真空断無弾

日々の色々な事柄の忘備録的感想。戯言。

いよいよラスト「X-MEN アポカリプス」(2016)

ブライアン・シンガー監督作品。

 

 遂に新3部作完結編。原始にして原初のミュータントの没落から復活、そして破滅の物語...が添え物の物語。実際はプロフェッサーXとマグニート—との熱いブロマンス物語だ!(それっばっかでごめんなさい)でも、それが最高だ!

 

私のX-MEN映画の視聴の時間軸で行くと実はこの作品を1番初めに見ている。つまり1~5をすっ飛ばして、この最新作から見始めたのだが、結論から書こう。この最新作のボス、先にも書いたが、多分、人類で一番初めに誕生したであろう、ミュータントが本作のラスボスなのだが、これがシリーズ最もショボいボスなのではなかろうか?と思うような微妙なラスボスなのだ。

 

見た目は青く、ごつく凶悪そうなのだが、何だかショボい。やることなす事、何だかな~…。とつぶやきたくなるショボい奴なのである。何というか、能力も、結構シリーズ中でもかなり強いはずなんだけどやってることの印象がショボいんすよ。

大体こいつ、古代エジプトでその能力で世界を支配してたらしいのだが、能力のない人間たちの反乱であえなく封印される。命自体は手下のミュータントに守られ事なきを得たが、長くエジプトの地下深くに封印されることになってしまうのだ。

…もうこの時点でショボい。たとえ周到な計画がされていたとはいえ、特殊能力を全く持たぬ人間にいいようにやられるって…。しかも古代エジプトの民に…。これはミュータントを落とすべきか、古代エジプトの民を上げるべきなのか、何とも判断つけかねるんだけど、どっちにしろやられちゃってるミュータント、ショボ!という印象しか持たない…。

 

そんなこんなでなぜだか現代で復活する機会を得たわけなんですが、多分シリーズ最強の能力者なんだろうけど、その能力を最後まで発揮することなく滅せられる。一応見せ場はあるものの、結局の所、マグニートツンデレぶりを遺憾なく発揮させるための手段に過ぎず、プロフェッサーやジーンの引き立て役で終わってしまう。切ない。切なすぎるだろ!南無ぅ~…。

 

…だが、まあ仕方がないね。このX-MENと言う物語は、結局の所、プロフェッサーXとマグニートーの物語だからね。色んなキャラがいっぱい出てきても、最後は結局2人で締めちゃうもんね。まあ、好きだから良いんだけど…。

 

しかし、この作品最大の見せ場はロン毛のイケメン、プロフェッサーXがなぜイケメンスキンヘッドになったのかについての答えがあることだ。結論的にい言うと、後天的なものだったのね。可哀想に…。でも前作で、時間軸がちょっと変わってるはずなのに、このままでも第1作につながるって…。行き着く先は一緒なのか?ロードトゥーハゲなのか?まあカッケーから良いのか…。

 

 

 

長かった…。やっと私のX-MEN祭りが終わろうとしている。総評としては、プロフェッサーとマグニート—さえいればオールOK!みたいな。そんな感じの作品でした。というか他のキャラいらなくね?その分の尺をもっと二人に与えていればもっと最高の物になったのではなかろうか?などと妄想する今日この頃でした。

 

え、スピンオフ?

 

私はウルヴァリンって、もみあげの長さくらいしか興味持てなかったんだよな~…。

ぎゃふん!

 

 

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大したこと書いてないのに、記事を書くのに相当時間がかかってしまいまった。作品自体は2日で全て見てしまったんですが(笑)。 嵌り過ぎか?キャラ的には、プロフェッサーXが1番好きですね。新旧ともにね。フォーエバー!プロフェッサーX!

 

 

まさかのターミネーターネタ…。「X-MEN フューチャー&パトス」(2014)

ブライアン・シンガー監督作品。

 

いや。まさかのである。もうタイトルで書いたのがまんまなのだが、まさかのターミネーターネタである。本作は時空を超える時間軸改変の物語、所謂ターミネーターまんまな物語なんですがもはや、恥ずかしいとか、臆面もなくとかそんな言葉を超越して清々しく、潔い感じの作品となっている。いや、面白さこそが正義である。その姿勢は正しいよ。さすがだよブライアン。

 

もしも「X-MENの世界観でターミネーターをやったら~」ドンドンパフパフ!という事をやってのけている。現在、過去、未来~🎶とどこぞの歌謡曲のような展開なのです。

 

マジです。あほです。最高だぁ!…。

 

何よりそんなあほな話を旧三部作、そして前作の収束点にしてしまおうとする力技。剛腕過ぎるストーリーテーラーぶり、不覚にも胸をときめかせてしまいました。点と点が線になっていく。この作品ですべての物語がリンクしていくのは結構痛快です。

 

相変わらずプロフェッサーとマグニートーのブロマンスは健在ですが、養分は少なめでちょい残念。しかし今回はその内容から、新旧のキャスティングが入り乱れるため、ファン的にはおいしいです。特にジジイな二人を再びこの目で拝めて幸せです。あと本作は、X-MEN史上、最もヘタレなプロフェッサーの姿を拝める最初で最後の作品であり、これまで出てきた伏線(はげるネタ以外)をすべて回収して、プロフェッサーが最強のテレパスになる過程が楽しめます。最高です。

 

ただ個人的に1番カッコいいと思ったのは、ミュータントたちを撲滅していくセンチネルだったりする…。

 

 

本来はウルヴァリンが…主人公だし、現在過去未来と行ったり来たりで大活躍っだったはずなのだが、まるで印象に残っていない…。あ、もみあげは相変わらず凄かった…よ。

 

ぎゃふん。

 

 

どんな苦難が彼の容姿をあそこまで変えたのか・・・。「X-MEN ファーストジェネレーション」(2011)

マシュー・ヴォーン監督作品。

 

新三部作第1作目。まず最初から書いてしまうけど、この作品が個人的には新旧三部作で1番面白いと思った。何つ~か一言で言えば、最高である。

 

時系列で言うと、物語の一番最初に当たるのが本作。若かりし頃のプロフェッサーとマグニート—との出会いから、袂を分かつまで、そこにキューバ危機を絡めて、突然変異者達の暗闘を描いている訳なんですが、これが良いんです。特に暗躍する突然変異者の親玉がケビン・ベーコン。これが最高です。好きなんだな、ケビン・ベーコン(笑)。見た瞬間、どんな映画でも一発で悪者だってわかっちゃうんだもんなぁ(笑)。そんだけ俳優としてのキャラが濃いんですけど、今回はナチスの残党の突然変異者(かなり強力)を演じています。ケビン・ベーコン、素敵です。

 

今作で一番危惧していたことは演者が変わることでした。なんせ、若かりし日の物語という事で、お爺ちゃんズでは無理。パトリック・スチュアートイアン・マッケランからジェームズ・マガヴォイとマイケル・ファスベンダーにバトンタッチとなったわけなんですが、これが不安だったんです。だって、基本X-MENって=ジジイ二人のブロマンス映画でしょ!

 

…要はジジイ二人が魅力的過ぎたんですよ!その二人を外して大丈夫なのかよ…と。

 

でもそれは杞憂でした。いや、マグニートーマイケル・ファスベンダーは正直、可もなく不可もなくなんですけど、プロフェッサーXのジェームズ・マガヴォイは相当イイです!いやぁ、正直1番不安なのがプロッフェサーだったんですが、そのプロッフェサーが今作一番キャラがたってます。知性があり勇敢で最強のテレパス、しかもイケメンで強メンタル。ほぼチートです。ヤッハー!でもそこが良い。ビバ!プロフェッサー!フォーエバー、パトリック・プロフェッサー!…。

 

しかし、一体どんな艱難辛苦をな舐めたのだプロフェッサーよ…。マグニート—の老いまでの変貌も大概だと思うけど、そんなの比べ物にならないくらいの変貌だろ…。ジェームズ・マガヴォイからパトリック・スチュアートって…。その変貌を妄想するだけで、どんぶり飯50杯はおかわりできるぜ!って、私だけか?

 

どうしてもシリーズ第1作という事で、顔見せ興行的なストーリや、若干物語のテンポの緩さがあるものの、旧三部作からの繋がりや、今後の展望を匂わせる丁寧で濃厚な物語を展開させる手腕も見事だと感じました。いい仕事してるぜ!マシュー・ヴォーン!

 

これを見ちゃうと、マシュー・ヴォーン監督の続編が正直見たかったなと思ってしまいました。…まあ次からまたブライアン・シンガーに戻るんだけどね…。

ぎゃふん!

 

 …結局、プロフェッサーとマグニート—の物語なんだよな…。いや、好きだけどね。

 

 

 

 

 

旧三部作完結編。「X-MEN ファイナル ディシジョン」(2006)

ブレット・ラトナー監督作品。

 

 本作は旧三部作のラストに当たるが、監督が交代している。なんでもこれまで監督を務めたブライアン・シンガー監督が、「スーパーマン リターンズ」の監督を務めることになり途中降板したらしい。まあ元々大味な作品なのでそこまでの違和感はない。ただネタを詰め込み過ぎて焦点がボケてると言うか、軸が何かぶれてる感じがした。

 

本作の最大のテーマ。突然変異は人としての進化か、それとも人としての病なのか。本作では「キュア」と呼ばれる突然変異の能力を無効化する特効薬が作られ、突然変異者たちに、その選択を迫る。能力のない人に戻るか、能力を持った突然変異者として生きるかと言うのがテーマの一つ。それとは別にシリーズ最大の力を持った突然変異者の覚醒とそれとの対決がもう一つのテーマなんですが、どっちも消化不良気味なんですよね。単純に尺が足りないというか…やっつけ感がありありです。特にサイクロップスとローグの件はもう少し何とかならなかったのか…。第1作から登場しているキャラなのに、…不憫です。いつもの事なのですが…。

 

人間と共存派のプロフェッサーX率いる一派は、キュアの使用を自由意思に任せる。そして、人間を撲滅して突然変異者達の世界を創造するマグニート—の一派は不満分子を集め、キュアの製造元の破壊と人類との決戦を挑む。それを向かい打つX-MEN達…。キュアーの秘密とシリーズ最大の能力者の覚醒が絡んでと…まあそんな感じの話。

 

完結編という事で画は非常に派手でカッコいい。非常に満足の出来である。しかし個人的には旧三部作でこの作品が一番楽しめなかった。私の中でX-MENとはプロフェッサーXとマグニート—とのブロマンス映画との認識があるので今作は少々、消化不良気味です。出番が若干少ないっす。ああ、プロフェッサー…。

 

しかし、少ないながらもやっぱり濃いのはお爺ちゃん二人なわけで、相変わらずこの二人はキャラがったってます。つくづく表裏一体と言うか、陰と陽と言うか、月と太陽と言うか、どこまでも2人で一セットな感じですねぇ。いやそこが堪らなく、ぐっとくるとこなんですが。…こればっか書いてるような気がするが、ホントにそこがこのシリーズは良いんです。

 

ところでこの二人の関係性って何かに似てるなとずーっと思っていたんですが、これってガンダムにおけるシャーとアムロの関係ですよね。マグニート—(シャー)とプロフェッサーX(アムロ)。…アムロに、より寛大な父性を持たして鋼のメンタルを装備させたハイスペックキャラがプロフェッサーXなんですが・・・。うーん、こうやって書くとプロフェッサーX、半端ねえな。ニュータイプと突然変異を変えてもシックリくるし、人類と地球を置き換えてもやはり同一の問題定義をしてると思うんですよね。人に絶望したマグニート—(シャー)と人に望みを賭けるプロフェッサーX(アムロ)。何かテーマが完全に逆シャーと被ってる感じなんですよね。まあそー言う話が好きなんで良いんですが。

 

ラストまで見ると、完結編と銘打ちながら続編作る気満々の終わり方。うーん。きっちり終わるのも一つの美しさだと思うですがね。本シリーズが気に入ってる方としたら妄想捻る感じで悪くないのかな。まあこの落ちで続編を決して作らないというのも結構美しい終わり方かもしれないと思いますが…。まだあるし続編…。なげーよ…。

 

しかし最後の最後で主人公ポジのウルヴァリンが活躍するするのは滾るね。

相変わらずもみあげスゲーし。って関係ないですか?そうですか…。

 

ぎゃふん!

 

 パトリック・スチュアートイアン・マッケランが最高でした。

 

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今度は共闘だ…。「X-MEN2」

2003年。ブライアン・シンガー監督作品。

 

2つの敵対する勢力の攻防を描く映画の続編を作る場合、一体どんな続編を作るのか?安直に考えるならば第三勢力を出現させ、敵対していた勢力同士が手を結び共闘を図る…。はっきし言って手垢がつきまくったこの誰もが考えるような展開を、恥ずかしげもなくやってしまってます。もはや安直とか、ベタだとか、恥ずいとかを振り切っちゃってもはや清々しい感じの作品となっております。

 

でもこの作品。捻られるよりも安直、単純、ベッタッベタな展開の方がしっくりくるのもまた事実。何といてもこの作品の肝は二人のおじいちゃんのブロマンスなのだから。今作でも期待を裏切らぬ、マグニート—のツンデレぶり。炸裂してます。そしてそんなマグニートーと敵対しつつも溢れる友情を隠し切れないプロフェッサーX。どんだけマグニート—好きやねん…。いや、その関係が素敵なんだけどね。もうこの二人だけの話でいいんじゃね?と思うくらいこの二人の絡むお話は素敵ですです。

 

しかしこの作品、サイクロップスは何処まで行っても可哀想な残念キャラですね。ほんとはリーダー格のキャラだと思うんですが扱いが酷い…不憫です。

 

ウルバリンはもみあげが成長した以外まるで成長していない…。

 

人類共存派と人類抹殺派とミュータント抹殺派のそれぞれの思惑を抱きつつ物語は進んでいくわけなんですが、冒頭でも書いた通り、ベッタベッタの、見ているこちら側の想像を超えるような展開は1ミリたりとも起こらない、本当に素晴らしき予定調和な物語が最後まで展開されます。うん。キャラムービーに変な捻りはいりません。ベタ最高!

 

いや、ディスってるわけじゃなく本当にそう思う。ビバ!ベタ!車田正美イズム!

 

ただ、ジーンの件はちょっと突っ込みたい!あれって外に出る必要あったの?艦内でもできたんじゃね?…ただ単にドラマチックに盛り上げんがために外に出させるというのは何か納得できないんだなぁ。ああモヤモヤする。

 

まあでもマグニート—とプロフェッサーXさえいれば俺的にはOKなんですがね。

要はパトリック・スチュワートイアン・マッケランは最高だってことで。

 

おあとがよろしいようで…ぎゃふん。

 

 

 とにかくジジイが最高です。

 

 

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SFと言うよりオカルト・伝奇ものと言った方がしっくりくる。「君の名は。」

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2016年公開、新開誠監督作品。

 

夏休みが空けた9月最初の週の月曜日、仕事があまりにも早く終わり映画でも見に行こうと思い立ち足を運んだ。実はリブート版のゴーストバスターズを見たかったのだが、その時間では吹き替えしかやっていなくて断念した。私は映画館では俳優さんの肉声まで楽しみたい派。最近は吹き替え版の方が放映回数多いんだと痛感しつつ別の映画を選択することにした。で、あとは何があるかなという事で選択したのが本作なのでした。

 

興味がまるでなかったわけではなかったが、積極的に見るつもりもまるでなく、何の気なしに見たのだが、結論から言いうと相当楽しめた。本当に面白かった。

 

これは私的にも意外であった。と言うのもこの作品、公開前に予告である程度の内容を知っていた。所謂人格入れ替わり(イケメンと美少女)もので青春恋愛もの…。切ないオブザ切ない。そんなんが売りの映画なんだろうなと予想できた。で、音楽がRADWIMPS。もう中2病全開の切ないオブザ切ない映画以外あり得ない…。で、見たらやっぱりそんな映画だった。

 

けれど、その切なさが意外にもぐっと来た。見てるこっちはおっさんだしそういったものが鬱陶しく感じるかなとも思ったのだが逆にその切ない感じが物語的に良い感じで、我ながら吃驚するのだが、そこにぐっと来た。色んなことに疲れているのかしら…私。

 

いや、そりゃぁ好きになっちゃうよね。入れ替わった相手があんなこ達なら。正直、自己投影して観るタイプの方にはきっつい話ではあるけれど(基本、人格入れ替わり云々はよそに置いといたとして、学生時代に美男美女で恋愛するなどと言うのは、無いとは言わないが一握りの選ばれた人種のみであろう…。)、客観的、俯瞰で見ると、物語としてはキュンキュン来る映画ですよね。お互いがだんだん相手に好感を好意を持っていく感じが、人格入れ替わりの装置をうまい事利用して分かりやすく描かれてて。ああ、俺、掌で完全に踊らされていると分かっていてもそれが気持ちよかった。正直そういった感情は枯れてるんだけど真剣にそこが良かった。ああキャッキャウフフしたい。

 

入れ替わりの際、それを分かりやすくするために胸を揉むシークエンスが挟まれてるのも感心した。時間の経過とともに、そのニュアンスが変わっていって、最終的に泣きながら胸を揉むというシーンに至っては、笑うどころか感動を不覚にも感じてしまった。きっと本来は笑いのシーンなんだろうけど、やけに共感してしまった。もう会えないはずの彼女に会えたら(入れ替われたら)、思春期ど真ん中なら確かに泣くよね。でも男の本能で揉むよね。うむ。正しいよ。

 

しかしこの映画、SF的だって言われてるけど、どっちかっていうとオカルト、もしくは伝奇物って言った方がよくね?そっちの方がしっくりくるし違和感ない感じなんですが。広域的に見れば確かにSFなんだけど、劇中のヒロインの友達が持ってる鞄の中にさりげなくムーとか入ってるし、意図的だと思うんですが。どーでもいいですか。

 

まあ、何だかんだで相当楽しめた。無論突っ込みどころも一杯あるのだけれど物語としてうまい事収束してたのであーだこーだと突っ込むのも野暮かなと思う。少なくとも、個人的には見てる間は映画の世界観に引き込まれていたので満足した。

 

正直な所その結末が若干モヤモヤする気持ちはあるのだけど、まあそれはそれでよいのかなと思う。作品は終わっても物語は続くというのは基本だよね。うん、好みだよ。

 

…しかしこの主人公は最後までぶれなかったね。結果的にではあるけど最後の最後まで年上の女性が好みなんだね。ほんとにどうでもいい話なんですが…。

 

ぎゃふん。

 

「ピース・メーカー」異世界西部劇。完結したので簡潔に感想。

全17巻。皆川亮二作。

 

まず最初に、俺はガンアクションものの漫画が結構好き。そして西部劇が好き。

 ちょっと前に完結。何となく感想を書きたくなったのでここに記す。

 

皆川亮二さんの書く漫画が俺は好き。単純に一番最初に読んだ「スプリガン」のインパクトにやられて現在に至る。単純にファンです。基本全作品読んでいる。そんな感じ。

 

本作は異世界西部劇。銃士と呼ばれるガンマンたちが席巻する世界。2部構成になっていて、1部は父の死にまつわる秘密を解明するために行方不明の兄を主人公が探索する話。2部は、1部から5年後の世界。G・O・D(ガン・オブ・ドミネイション)なる3年に1回開催される世界最強の銃士を決定する大会で新主人公(1部と主人公が違う)が挑戦する迄の道のりと結末までの話になっている。

 

基本皆川さんの書く主人公と言うのはテンプレでほぼ皆同じ性格である。多少のバージョン違いはあるものの、全作品ほぼ同じ性格である。本作も同じ。(D-LIVEの主人公が一番近いか?)

正義感があり、すっとぼけていて抜けているように見えて異能を持つ。少年漫画の王道のような主人公だ。まあ、安定感がある主人公です。舞台設定も良く、西部開拓時代ぐらいの文明レベルに設定されており、銃士と呼ばれるガンマン達の決闘(デュエル)と呼ばれる早撃ち勝負を魅力的に描いている。る、のだが…。

 

しかし、話を追うにつれやたらと既視感を感じてしまった。

これに似た話を俺は知っている。 …。

 

…まあぶっちゃけるとGガンダムである。西部劇版Gガンダムと言って差し使えない。

ガンダムファイト=決闘(デュエル)だ。

第1部の行方不明の兄を追う展開。第2部のG・O・Dに至る展開。

物語の骨組み自体がGガンダムのそれ。

実際の所、主人公=ドモン。兄=キョウジ&東方不敗。その他の主要銃士=シャッフルおよびその他のGFで余裕で脳内変換できる。

ただ、主人公が基本殺さずの不殺信条の、るろ剣チックなマインドな奴なのでめんどくさく、これがドモンであったならばと思う瞬間が幾度もある。が、一緒だとどいつもこいつもぶっ潰す話になってしまうので仕方ないか…。まあ最終的には希望の未来へレッツゴーと言うお話であった。(嘘です)

 

一番の見所はやはりG・O・Dか。もう出てくる銃士(もはや銃すら持たない者も多数いる)が超人ばかりの魑魅魍魎対決。特にラスト近辺の対決は圧巻。ゼータガンダムにおけるカミーユシロッコレベルのプレッシャーを持つ(目に見えるやつです)ものばかり。ヤザンが裸足で逃げ出すようなレベルの対決が繰り広げられる。最高かよ。

 

西部開拓時代から現代にいたる狭間で、戦争のあり方の変化をガンマン風情が止めようとする大風呂敷とけれんみ。最高だ。

 

しかし早撃ちで世界の命運を握れるって凄い世界だ。1番強い奴が1番偉いっていうジャイアン天国…。うーん。ダメだ。俺はこの世界じゃ生きちゃいけねぇ。最高なんだけども…。

 

でも漫画としては非常に滾るものがあるんだけどね。ぎゃふん。

 

 

PEACE MAKER 17 (ヤングジャンプコミックス)

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 何にせよ完結することはいいことだ。皆川さんは安定感あるなぁ。

 

 

面白かったんだけど…「シン・ゴジラ」

2016年作品。総監督・庵野秀明。監督・樋口真嗣

 

実は公開して1週間目の日曜に観に行った。

結構時間がたってしまったが、何となく感想を記す。

 

まず最初に記しておくが、俺はあまりゴジラ映画を見ていない。頭から結まで見たのはゴジラモスラのみである。因みにザ・ピーナッツが小っちゃい妖精を演じていたやつ。はるか遠い昔、近所の映画館でリバイバル放映されていたものを母親に連れられて観に行った記憶がある。内容は正直覚えていない。しかし母親に映画館に連れて行ってもらった、俺の人生で最初で最後の映画という事で覚えている。因みに母はまだ存命である。が、今後一緒に映画館に映画を見に行くという事は無いという意味です。まあ、どーでもいい情報ですが。俺にとってのゴジラはその思い出よりもさらにどーでもいい程度の思いしかない。あとは、TVで放送されていたものをちょこっとづつ見たくらい。殆ど記憶に残っていない。と言うか平成ゴジラシリーズは正直見るのがしんどい。そんな印象。

 

ゴジラ素人、な分けです。

でも怪獣映画がまるで嫌いなわけでもない。と言うか平成ガメラシリーズにはやられた口なので、今回のゴジラはちょっと期待して観に行った。

 

で、シン・ゴジラなのだが相当面白かった。

 

もしも怪獣が発生したら、と言う体のシュミレーション映画と言う作りで、節々に総監督である庵野さんの手癖と言うか趣味と言うか好きな物のオマージュの万華鏡みたいな作品になっていた。俺は熱心な信者ではないのだけどナディアとかトップとかエヴァとかで感じた印象がこの作品からも感じた。テロップの使い方だとか、絶望感漂う討論シーンとかどーでもいい笑いとか、この人昔から変わんねーなと思った。それが俺的には良い感じでした。

 

一つ気になったのは、前半と後半では何だか作品のテイストが違う感じがした。

 

正直前半から中盤までは本当に素晴らしいと感じていた。ゴジラ出現から、対策会議の連続。そして度重なる対策の失敗の繰り返しと、政府のウロウロぶりは近年まれにみる秀逸なドラマだったと思う。愛だの恋だの家族愛だけがドラマでは無かろう。多少の寒い笑いはあったかもしれないけど群像劇をしかりしていた。キャラも立ってた。感情移入しにくい嫌な奴や、エキセントリックなキャラばっかだけど、それが良かった。

 

ただ個人的には中盤から終盤は若干乗れなかった。物語的に終盤に劇的に盛り上げていかなくてはならなかったのは分かる。本来俺もそういう燃える展開が好きなのだが、今回は駆け足過ぎた印象を持った。まあ尺的な問題もあるのかもしれないけど、この映画の問題点と言うか突っ込みどころが終盤に集中しているように感じる。(最後の作戦とか…お前死んで来い。そんな命令はこの国では絶対無理。だって人間一人の命が異様に高い重い(建前上)この国は…とかetc…)。

 

まあ、怪獣映画である。野暮な突っ込みを抜きにすればガメラ以来の傑作だと純粋に思う。今年映画館に観に行った中でも、それだけの価値のある作品だったと思うよ。

…て、何さまやねん俺!ぎゃふん。

 

 

シン・ゴジラ音楽集

シン・ゴジラ音楽集

 

 ちゃんと過去作の音楽を使ってた点が、地味にポイントが高いのです。はい。

 

くるりを見るために久しぶりにMステを見ようと思った話

結論から先に言うと無理だった。

仕事が早く終わったので、くるりが出演するという事でMステの視聴を決意(それ位の覚悟が必要。少なくとも俺にとっては…)してテレビの前でスタンバイ

で、番組が始まって5分で挫折した…。

辛い。キツイ。苦痛。

正直くるりを見るためとはいえ、とても耐えられないと悟りそっとTVの電源を落とした…。

 

興味の全くない音楽やその情報を聞いたり読んだりするのはもう無理だ。

精神が耐えられない。

だって、もうおっさんなんだもの。(©相田みつを

 

…。

若い頃はもう少し耐えれたんだがなー。覚悟は完了してたんだが耐えれんかった。

 

で、録画したものを後で視聴。

うーん。やらかした感じですなー。正直あまり出来の良い演奏ではなかった。

特にボーカルが。サビとかで歌詞が何だか危うい感じだった。

でも地上波で「東京」を聞けたのは単純に嬉しかったよ。

まあリアルタイムでは見れなかったんですがね…ぎゃふん

 

 

さよならストレンジャー

さよならストレンジャー

 
東京

東京

 

 今の俺のモードだと、9番ピッチャーです。…結構重要です。

 

 

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突然変異体の超人バトル「X-MEN」

最新作「X-MEN アポカリプス」を見たのだが、実はこのシリーズ、ほかの作品は何一つ見ていない。なのになぜ見たのかと言うと、たまたま映画の予告編を見た際に、古代エジプトから物語が始まるということを知ってしまったからである。

ここで告白するが、俺はエジプト絡みの話が好き。その昔「アヌビスの門」と言うスチームパンク小説(内容にエジプトが深くかかわっていた)を読んで以来、盲目的に好きなのだ。内容はともあれ舞台にエジプトを使うのならば、内容はどうであれ見ねばなるまい!と、吉村作治先生的義務感でとにかく見たくなってしまったのである。

殆ど病気である。

 

…あと丁度アーパー系のあほな映画を見たい気分だったので見た。

 

故に期待はしていなかったのだがこれが意外と楽しめた。

期待値のハードル(エジプトモノを見るときは最初から覚悟完了しているので)が低かったこともあったのだが、本当に面白かった。で、これは過去作も見ねばと思い立ってしまい第1作目から見ることにした。そこで、ここに感想を記す。

 

俺の中のX-MENの知識は、非常に薄っぺらい。

その昔、カプコンから出てた格ゲーの知識(キャラの名前と特殊能力、簡単な生い立ち)くらいしかなく、ほぼ0の状態に近いとこから映画を見た。しかし十分楽しめた。第1作って2000年の製作なんですね。16年前…。その割にあまり違和感なく見えた。結構お金を賭けた大作だったと思われる。多分。

 

ウルヴァリンが主人公っぽい立ち位置なのかな?

もみあげMAXのベアークロウ持ち。無意識に狂気を繰り出す…。迂闊に声を掛けるのもヤバい男である。怖い。初期ウォーズマン並みに怖い。

このデンジャラスな野生児の失われた記憶の謎とプロフェッサーX率いるX-MENとマグニート率いる悪のミュータント軍団の抗争を軸に物語は描かれている。…基本、ただそれだけの話。

 

ウルヴァリンの件は個人的にはさほど面白くなかった。異能に悩む少女と異能のおっさんの(しかも、もみあげMAX!)心の交流と言うテンプレ気味の話。それに引き換え、おじじたちの話は面白かった。まあこっちもテンプレ気味の話なんだけど、おじじたちが魅力的過ぎた。光ってます。役的にも、物理的にも。特にプロフェッサーX。カッケーぜ。

 

基本対立してる二人なんだけど、結構マグニートはプロフェッサーに甘えている感じがするし、プロフェッサーXもマグニートに甘い。何つ~か仲良しな感じなんだよね。おじじたち。基本この二人、考え方も方法論も違うけど、ミュータントのため、と言う同じベクトル上に立っている。片や人間との共存を、片や人間を滅ぼしてミュータントの王国をと言った感じで相いれない中のはずなのだが、とにかく仲がいい感じに見えてしまう。何かおじじが凄い能力(片や最強のテレパス。片や最強の磁力の力を持つ)を使っていても何か強大な力の印象よりも、おじじたち、ガンバってるねー的な、孫のために頑張りますばい的な感じに見えちゃうからかもしれん。

しかしこれが俺にはつぼっだった。おじじ萌えである。もっとジジイやババアのミュータントが沢山出てきた方が面白いんじゃないかなーと思ってしまうぐらいぐっと来た。いや他の若いミュターント達の対決も面白かったけどね。

 

後見ていて何だかモヤモヤしてたんだけど、見ている最中にこのお話、ずっと何かに似ているとずーと思っていたのだが、これって山田風太郎忍法帖シリーズとほぼ同じということに見終わってから気が付いた。

忍者がミュータントになっただけ…。

そりゃー面白いよね。なるほど面白いわけだ。

 

…しかし山田風太郎凄いな。発想がX-MENより跳んでる気がする。

 

…が、

ただそうすると忍法帖シリーズと一緒でこの後、このシリーズも基本同じような話が続くんだろうなと気づいてしまった。

まあ多少のバージョン違いはあると思うが…。

 

あと4作もある…。ぎゃふん。

 

 そう、この作品は山田風太郎、菊池秀行と連なる超人バトル作品なのだ!…エロは無いけどねって、残念!…かどうかは各々の趣味による。俺的には…内緒にしとく。

 

今年の夏のBGMは「くるり」だった。

何となくこの夏はくるりばかり聞いていた。

車で。通勤途中で。部屋で…。

特に意味は無い。

ただ、むしょーに聞きたくなってあほみたいに、エンドレスで聞いていた。

 

…。何となく打線を組むよ。

別に意味は無いけど組みたくなった…よ。

 

1(中)「ブレーメン

2(二)「リバー」

3(右)「ロックンロール」

4(一)「奇跡」

5(三)「春風」

6(左)「青い空」

7(遊)「SUPERSTAR]

8(補)「ホームラン」

9(投)「東京」

 

打線に組み込みたい曲がもっとあるけど打順に限りがあるのでこんな感じ。

この夏はこんなモードでした。

あえて補欠を上げるなら「everybody feels the same」かな。

考え出すときりが無いから.本当に。

 

うーん。こうやってみると結構協力な打線だよ。「ばらの花」とか「ワンダーフォーゲル」とか抜きでこれだよ。

正直凄いね。いい曲多いよ、くるり

結構強いんじゃない?(何基準だよ)

ぎゃふん!

 

 

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またベスト盤が出るそうです…。正直、新譜が欲しいです。(切に願う…。)

試合のない週末は何か物足りない…。

プレミアリーグの話です

と、言ってももう第3節まで終了してるんですが…。

我が愛しのリバプールはここまで1勝1分け1敗…。

可もなく不可もない成績。序盤、順位は11位。やるせないよ…。

 

ここまでの対戦カードの並びは、

アーセナル。バーンリー。トッテナム

俺の予想は今の成績と同じ予想だったので、まあ妥当。しかし俺的予想の勝敗の並びは…。

引き分けか負け。勝利。引き分けか負け。の並びの予想だったのだが、さすがは我が愛しのリバプール。予想の少し斜め上を言ってます。

 

第1節アーセナル戦は敵地での試合。4対3の乱打戦を制し勝利。因みに後半頭の段階で4対1の状況から最終スコアに至る…。

 

まるで成長していない…。(©安西先生

 

いや、成長はしているか。昨シーズンだったら同点、もしくは逆転されててもおかしくはない!(威張ることではないが…)怪我人だらけのアーセナルとはいえ勝ちっ切ったのは成長の証と言うことにしとこうよ。

 

しかし、新加入のマネは物凄いね。特に4点目は圧巻だったね。右サイドから中にスピードを生かしてのえげつないカットイン。そこからの深い切り返しからの左足ズドン。それでゴールキーパーの取れないゴールサイドネットだもんね。いい買い物したね。マネ。半端ないですよ。

 

第2節は今季昇格組、バーンリー。確かチャールズ皇太子がファンなんだよね…。

どーでもいいけどもう、完敗でしたよ。2対0。

因みにこの敗戦、プレミア史上最もボール保持率の低い勝利(ちなみにバーンリーのボール支配率19%、リバプール81%…ほぼ一方的なのになぜに…)だったそうです。…。やったね!また一つ、銀河の歴史に1ページだよ‼( ;∀;)

 

しかし開始早々の失点はいただけないよ…。開始直後と終了直前の失点はどんな形であれ、チームとして失敗だよ。凡ミスだよ。万死に値するよ…。どうにかしろよ…。

けど正直バーンリーはこの試合に関して言えば相当割り切って勝負してきていたので仕方がないとも思ったよ。特に最終ラインの4人とその前の4人のラインが試合開始から終了まで見事に等間隔で保たれていたのは本当に見ていて敵ながら見事だと思ったよ。

最終ラインが綺麗に下がっていくのと同時にその前のラインが等間隔で下がっていくのを見た時に、あっ、これあかんと思たよ。そしたら案の定カウンター喰らったよ…。終わったよ…。

…。新加入のクラバンのパスからのピンチで先制点入れられたけど、地味に良い選手だとは思ったよ。パスも出せるしね。けどTPOを考えてプレーして欲しいよ…。あの時間帯はまず大きくクリアが正解だと思うよ…。取返しつかないよ。というか、いきなり勝ち星、取りこぼしたよ…。

 

第3節は、昨シーズン3位トッテナム。やっぱり敵地。結果は1対1のドローだよ。けど試合は前半から後半、半ばくらいまではリバプールのペースだったように感じたよ。得点機も多かったよ…。でもモノにできなかったよ…。そうしたらやっぱり追いつかれたよ。こっちの得点はPKでミルナーが決めたよ。けどあっちの得点は右のサイドバックが上げたクロスに左のサイドバックがゴールエリア内で受け取って角度のない位置から豪快に決められたよ…。サイド攻撃の理想形だったよ…。カッコよかったよローズ。

怪我明けの新加入のマティプがリーグ戦初スタメンだったよ。惜しいヘディングシュートもあったしパスも精度が良かったよ。何となくファーストチョイスのDFなんだろうなって感じがしたよ。

 

うーん。上手い事いっていれば2勝1分けで行いけたと思うんだけど、迂闊な所は相変わらずだよ…。バーンリー戦も開始直後の失点が無ければ展開は分からなかったと思うよ…。ほんとだよ(# ゚Д゚)!!!

 

昨シーズンは最後までカップ戦とか決勝まで行って楽しめたよ。その分ショックもデカかったし最後の最後は負けっぱなしで終わったけどよ!(・д・)チッ!!!。順位も8位で何もかも逃したよ‼どーにもやるせないし釈然としない気持ちを抱えっぱなしだったので昨シーズンを総括もせず振り返らずにここまで来たよ…。けれどそれも過去の話だよ!どーでもいいよ!今があれば。

 

代表戦明けは昨シーズンの覇者、レスターと対戦するよ。もう待ちきれないくらい楽しみだよ。

 

今年もシーズン最後まで楽しめると(・∀・)イイ!!なあ。

ぎゃふん。

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現状チームに足りないのは昔ながらのトップ下だと思う…。王様タイプのプレイヤー。

コウチやフィルミーノはアタッカー寄りすぎるんだよなあ…。ハジとかアイマールみたいなプレイヤーが見たいなぁ。(願望…。)

この歳になってこんなに心を揺さぶられるとは思わなんだ…。「アルスラーン戦記15戦旗不倒」

5月に新刊出てたんですな。

全然知らなかった。

本屋でたまたま発見したのだが、最初新刊なのかどうかよくわからなかった。

あれ?これ俺、持ってる?持ってない??。本当に分からない。

てな感じだったのだが本の帯を見て持っていないことを確信。

ああ、アニメと連動して出たのね。持ってないわ、では買わねばっという感じで買って読んだんですが…。

何と言うか、忍ともカンとも言えない気分になってしまった。

とりあえず書きたいことを書き記す。ネタバレ有りなので未読の方はお気をつけて。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から書くと、ああ田中芳樹だなと言う展開だった。

分かってはいた。分かってはいたのだよ。…前の巻から雑にガンガン物語からの退場者が出始めたので、うっはー、いよいよだなと。そうは思っていたのだが、まさかナルサスが死ぬとは思わなかった。いや、正確には死ぬとは思っていたのだが、その死を受け入れがたい自分がいたその衝撃。『ええ…。マジか…。』思わず呟き、同じシーンを、同じページを、同じ言葉を、同じ文字を、ひつこいほど読み返してしまったよ。何と言うことだ。いい歳したおっさんが小説の、空想の登場人物の死にこれほどショックを受けるとは…うわ、痛いぜ俺。ちなみにこの時のショックは今年正月明けにに亡くなったボウイの死と同等の衝撃だった。っておいおい、ボウイとナルサスが同様かよ。ボウイは実際の人物で、ナルサスは架空の存在だろうがよー。スペースオディティで地球に落ちて世界を売るぞコルぁああと突っ込まれたら、間髪入れずに、「若干ナルサスの死の方が俺ン中では大きいわい突撃!」と言いかえしそうな自分が怖いし痛い。ボウイに夢中になったのは中二の夏。ナルサスに出会ったのは小6の冬。角川文庫からの付き合いのナルサスの方がデカいわな、と俺の中では結論づけられている。(ホントか)

いやーしかし、もう死亡フラグしかたってないんだもんなー。読めば読むほどベッタベッター。ああ駄目だ。これはいかん。死ぬわー。覚悟を決めるわーと言うような怒涛の死亡フラグ乱立展開だったので覚悟はしてたんだけども、ああそれでもこれはやるせない。まあでも死ぬとしたら、ナルサスダリューンだろうと思っていたので予想の範疇なんだけど、まだまだ覚悟が完了していない状態だったので辛いっす。しかもアルフリードもセットで黄泉の旅路へレッツらゴーだもんな。たまんないよなきついっす。次巻で予定だと完結のはずなんだけどこれホントに終わるのかと首をかしげたくなるこの流れ。広げた風呂敷は包めるのか?そうは思えないんだけどなー。

しかし終わるにしても大円団はなさそうな気配。と言うか、旧世代の人間が総退場しそうな気配がする。ところどころにフラグも立ってるし…。って、まあどんな展開でも、どんな悲惨なラストでも望むところっつーか、とにかく生きてるうちに(作者よ)頼むから終わらせてくれぃ。と切に願う。ぎゃふん。

 

 

戦旗不倒  アルスラーン戦記15 (カッパノベルス)

戦旗不倒 アルスラーン戦記15 (カッパノベルス)

 

初出は1986年…。30年前だよ…。 今度は何年待たされるのか…。それが問題だ。

いかん。この展開はツボ過ぎる…。『ヴィンランド・サガ18」

面白い。面白すぎる。なんてことは俺なんかが言わなくても読んでる人は皆知ってるってことは分かってるんだけど、あえて言いたい。いや本当に面白い。

前の巻まででも十分すぎるほど面白かったのだが、この巻はもう反則級の面白さだ。

 

本作品の今までの流れは、

父の仇を追いかけた悪鬼羅刹編(勝手に命名)。

仇の死とともに人生の諸行無常を知り悩み悩んだ廃人編(また勝手に命名

そんでもってブッダのように悟って、理想の未来へレッツゴー編(またまた勝手に命名)←今ここ!

 

いやー。ほんとにここに至るまでの話も十分に面白かったんですが、もう本当にこの巻は最高ですよう。最終解脱した、ブッダ顔負けの悟りの境地に達した我らが主人公トルフィンさん。糞ったれたこの世界からの卒業ならぬエクソダスを決め込もうとした矢先、トラブルトラブル虎舞竜。まあ問題だらけなんです。ッて当たり前。悪鬼羅刹時代の業がこれでもかこれでもかとブーメランのように帰ってくるこの因果応報な感じ。まあ、いじめ(そうゆうレベルでは無くほとんど畜生の所業を行ってきた)た方は覚えてなくてもいじめられた方は覚えてる、つーか忘れない、忘れられない、忘れるわけがない。で、利息込の借金が次から次へと降りかかってくるこの悪夢。返せ返せ祭りですよ。借りるときは良くても返す時は地獄だよね。足をいくら洗ってもそんなレベルじゃ拭えないぐらいの業を背負ってしまっててるトルフィンさんの明日はどっちだ!と言うこの展開。美味しすぎます。

 

キャラクターもいいよね。グズリーズ、ヒルドの女性キャラも魅力的だし、エイナル、

レイフ、ギョロの男性陣もいい味出てる。赤ん坊のカルリを含めパーティー感が出てきてて俺はこうゆう呉越同舟、一蓮托生(違うか)ものに弱いかもしれんと思う今日この頃。個人的にはヒルド押しです。女狩人アベンジャ—!て、ごろ良すぎ、もうツボっす。痒いとこにも手が届きMAXな所に、戦争狂トルケル!いかん!とどめですよ。もう十分すぎるほどお腹一杯になったところに腹黒サイコロ頭フローキ…。ヨーム戦士団にヴァグン…。キャラ立ちすぎだろ。最高かよ…。

 

いやー次巻が待ち遠しいですねぇ。

とにかく今回書きたいことは、ヴィンランド・サガ18は面白いゾ!ってこと。

これに尽きる。…ひつこいって?ぎゃふん!

 

 

 早く19巻でないかな…。

 

 

「I LOVE スヌーピー」ダメダメの国の王子の話

映画「I LOVE スヌーピー」感想。

2015年度作品。もふもふCGアニーメーション作品。

 

恥ずかしいがぶっちゃけよう。俺はスヌーピーが好き.。

…。そういうと若干の語弊があるのだが。まあ間違えてはいない良しとしよう。

この「ピーナッツ」と言う作品が小っちゃい頃から好きなんです。

おっさんにも小っちゃい頃はあったわけで、これっばかりは仕方がない。

はい。そーでっす。好きなんですよスヌーピー

まあ、いい歳したおっさんが、なに言ってんだとは思うが、好きなもんは仕方がない。

だって好きなんだもの。(©相田みつを)みたいな感じっす。

より正確に言うと、この作品の主人公、チャーリー・ブラウンが物凄く好きなんですがね。

 

だって、凄くダメダメなんですもん。

そう、チャーリーはダメダメな人間なのだ。そこが最高なんです。

 

ここで決して間違えてはいけないのは、彼はダメダメな人間だが、ダメ人間ではないと言う所だ。

…ここら辺のニュアンスが難しい所なんだけれども、ここが重要なポイントなのであえてもう一度言おう。

彼はダメ人間ではない。ダメダメな人間なのだ。

 

彼は優しくて誠実な人間である。目標の持ち、それに向かっていくモチベーションも持てるし、努力のできる人間である。はっきし言って、同年代の模範になってもおかしくない人物なんだが、いかんせん結果が伴わない悲しい男の子なのである。

何をやっても空回りする悲しき男の子。凧あげが好きなのにまともに上げることもできない。何をやるにも一生懸命取り組むのに結果がついてこない。それどころか大抵最悪の決幕を迎える。そして人から馬鹿にされ軽く見られ馬鹿にされる。それがダメダメの国の王子チャーリー・ブラウンなのだ。

 

何と言うか、若干の憂鬱と少しの孤独。本当にスカイブルー。そんな色の気分…。

そういったものをまとったダメダメの国の王子。

 

…うーん。弱い。僕はこういったキャラに弱い。

もうお手上げです。無条件に愛おしい。もうこの時点でヤバいのにそういった状況になっても彼は曲がらないんでよ。ひねたり拗ねたりしない。もうそこら辺が最高です。

優しく思いやりが枯れない…。何とゆう出来た子供だよ。完全にやられちまうぜ。

 

キャラ的にはのび太とそんなに変わらないんですが、のび太にはないバイブをチャーリーからは感じるんですね。

二人ともダメダメだし共通点は多いんですが、何かが違うんです。

しいて言うなら、どんだけ成功しようと、どんだけきつかろうが慢心せず謙虚な所が、何とも言えない切なさと悲しさを感じさせるんですよ…。弱音は吐くけどもね。

もうほとんど生きざまがブルースなんすよ…。カッコいいぜチャーリー…。

 

後、服のセンスも良いよね。こだわりの黄色と黒のシャツしか持ってないもんね。きっとドルトムントのファンなんだね。(大嘘)俺もドルトムント好きだよう。

 

何十年かぶりに見たスヌーピー。正直年も食ったし、おっさんだし、何よりも子供向け映画だし、大丈夫かと思ったのだが、結果全然大丈夫でした。と言うかむしろ歳を喰ってから見た方が相当ヤバいような気がした。チャーリーの抱えている、憂鬱とか孤独とかは正直大人の方が、より感じるんじゃないかな。人生色々だもの。

 

…何というか、明日から、もっと謙虚に一生懸命に生きよう。そう感じさせてくれる素晴らしい作品でした。いや、マジで…。

 

追記

オープニングの20世紀FOXの曲がシュローダーのピアノになってる所とか凄く小ネタも多く良かった。後、ライナスだよね。この作品の良心ですよ。ライナス。凄く良い。めちゃくちゃ好き。あと妄想を趣味とする身としてスヌーピーの妄想は凄く良いと思いました。ぎゃふん。

 

 

 もふもふ感も良ーいんです。むむむ。(©川平慈英