以外あり得ない…。で、見たらやっぱりそんな映画だった。

 

けれど、その切なさが意外にもぐっと来た。見てるこっちはおっさんだしそういったものが鬱陶しく感じるかなとも思ったのだが逆にその切ない感じが物語的に良い感じで、我ながら吃驚するのだが、そこにぐっと来た。色んなことに疲れているのかしら…私。

 

いや、そりゃぁ好きになっちゃうよね。入れ替わった相手があんなこ達なら。正直、自己投影して観るタイプの方にはきっつい話ではあるけれど(基本、人格入れ替わり云々はよそに置いといたとして、学生時代に美男美女で恋愛するなどと言うのは、無いとは言わないが一握りの選ばれた人種のみであろう…。)、客観的、俯瞰で見ると、物語としてはキュンキュン来る映画ですよね。お互いがだんだん相手に好感を好意を持っていく感じが、人格入れ替わりの装置をうまい事利用して分かりやすく描かれてて。ああ、俺、掌で完全に踊らされていると分かっていてもそれが気持ちよかった。正直そういった感情は枯れてるんだけど真剣にそこが良かった。ああキャッキャウフフしたい。

 

入れ替わりの際、それを分かりやすくするために胸を揉むシークエンスが挟まれてるのも感心した。時間の経過とともに、そのニュアンスが変わっていって、最終的に泣きながら胸を揉むというシーンに至っては、笑うどころか感動を不覚にも感じてしまった。きっと本来は笑いのシーンなんだろうけど、やけに共感してしまった。もう会えないはずの彼女に会えたら(入れ替われたら)、思春期ど真ん中なら確かに泣くよね。でも男の本能で揉むよね。うむ。正しいよ。

 

しかしこの映画、SF的だって言われてるけど、どっちかっていうとオカルト、もしくは伝奇物って言った方がよくね?そっちの方がしっくりくるし違和感ない感じなんですが。広域的に見れば確かにSFなんだけど、劇中のヒロインの友達が持ってる鞄の中にさりげなくムーとか入ってるし、意図的だと思うんですが。どーでもいいですか。

 

まあ、何だかんだで相当楽しめた。無論突っ込みどころも一杯あるのだけれど物語としてうまい事収束してたのであーだこーだと突っ込むのも野暮かなと思う。少なくとも、個人的には見てる間は映画の世界観に引き込まれていたので満足した。

 

正直な所その結末が若干モヤモヤする気持ちはあるのだけど、まあそれはそれでよいのかなと思う。作品は終わっても物語は続くというのは基本だよね。うん、好みだよ。

 

…しかしこの主人公は最後までぶれなかったね。結果的にではあるけど最後の最後まで年上の女性が好みなんだね。ほんとにどうでもいい話なんですが…。

 

ぎゃふん。

 

「ピース・メーカー」異世界西部劇。完結したので簡潔に感想。

全17巻。皆川亮二作。

 

まず最初に、俺はガンアクションものの漫画が結構好き。そして西部劇が好き。

 ちょっと前に完結。何となく感想を書きたくなったのでここに記す。

 

皆川亮二さんの書く漫画が俺は好き。単純に一番最初に読んだ「スプリガン」のインパクトにやられて現在に至る。単純にファンです。基本全作品読んでいる。そんな感じ。

 

本作は異世界西部劇。銃士と呼ばれるガンマンたちが席巻する世界。2部構成になっていて、1部は父の死にまつわる秘密を解明するために行方不明の兄を主人公が探索する話。2部は、1部から5年後の世界。G・O・D(ガン・オブ・ドミネイション)なる3年に1回開催される世界最強の銃士を決定する大会で新主人公(1部と主人公が違う)が挑戦する迄の道のりと結末までの話になっている。

 

基本皆川さんの書く主人公と言うのはテンプレでほぼ皆同じ性格である。多少のバージョン違いはあるものの、全作品ほぼ同じ性格である。本作も同じ。(D-LIVEの主人公が一番近いか?)

正義感があり、すっとぼけていて抜けているように見えて異能を持つ。少年漫画の王道のような主人公だ。まあ、安定感がある主人公です。舞台設定も良く、西部開拓時代ぐらいの文明レベルに設定されており、銃士と呼ばれるガンマン達の決闘(デュエル)と呼ばれる早撃ち勝負を魅力的に描いている。る、のだが…。

 

しかし、話を追うにつれやたらと既視感を感じてしまった。

これに似た話を俺は知っている。 …。

 

…まあぶっちゃけるとGガンダムである。西部劇版Gガンダムと言って差し使えない。

ガンダムファイト=決闘(デュエル)だ。

第1部の行方不明の兄を追う展開。第2部のG・O・Dに至る展開。

物語の骨組み自体がGガンダムのそれ。

実際の所、主人公=ドモン。兄=キョウジ&東方不敗。その他の主要銃士=シャッフルおよびその他のGFで余裕で脳内変換できる。

ただ、主人公が基本殺さずの不殺信条の、るろ剣チックなマインドな奴なのでめんどくさく、これがドモンであったならばと思う瞬間が幾度もある。が、一緒だとどいつもこいつもぶっ潰す話になってしまうので仕方ないか…。まあ最終的には希望の未来へレッツゴーと言うお話であった。(嘘です)

 

一番の見所はやはりG・O・Dか。もう出てくる銃士(もはや銃すら持たない者も多数いる)が超人ばかりの魑魅魍魎対決。特にラスト近辺の対決は圧巻。ゼータガンダムにおけるカミーユシロッコレベルのプレッシャーを持つ(目に見えるやつです)ものばかり。ヤザンが裸足で逃げ出すようなレベルの対決が繰り広げられる。最高かよ。

 

西部開拓時代から現代にいたる狭間で、戦争のあり方の変化をガンマン風情が止めようとする大風呂敷とけれんみ。最高だ。

 

しかし早撃ちで世界の命運を握れるって凄い世界だ。1番強い奴が1番偉いっていうジャイアン天国…。うーん。ダメだ。俺はこの世界じゃ生きちゃいけねぇ。最高なんだけども…。

 

でも漫画としては非常に滾るものがあるんだけどね。ぎゃふん。

 

 

PEACE MAKER 17 (ヤングジャンプコミックス)

PEACE MAKER 17 (ヤングジャンプコミックス)

 

 何にせよ完結することはいいことだ。皆川さんは安定感あるなぁ。

 

 

面白かったんだけど…「シン・ゴジラ」

2016年作品。総監督・庵野秀明。監督・樋口真嗣

 

実は公開して1週間目の日曜に観に行った。

結構時間がたってしまったが、何となく感想を記す。

 

まず最初に記しておくが、俺はあまりゴジラ映画を見ていない。頭から結まで見たのはゴジラモスラのみである。因みにザ・ピーナッツが小っちゃい妖精を演じていたやつ。はるか遠い昔、近所の映画館でリバイバル放映されていたものを母親に連れられて観に行った記憶がある。内容は正直覚えていない。しかし母親に映画館に連れて行ってもらった、俺の人生で最初で最後の映画という事で覚えている。因みに母はまだ存命である。が、今後一緒に映画館に映画を見に行くという事は無いという意味です。まあ、どーでもいい情報ですが。俺にとってのゴジラはその思い出よりもさらにどーでもいい程度の思いしかない。あとは、TVで放送されていたものをちょこっとづつ見たくらい。殆ど記憶に残っていない。と言うか平成ゴジラシリーズは正直見るのがしんどい。そんな印象。

 

ゴジラ素人、な分けです。

でも怪獣映画がまるで嫌いなわけでもない。と言うか平成ガメラシリーズにはやられた口なので、今回のゴジラはちょっと期待して観に行った。

 

で、シン・ゴジラなのだが相当面白かった。

 

もしも怪獣が発生したら、と言う体のシュミレーション映画と言う作りで、節々に総監督である庵野さんの手癖と言うか趣味と言うか好きな物のオマージュの万華鏡みたいな作品になっていた。俺は熱心な信者ではないのだけどナディアとかトップとかエヴァとかで感じた印象がこの作品からも感じた。テロップの使い方だとか、絶望感漂う討論シーンとかどーでもいい笑いとか、この人昔から変わんねーなと思った。それが俺的には良い感じでした。

 

一つ気になったのは、前半と後半では何だか作品のテイストが違う感じがした。

 

正直前半から中盤までは本当に素晴らしいと感じていた。ゴジラ出現から、対策会議の連続。そして度重なる対策の失敗の繰り返しと、政府のウロウロぶりは近年まれにみる秀逸なドラマだったと思う。愛だの恋だの家族愛だけがドラマでは無かろう。多少の寒い笑いはあったかもしれないけど群像劇をしかりしていた。キャラも立ってた。感情移入しにくい嫌な奴や、エキセントリックなキャラばっかだけど、それが良かった。

 

ただ個人的には中盤から終盤は若干乗れなかった。物語的に終盤に劇的に盛り上げていかなくてはならなかったのは分かる。本来俺もそういう燃える展開が好きなのだが、今回は駆け足過ぎた印象を持った。まあ尺的な問題もあるのかもしれないけど、この映画の問題点と言うか突っ込みどころが終盤に集中しているように感じる。(最後の作戦とか…お前死んで来い。そんな命令はこの国では絶対無理。だって人間一人の命が異様に高い重い(建前上)この国は…とかetc…)。

 

まあ、怪獣映画である。野暮な突っ込みを抜きにすればガメラ以来の傑作だと純粋に思う。今年映画館に観に行った中でも、それだけの価値のある作品だったと思うよ。

…て、何さまやねん俺!ぎゃふん。

 

 

シン・ゴジラ音楽集

シン・ゴジラ音楽集

 

 ちゃんと過去作の音楽を使ってた点が、地味にポイントが高いのです。はい。

 

くるりを見るために久しぶりにMステを見ようと思った話

結論から先に言うと無理だった。

仕事が早く終わったので、くるりが出演するという事でMステの視聴を決意(それ位の覚悟が必要。少なくとも俺にとっては…)してテレビの前でスタンバイ

で、番組が始まって5分で挫折した…。

辛い。キツイ。苦痛。

正直くるりを見るためとはいえ、とても耐えられないと悟りそっとTVの電源を落とした…。

 

興味の全くない音楽やその情報を聞いたり読んだりするのはもう無理だ。

精神が耐えられない。

だって、もうおっさんなんだもの。(©相田みつを

 

…。

若い頃はもう少し耐えれたんだがなー。覚悟は完了してたんだが耐えれんかった。

 

で、録画したものを後で視聴。

うーん。やらかした感じですなー。正直あまり出来の良い演奏ではなかった。

特にボーカルが。サビとかで歌詞が何だか危うい感じだった。

でも地上波で「東京」を聞けたのは単純に嬉しかったよ。

まあリアルタイムでは見れなかったんですがね…ぎゃふん

 

 

さよならストレンジャー

さよならストレンジャー

 
東京

東京

 

 今の俺のモードだと、9番ピッチャーです。…結構重要です。

 

 

g029.hatenablog.com

 

 

 

突然変異体の超人バトル「X-MEN」

最新作「X-MEN アポカリプス」を見たのだが、実はこのシリーズ、ほかの作品は何一つ見ていない。なのになぜ見たのかと言うと、たまたま映画の予告編を見た際に、古代エジプトから物語が始まるということを知ってしまったからである。

ここで告白するが、俺はエジプト絡みの話が好き。その昔「アヌビスの門」と言うスチームパンク小説(内容にエジプトが深くかかわっていた)を読んで以来、盲目的に好きなのだ。内容はともあれ舞台にエジプトを使うのならば、内容はどうであれ見ねばなるまい!と、吉村作治先生的義務感でとにかく見たくなってしまったのである。

殆ど病気である。

 

…あと丁度アーパー系のあほな映画を見たい気分だったので見た。

 

故に期待はしていなかったのだがこれが意外と楽しめた。

期待値のハードル(エジプトモノを見るときは最初から覚悟完了しているので)が低かったこともあったのだが、本当に面白かった。で、これは過去作も見ねばと思い立ってしまい第1作目から見ることにした。そこで、ここに感想を記す。

 

俺の中のX-MENの知識は、非常に薄っぺらい。

その昔、カプコンから出てた格ゲーの知識(キャラの名前と特殊能力、簡単な生い立ち)くらいしかなく、ほぼ0の状態に近いとこから映画を見た。しかし十分楽しめた。第1作って2000年の製作なんですね。16年前…。その割にあまり違和感なく見えた。結構お金を賭けた大作だったと思われる。多分。

 

ウルヴァリンが主人公っぽい立ち位置なのかな?

もみあげMAXのベアークロウ持ち。無意識に狂気を繰り出す…。迂闊に声を掛けるのもヤバい男である。怖い。初期ウォーズマン並みに怖い。

このデンジャラスな野生児の失われた記憶の謎とプロフェッサーX率いるX-MENとマグニート率いる悪のミュータント軍団の抗争を軸に物語は描かれている。…基本、ただそれだけの話。

 

ウルヴァリンの件は個人的にはさほど面白くなかった。異能に悩む少女と異能のおっさんの(しかも、もみあげMAX!)心の交流と言うテンプレ気味の話。それに引き換え、おじじたちの話は面白かった。まあこっちもテンプレ気味の話なんだけど、おじじたちが魅力的過ぎた。光ってます。役的にも、物理的にも。特にプロフェッサーX。カッケーぜ。

 

基本対立してる二人なんだけど、結構マグニートはプロフェッサーに甘えている感じがするし、プロフェッサーXもマグニートに甘い。何つ~か仲良しな感じなんだよね。おじじたち。基本この二人、考え方も方法論も違うけど、ミュータントのため、と言う同じベクトル上に立っている。片や人間との共存を、片や人間を滅ぼしてミュータントの王国をと言った感じで相いれない中のはずなのだが、とにかく仲がいい感じに見えてしまう。何かおじじが凄い能力(片や最強のテレパス。片や最強の磁力の力を持つ)を使っていても何か強大な力の印象よりも、おじじたち、ガンバってるねー的な、孫のために頑張りますばい的な感じに見えちゃうからかもしれん。

しかしこれが俺にはつぼっだった。おじじ萌えである。もっとジジイやババアのミュータントが沢山出てきた方が面白いんじゃないかなーと思ってしまうぐらいぐっと来た。いや他の若いミュターント達の対決も面白かったけどね。

 

後見ていて何だかモヤモヤしてたんだけど、見ている最中にこのお話、ずっと何かに似ているとずーと思っていたのだが、これって山田風太郎忍法帖シリーズとほぼ同じということに見終わってから気が付いた。

忍者がミュータントになっただけ…。

そりゃー面白いよね。なるほど面白いわけだ。

 

…しかし山田風太郎凄いな。発想がX-MENより跳んでる気がする。

 

…が、

ただそうすると忍法帖シリーズと一緒でこの後、このシリーズも基本同じような話が続くんだろうなと気づいてしまった。

まあ多少のバージョン違いはあると思うが…。

 

あと4作もある…。ぎゃふん。

 

 そう、この作品は山田風太郎、菊池秀行と連なる超人バトル作品なのだ!…エロは無いけどねって、残念!…かどうかは各々の趣味による。俺的には…内緒にしとく。